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目次
書籍情報
新版 茅葺き民家
発刊 2024年6月25日
ISBN 978-4-7661-3908-2
総ページ数 207p
佐野昌弘
1964年テレビ局美術部にて背景写真を撮影。民家の撮影を始める。
海外に向けてCG映像を作成したり、国内での個展・出版に力を入れています。
グラフィック社
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- あとがき
書籍紹介
茅葺き屋根の民家は、私たちの心に深く根付いた風景の一部であり、この本はその魅力を存分に伝えてくれます。
茅葺き屋根の美しさ
まず、この本の最大の魅力は、なんと言っても美しい写真の数々です。佐野さんが撮影した茅葺き屋根の民家は、まるで生きているかのように感じられます。四季折々の風景の中で、茅葺き屋根がどのように変化し、自然と調和しているのかがよくわかります。春の新緑、夏の青空、秋の紅葉、そして冬の雪景色。それぞれの季節が持つ独特の美しさが、写真を通じて鮮やかに伝わってきます。
伝統の紹介
この本は、単に美しい写真集であるだけでなく、茅葺き屋根を支える職人たちの技術や歴史についても詳しく解説しています。日本の伝統的な建築技術がどれほど精緻で、職人たちの手によってどれほど大切に受け継がれてきたかを理解することができるでしょう。
文化的な背景
さらに、茅葺き屋根の民家が日本の文化や生活にどのように根付いているかについても触れられています。茅葺き屋根の歴史や、その変遷について学ぶことで、私たちの生活と風景がどれほど深く結びついているかを再認識することができます。また、各地域ごとの特徴や、茅葺き屋根が果たしてきた役割についても知ることができます。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
山形 田麦俣
作者: 砺山
六十里越街道沿いには、田麦俣の多層民家群があります。これらの家々は、かつて出羽三山信仰の業者宿として利用されていましたが、時代と共に養蚕民家から民宿へと変貌を遂げました。しかし、その豪壮な屋根の姿は今も変わらず見ることができます。
六十里越街道は、古くから山形と鶴岡を結ぶ物資輸送の重要なルートとして発達してきました。その中央部に位置し、月山や湯殿山に近いことから、三山信仰の信者たちの業者宿として栄えました。明治期に鉄道輸送が始まると、養蚕業の発展に伴って多層民家が誕生しました。
山形地方の特色として、曲り家の部分を切妻にした民家が多数存在し、これも見どころの一つとなっています。
東京
作成:sr-karubi
東京の茅葺き民家はすっかりなくなってしまいました。江戸川、葛西の民家はなくなっています。確認できたのは、調布、青梅、奥多摩の民家です。
青梅の茅葺き民家は、現代的な住宅街のマンションの間にありました。驚くような場所に、キレイな茅葺きが残されています。調布にも茅葺き民家が残されています。
奥多摩の数馬の家は、兜造りが美しい茅葺きがあります。今はお蕎麦屋さんなどになっています。