家族全員自分で動く チーム家事/著者:三木智有

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書籍情報

タイトル

日本唯一の家事シェア研究家が導き出した

家族全員自分で働く チーム家事

発刊 2024年5月24日

ISBN 978-4-7993-3041-8

総ページ数 272p

書評サイト ダ・ヴィンチweb東洋経済ONLINE

出版社リンク Discover

著者

三木智有

出版

ディスカバリー・トゥエンティワン

もくじ

  • はじめに 自由に自分らしく暮らす家族は、家事育児を支え合っている
  • 序章 わが家のチームスタイルと4つの溝
    • チーム家事が、家族の人生をより自由にする
    • わが家のチーム家事スタイルを見つけよう
    • チーム家事の前に待ち受ける4つの溝
  • Chapter1 第1の溝 「家族観の違い」を取っ払う
    • 「育った家庭の家族像」をアンラーンする
    • 1 「家族観の振り返りワーク」で自分の家族像を知る
    • 2 違いを受け入れる
    • 3 「わが家の文化」をつくる夫婦ビジョンをつくる方法
  • Chapter2 第2の溝 「情報とスキルの夫婦格差」を埋める
    • 夫婦の情報の差が、家事育児の偏りを生む
    • 「時間」は夫婦の共有財産
    • 緊急度が高い情報管理には、家族リマインダー
    • 片付けは、チーム家事に欠かせない仕組みづくり
    • わが家のすべてを管理するデータベース化のすすめ
    • 家事スキルの差を埋める「家事の因数分解」
  • Chapter3 第3の溝 不公平な時間の優先順位を見直す
    • 家事育児が「必須科目」な妻と、「選択科目」な夫
    • 時間感覚の溝を埋める「パラレル家事」
    • 「段家事」でピークタイムを制する
  • Chapter4 第4の溝 夫婦対話の溝を埋める
    • 夫婦コミュニケーションを変える
    • 心地よい「会話」が、リラックスできる家庭をつくる
    • 家族の対話が、それぞれの人生を充実させる
    • 夫婦の議論は「論破」せず、歩み寄る
  • Chapter5 子どもをチームの一員にする
    • 子どもの家事にはメリットがたくさん
    • ]まずは「お手伝い」から始めよう
    • お手伝いから家事へステップアップしよう
    • 子どもも一緒に、家事会議
  • おわりに

書籍紹介

 家事シェアの新たなアプローチを紹介する一冊です。この本は、家事や育児の負担を家族全員で分かち合う「チーム家事」の概念を深く掘り下げています。

家族の溝を埋める4つのスタイル

 三木智有氏は、日本で唯一の家事シェア研究家として知られ、その経験と知識を活かして、家庭内のコミュニケーションを改善し、家事の不公平感を解消するための戦略を提案しています。書籍の中では、家族観の違いや情報格差、時間の優先順位、対話の問題など、家庭内の溝を埋める方法が詳しく解説されています。また、家事をチーム化する4つのスタイル(シュフ型、担当型、ハイブリッド型、自律型)が紹介され、各家庭に合った最適なアプローチを見つけるためのガイドが提供されています。

実例やワークシートも豊富

 この本は、ただの家事の分担ではなく、家族全員が自分で動くことで、より自由で豊かな家庭生活を実現することを目指しています。実際の事例やワークシートを交えて、読者が自らの生活に即座に取り入れられるように工夫されています。特に共働き家庭や子育て中の家庭に対して有益な情報が詰まっており、家事のストレスを減らし、家族の絆を深めるための具体的な手法が示されています。

 家事シェアの実践を通じて、家庭内の関係性を改善し、より良い生活環境を築くための必読書と言えます。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

「時間」は夫婦の共有財産

 もちろん、夫婦間での時間の優先順位には違いがあります。子どもが生まれれば、「子どもの都合」によって多くの時間が拘束されることもあるでしょう。子どもが車の中に置き去りにされれば、生死に関わる危険な事態が起こり得ます。

 夜、少し飲んでから帰る。休日にジムに行く。朝はギリギリまで寝てから家を出る。そんな自由の裏には、誰かの協力があるものでしょう。

 協力してもらった相手から得た時間という財産を利用しているわけです。好き勝手に使い倒されてしまえば、誰だってイライラしてしまうでしょう。共有財産であるからこそ、お互いが尊重し合って使う必要があるのではないでしょうか。

家事が必須科目の妻、選択科目の夫

 妻は、火事が苦手だろうと寝不足だろうと、家事育児をやっている意識があるようです。運動やダイエットが続かなくても、家事育児をどうにか続けようとしています。

 ところが男性は、家事育児を選択科目だと認識する人が多い印象です。英語の勉強、資格の勉強、副業などを優先してしまい、家事をするしないを自由に選択できると勘違いしています。

 しかし最近は、家事育児も仕事もこなすパパが増えました。「必須科目」という意識が強い夫が増え、負の時間間隔の溝が埋まってきたようです。

夫婦の議論は論破しない

 夫婦では意見が違うのは当たり前です。ビジネスにおける議論とは考え方が異なります。

 家族で議論する場合には、お互いに味方であることを忘れずにいましょう。自分の意見に反対されると、自分自身を否定されたような気持ちになることがあります。

 どう考えても、時間に対する考えや育児方針に関する夫婦の溝は深いものです。正解がないものなので、禍根を残さないように決断するのは難しいです。その後の夫婦の関係を左右するので、安易に相手を論破したりしないでください。自分の考えを一旦置いて、第三者目線で相手の主張をどう実現できるかを言葉にしてあげると良いでしょう。溝に第三者が架け橋をかけるイメージです。

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