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目次
書籍情報
うまくいくチームはカリスマに頼らない
ISBN 978-4-8379-2962-8
総ページ数 253p
三浦将
王手広告会社、リーバイスなどを経て、株式会社チームダイナミクス設立。自律性のある人材育成や、心理的安全性の高い組織作りをサポートしている。
三笠書房
- プロローグ リーダーとしての重圧にくじけそうなあなたへ
- 第1章 リーダーシップの誤解
- リーダーに向き不向きはない
- 変化に対応し、カオスをまとめる
- リーダーはすべてを自分で抱え込む必要はない
- リーダーのタイプと多様性
- リーダーの「定義」や「観念」は、人によって違う
- 「創業」と「守成」 _『負観政要』に見るリーダーの2系統
- 「創業」と「守成」はどちらが難しいか
- 「創業」に長けた者が、「守成」もできるとは限らない
- あなたはどっち? Yes/Noテストで簡単チェック!
- リーダーシップの土台
- 人はポジションパワーのみで動くわけではない
- 部下がリーダーに求めるのは「人として信頼できるかどうか」
- リーダーに求められる5つの役割
- 信頼構築
- ビジョン創出
- 戦略遂行
- 成長支援
- 自己管理
- リーダーに向き不向きはない
- 第2章 「信頼関係」を構築する
- 相手から信頼を得るための二大要素
- リーダーとフォロワーの間に信頼関係はあるか
- 部下が信頼するリーダーその①「一貫性がある」
- 部下が信頼するリーダーその②「規律性がある」
- 「習慣力」が規律のある毎日を生みだす
- 人生を大きく変える「習慣」の力
- 「関係性」の構築_シナジーを生む相互作用
- ポジションパワーに頼っていた、かつての私…
- 関係性を構築したいなら、「話す」より「聴く」
- まず耳を傾けないと、自分の言葉は相手に届かない
- 傾聴の基本は「相手に関心を持つ」こと
- 他人に関心を持てる守成タイプ、自分にしか関心がない創業タイプ
- 「承認」_相手の愛ての心のエネルギーを上げ、関係性の輪を広げる
- 人間なら誰にでもある「承認欲求」
- リーダーはフォロワーの「心のエネルギー」を高める存在であれ
- 部下を嘆く前に「承認」をしているか?
- 承認欲求が強い創業タイプ、相手の承認が自然にできる守成タイプ
- 「ダメ出し」_パフォーマンスとモチベーションの両方を下げる悪手
- ダメだしは、コンプレックスの裏返し
- 信頼なくしてリーダーシップは成り立たず
- 相手から信頼を得るための二大要素
- 第3章 「ビジョン」を創出する
- 「ビジョン」と「目標」
- 単なる「目標」と「ビジョン」の違いはどこにあるか
- ビジョンには「達成したい明るい未来の姿」を盛り込む
- 「できない理由」は脇に措く
- ビジョンの輪を広げると、働く理由と意味につながる
- ビジョンを「翻訳」する
- 抽象的なビジョンを部署向けに変換・翻訳するのはリーダーの役目
- 翻訳がうまくいけば、ビジョンはモチベーションを上げる原動力になる
- チーム独自のビジョンが、メンバーのベクトルを揃える
- ビジネスとは、「ビジョン」と「現状」のギャップを埋める活動
- 守成タイプの強みは、現状把握が得意であること
- ビジョンはチームメンバーと一緒に作る
- チームで作り上げる部署ビジョンの2ステップ
- 現状把握
- ビジョン創出
- ビジョン創出にメンバーを巻き込めば、共有・共鳴も早い
- 全体ビジョンを部署単位に翻訳する場合もディスカッションで
- 「ビジョン」と「目標」
- 第4章 「戦略」を遂行する
- ビジョンと現状の「ギャップ」を埋める
- 最強の戦略は「戦わずして勝つ」ポジショニング…etc
- 「機能するチーム」の緊張感と親密度
- その集団は、メンバーとビジョンを共有できているか…etc
- 平凡なリーダーの「機能するチーム」作り
- 平凡なリーダーが部下から信頼を得る3原則…etc
- 戦略の実効性を高める「会議・ミーティング」
- どうしたら、関係者が本音をぶつけ合える会議ができるか
- ビジョンと現状の「ギャップ」を埋める
- 第5章 「成長」を支援する
- 部下の「成長を支援する」という仕事
- フォロワーが育ては、チームの業績は数十倍になる…etc
- 「成長支援」の質を上げる
- 「承認」は「心のエネルギー」を上げるコミュニケーション…etc
- 主体性を育てる
- フォロワーによるリーダーシップを高める…etc
- 部下の「成長を支援する」という仕事
- 第6章 「自己を管理」する
- 「感情」「ストレス」「時間」管理_リーダー必須の自己管理の技術
- 「感情」の管理_生産性向上にインパクトを与える要素
- リーダーの感情が安定していると、チームに活力が生まれる…etc
- 「ストレス」の管理_避けられないなら「どう対処するか」を考える
- ストレス対策その① 客観性を身につける…etc
- 「時間」の管理_有限資産を有効活用する技術
- 最初に「ゴール設定」をすれば、逆算でシナリオが描ける…etc
- 第7章 リーダーへの道【Q&A編】
- Q1チーム全員でビジョンを作りたいが…etc
- エピローグ
プロローグ
発言力が高く、人を引っ張っていく「創業タイプ」と、部下を支えていく「守成タイプ」と定義して、話を展開します。
本書がリーダーであるあなたの「勇気の書」となるよう、願いを込めました。
ダメ出し
ダメ出しは、リーダーの優越コンプレックスによって引き起こされることが多いです。「自分が優れた人間であるかのように見せかけることで、自分自身の劣等感に対処する態度」とアドラーは表現しました。
こういう行動をする最中は、脳内に興奮ホルモンである「ドーパミン」によって快楽を覚えます。つまり、ダメ出しは、相手に改善してほしいからではなく、自分の優越コンプレックスを満たすために無意識に行われることがほとんどです。
ビジネス上は「信頼される」ことで様々な依頼をこなすことができます。いかにして部下と信頼関係を構築していくかがリーダーとなれるかのカギとなるのです。
パーソナルパワー
質の高いリーダーは、ポジションパワーを行使せずとも、パーソナルパワーの魅力だけで部下が自ら動きたくなるような存在です。
人々が仰ぎ見る対象とするのは、人間性であって、肩書きではありません。
日本では、ポジションパワーを振りかざしても、リーダーが孤立する結果になる可能性が高いです。リーダーとフォロワーの関係性が良好であればリーダーシップが機能します。
リーダーが優れた戦略脳を持っていても、フォロワーとの関係性がよくなければ、効果的な戦術を繰り広げることができません。
部下を成長させる
成功の秘訣は「やめないこと」です。
部下の心のエネルギーを補充させ、自主自立のための応援を繰り返し行いましょう。繰り返しトライさせるためのエネルギーが足りないと、部下が結果を出すまでチャレンジしなくなります。
部下全員が結果を残せている状態などあり得ません。結果を残したければ成長に導くことに力を注ぐべきでしょう。
しなくていい我慢をしない
守成タイプの人は、人の目を気にしたり、常識人であろうとする傾向があります。常識や、周りの空気に従って我慢する傾向があるのです。
早く帰宅したいに、周りの人たちがまだ働いているから帰りづらいと、残業を続けてしまうといったようなことが起こりがちです。
20時以降の残業は、酔っぱらって仕事をしているぐらいの生産性しか生まれません。ストレスをためて、生産性の低いことをするのは賢いとは言えないです。