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目次
書籍情報
やさしいイラストでしっかりわかる
山や平野はどうできる？地震や大雨で崩れる土地とは？地球の活動を読み解く地形の話
地形のきほん
目代邦康
理学博士。地形学、自然地理学を専門とする。
筑波大学陸域環境研究センターなどを経て、東北学院大学地域総合学部准教授。
笹岡美穂
自然科学系のサイエンスデザインナー。専門は地質学、堆積学。
SASAMI-GEO-SCIENCE代表。
誠文堂新光社
- はじめに
- chapter1 地形を理解するために
- 地形ってなんだろう
- 地形のある星
- 地球の大きさと地形の大きさ
- 地形の材料
- 動く地球の表面
- 山の高さ
- 気候変化と地形
- 地形をつくる水の働き
- 地形がつくられる時間の長さ
- 【きほんミニコラム】月の地形
- chapter2 山の地形
- 隆起してできる山
- 火山をつくるマグマと日本列島
- 火山の形
- 凹んでいる火山
- 尾根と谷
- 山の形を変える地すべりと崩壊
- 山の地形の変化のしかた
- 氷河がつくる山の地形
- 寒冷な気候がつくる地形
- 山を流れる川の地形
- 活断層がつくる地形
- 【きほんミニコラム】山脈・山地・高地
- chapter3 平野と海の地形
- 平野のでき方
- 川の水の流れ方
- 川を流れる石ころと砂
- 砂と泥
- 平野の川がつくる地形［扇状地］
- 平野の川がつくる地形［蛇行原］
- 平野の川がつくる地形［三角州］
- 低地と台地
- 平野の時代の調べ方 ＿テフロクロノロジー
- 山地と平野の中間地帯［丘陵地］
- 平野の湖［海跡湖］
- 砂浜海岸
- 砂丘と砂漠
- 岩石からなる海岸［磯］
- サンゴ礁
- 日本の平野と世界の平野
- 海底の地形
- カルスト
- 【きほんミニコラム】隕石衝突が引き起こす事件
- chapter4 地質と地形
- 花崗岩地域の地形
- 花崗岩とホルンフェルスがつくる対照的な地形
- 層状の地層が分布する場所でつくられる地形
- 粘り気のある溶岩がつくる地形
- 流れやすい溶岩つくる地形
- 【きほんミニコラム】地形と歴史
- chapter5 地形と生活
- 山の恵みと禍い
- 地形と稲作
- 扇状地の稲作
- 海岸からの飛砂と砂丘の農業
- 低地の自然災害
- 台地・丘陵地の自然災害
- 地形と天気
- 地形と観光
- 失われていく地形
- 地形を守る制度
- 地形の保全と活用のしくみ
- 【きほんミニコラム】地名と地形
- chapter6 地形を調べる
- 地形の観察方法
- 地形図・空中写真の使い方
- 実験で地形をつくる
- 地形の研究を発展させた人
- 地形に関するさまざまな情報
- おわりに
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
地形の観察方法
私たちの身の回りには地形が広がっています。その地形から、それぞれの場所の形成過程を読み取ることができます。よく観察して、どの場所がどのようにつくられてきたのか考えてみましょう。
地形は、複数の面の集合体として考えます。きれいな平面の場合もありますが、多少ゆがんでいる局面の場面もあります。同じ面が続いていれば、同じ自然の動きでつくられたものと考えます。その多数の面と、その境界になる線を観察して、地形を見い出すことが大事です。
地形をスケッチするのは効果的です。美しい絵画にする必要はありません。同じ働きでつくられた地形はどこまで広がっているのかを考えながらスケッチすると、その場所の特性が見えてくると思います。
谷があった場合は、平らな場所に川が削り込んだと考えられます。地形のずれがあれば、活断層による働きがあったとわかります。それぞれの地形がどのような順番でつくられたかを考えていきましょう。
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