※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
- 1つの正解がある
- 環境の変化がなければ「そのまま」応用できる
- 能力を試験等で測定しやすい
このような知識力の特徴は、これまでの社会の要求に対し価値観が一致していました。
思考力は、これとはまったく違う価値観でトレーニングしたり実践する必要があります。これからの変化が激しい時代に、本書を役立ててもらえればと思うのです。
目次
書籍情報
タイトル
思考力の地図
論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方
校正 山崎春江
発行者 山下直久
発行 (株)KADOKAWA
イラスト 米村知倫(Yone)
DTP 阪口雅巳
ブックデザイン 菊池祐
印刷 凸版印刷(株)
編集担当 田中陽菜
著者
細谷功
ビジネスコンサルタント、著述家。
近年は問題発見・解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、』大学などに対して国内外で実施しています。
『フェルミ定理』『具体と抽象』などのベストセラーの著者です。
出版
KADOKAWA
抽象化思考
抽象ポイント
●直接目に見えない
●分離してまとめて対応できる
●解釈の自由度が高い
●応用がしやすい
ビジネスの現場では、「話が抽象的で実現できる気がしない」といった表現で、否定的な文脈でよく使われます。
具体的を示すのは、固有名詞と数字です。1つ1つ別々の見え方をしているのが具体の世界になります。
1つ1つ別々になっているものをまとめて、抽象的なものと捉えておけば、抽象的な概念のなかでトラブルシューティングができるので応用が効きやすいのです。
「スニーカー」「バッシュ」「ヒール」「ブーツ」「サンダル」と個別に認識するのではなく、「靴」というカテゴリーで問題を見た方が、問題点が発見しやすくなります。
「なぜ」の特性
Why
●「なぜ?」だけが関係性を深めることができる疑問詞
●「なぜ?」で本質に迫ることができる
5W1Hがありますが、「何を」「どこに」「誰を」というのは、点での質問をしていて線になりません。奥深さがないのです。
「なぜ?」を繰り返すことがポイントになります。
「なぜ」と考えると、1点に囚われることがありません。そもそも別のやり方でもいいじゃないかと、思考が広がることがあります。別の方法を考えられる発想を得られるのです。
論理と感情
ロジカルシンキングもビジネスにおけるツールの1つです。状況に応じて適切に活用することで、仕事のアウトプットが確実に上がっていきます。
ですが、論理というものは非常に冷たい印象があるものです。したがって、チームをまとめたりする「熱く訴える」ような場面においては、論理が有効でない場合があります。
ロジックツリー
ロジックツリー
ロジックツリーは、課題の原因を分析し、そのための対策方法を網羅的に抽出し、優先順位付けする場合などに有効な手法です。
枝の先に向かうほど、課題や分析対象の「深さの方向」を表します。
例>全体⇔部分、具体⇔抽象、目的⇔手段、結果⇔原因
いろいろな可能性や場合分けを網羅的に抑えることができるのです。
必ず「根っこ」を1つ作って下さい。モレなく、ダブりなく、表現することが目的のロジックツリーでは、肝心なことになります。分岐の言葉の概念が階層のレベルに合っているかも気にしながら、作成していくとよいでしょう。
感想
サイト管理人
考えるための地図創り。参考にしてみてはいかがでしょうか。
他にもフレームワークは紹介されていますが、まずは書き出して頭をスッキリさせてから、難しいフレームワークの作成に挑戦してみると良いと思います。
考える場面ではなく、整理する段階では、「忘れる」メソッドの方が重要です。最近はドンドン忘れていかないと、新しい事が頭に入らないということを実感しております。
抽象化は、本当に頭のスタックが埋め尽くされるし、気持ち悪い感覚を覚えるので、作業する段階では全然向かないトレーニングになることは注意してください。
面白くなくて、ある物事に深みを出したいときに、お勧めできる一冊となっております。
真似て、フレームワークをなぞって、深々と考慮してみるのも、新しい発見になるのではないでしょうか。
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