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目次
書籍情報
なぜ、あの人は仕事ができるのか?
発刊 2024年6月30日
ISBN 978-4-7991-1175-8
総ページ数 287p
田尻望
株式会社カクシン 代表取締役CEO
キーエンスにて勤務後、独立。経営コンサルティング業を開始。
すばる舎
- プロローグ
- 1章 仕事ができる人は、コレをしている もっとラクに成果を出す方法がある!
- 成果が出にくいのは、このせいだった
- 目指したいのは、高付加価値な仕事!
- 成果の出ない「悪い仕組み」とは?
- 「悪い仕組み」の中でトップになる人の秘密
- 「言葉の仕組み」にも注目しよう
- 仕事ができる人は、成果が出る環境をつくっている!
- 2章 「毎日、バタバタ」から抜け出せる 「仕組み化」で、ムダが激減し仕事がはかどる!
- 「仕組み化」で時間が生まれ、仕事がしやすくなる
- 成果が出る「仕組み」をつくろう
- 「仕事の目的」を考えよう
- 「仕組み化ポイント」は2つある
- 効果大!真っ先にやりたい「3つの仕組み化」
- 効率化①フォーマットの統一
- 効率化②見える化
- 効率化③言葉の統一
- トレーニング!数値で語る
- 3章 仕組み化(1)3つのステップで「効率化」する
- 効率化は、この3ステップで進める
- 「やめる判断」の仕方
- 仕事量は、1ヶ月分の「総量」で捉える
- 仕事を整理する<営業職のケース>
- ステップ① 仕事を書き出す
- ステップ② 時間を使っている順に、並べ替える
- ステップ③ 4つの視点で仕事を整理する
- 効率化で捻出した時間を賢く使う
- うまく回らない組織で個人ができること
- 仕事を整理する<事務職のケース>
- ステップ① 仕事を書き出す
- ステップ② 時間を使っている順に、並べ替える
- ステップ③ 4つの視点で仕事を整理する
- 効率化は、この3ステップで進める
- 4章 先入観を捨て、発想を切り替えよう 「高付加価値」な仕事をする視点とは?
- 価値を提供した結果が、売上や給与になる
- 「どうやったら売れる?」を出発点にしない
- 価値を「数字」で捉えよう
- 1時間当たりの「付加価値量」を高める
- 「高価格だから売りにくい」という恐れを手放そう
- ChatGPTの活用で、商品の価値がわかる
- 5章 仕組み化(2)コレで生産性が爆上がりし、「高付加価値」な仕事ができる!
- 「価値があるね!」とお客様に言われ、成果も働きがいも増す
- 効率化で生み出した時間を有効に使う
- 職種別・高付加価値化する方法
- 事務職の場合
- 営業・販売職の場合
- 企画・マーケティング職の場合
- 「4つの視点」で、さらに生産性を上げる
- 改善ポイント① 基本スキルを磨き、さらなるムダを省く
- 「仕事のスキル」を高める
- 時間の使い方を工夫する
- 買ってくださるお客様像を思い浮かべる
- トークスクリプトを磨く
- 顧客リストの作成・精査は週に1回でいい
- 外回りのムダをなくす
- 改善ポイント② 顧客単価やLTVを上げていく
- フォーマット化しており、準備時間が短い点が◎
- 今後は単価を上げ、LTVを向上させたい
- 「ありがとう」と喜ばれながら、活躍の場が広がり続ける!
- 6章 仕組み化(3)ネガティブから抜け出し、好感度が上がる「言葉の使い方」
- 人生を上向かせてくれる「言葉の仕組み」がある
- 「相手を主語」にした「利点」を伝える
- 「なんで、できないの?」を「どうしたら、できる?」に変える
- 「Why+What」で、成功の秘訣を聞く
- モチベーションが上がる言葉を使おう
- 「否定モード」から脱する方法
- やはり「自己肯定感」は大事!
- 7章 仕組み化(4)爆発的にあなたの価値が高まる習慣
- クリアリングをしよう
- あなたの価値を最高に高めるために~ピットイン~
- モノをクリアにする
- お金をクリアにする
- 仕事をクリアにする
- 人をクリアにする
- 人生にとって、価値あることを優先しよう
- この「振り返り」で、うまくいったことが再現できる!
- エピローグ
書籍紹介
書籍の概要
『なぜ、あの人は仕事ができるのか?』は、ビジネスの現場で成果を上げるための具体的な方法論と心構えを解き明かした一冊です。田尻望さんは、多くのビジネスパーソンのコンサルティングを通じて培った知識と経験を基に、「仕事ができる人」の特性や習慣を明らかにしています。
主な内容と特徴
- 効果的な時間管理術
- 仕事ができる人の多くは、時間管理が非常に上手です。本書では、どのようにして時間を効率的に使うか、具体的なテクニックを紹介しています。スケジューリングや優先順位の付け方、休息の取り方など、すぐに実践できる方法が満載です。
- コミュニケーションの重要性
- チームで仕事を進める上で欠かせないのが、効果的なコミュニケーションです。田尻さんは、誤解を避けるための話し方や、意見を引き出すための質問法について詳細に解説しています。
- 問題解決能力の向上
- 問題が発生した時にどう対処するかは、仕事ができる人とそうでない人を分ける大きな要因です。本書では、問題の本質を見抜き、最適な解決策を見つけるための思考法を具体的に示しています。
- 自己成長のための学習法
- 仕事ができる人は常に学び続けています。田尻さんは、効率的な情報収集法や学びの習慣づけ方についても触れており、自己成長を促すためのヒントが多く含まれています。
働く現場をよくするために
仕事ができる人の秘訣は特別な才能や能力ではなく、日々の習慣や考え方にあるということです。田尻望さんの実践的なアドバイスは、どれも現場で直ぐに試せるものであり、読者が自分の働き方を見直すきっかけとなるでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
仕事量は1ヶ月単位で考える
ひと月を20営業日とすると、1日1時間で月に20時間となります。その時間でできることを考えると、さまざまなことができるのではないでしょうか。
例えば、メールのチェックに毎日30分かけると、1ヶ月で合計10時間になります。提案内容の検討に1時間かけると、月に20時間、資料の作成に毎日2時間かけると月に40時間かかります。また、休憩やおしゃべりに1日1時間半かけると、月に30時間となります。
1日の会議が1時間で20人規模だと仮定すると、その会議のコストは約40万円に相当します。それだけの価値があるかどうかを問う必要があります。このように、意義を重視する会社は少ないかもしれません。
時間やお金の無駄遣いや気の緩みがどれほど大きな影響を与えるかを再認識する必要があります。
ChatGPTの活用
自分が所属する会社がどのような価値をお客様に提供しているのかを調べるには、ChatGPTを使う方法があります。例えば、家電製品の販売部にいる場合、ChatGPTに「エネルギー効率」「デザインと機能性」「スマート機能」「安全性」「健康とウェルネス」「省スペース設計」などの付加価値について尋ねることができます。
これらのニーズを整理し、新しい付加価値を加えた製品を開発することで、お客様により高い価値を提供することができます。AIツールを活用することで、お客様に提供している価値がより明確になるはずです。
「空き時間」で考えること
仕事を効率化する仕組み化を時間を圧縮できた「空き時間」で考えてみましょう。ここで考えを整理するには以下の3ステップが参考になるはずです。
- 自分の行っている仕事を書き出す
- 時間を使っている順に並べ替える
- 上から順番に「やめられないか」「まとめられないか」「回数を減らせないか」「自動化できないか」の4段階で対応する
やるべきことを減らして効率化することも大切です。一方で、その仕組みを作る準備もサボらずにやる必要があります。信頼を得るには時間をかけて行う必要がある場合が多く、自ら作ったスキマ時間を活用して作業をしていきましょう。
人生を上向かせる仕組み
普段使っている「言葉」に目を向けましょう。日々使っている言葉が、私たちの日常を苦しめているかもしれません。「なんでできないの」「私なんか」「どうせ~」といったネガティブな発言をよく耳にする人は、注意が必要です。なぜなら、私の周りにはそのようなことを言う人はほとんどいないからです。
どうせなら、人生をより良くするための言葉の使い方を考えましょう。意識すべきは、主語を自分ではなく、相手にして伝えることです。これは仕事でもプライベートでも役立ちます。