※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
「せっかく採用した人材が、すぐに辞めていってしまう」
規模の大小を問わず、多くの組織が抱える問題です。
働き方の変化によって上司と部下が顔を合わせることが少なくなりました。
嫌がる部下を無理矢理飲みの席に誘う、苦手な若手と長い時間をかけて話す、そのようなことはなしに、「15分の面談」をして関係を構築しましょうというのが、本書で紹介するノウハウです。
相手は、未来を託すことができる次世代リーダーかも知れないのに、組織から去って行ってしまうのは、非常にもったいないことだと思いませんか。
書籍情報
「TOMA式面談」5つのプロセスと7つのテクニック
部下とは15分だけ話なさい
藤間秋男
TOMAコンサルタンツグループ株式会社代表取締役会長
TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社代表取締役社長
公認会計士、税理士、中小企業診断士、行政書士
100年企業創りと事業継承をライフワークとし、関連セミナーを1500回以上開催し、雑誌、テレビなどにも多数出演しています。
水王舎
コミュニケーションは1対1でする
多種多様な価値観を持つ人間が組織には集まっています。
ある人は「自由な時間」を求めているかもしれませんし、ある人は「仕事のやりがい」を、ある人は「今よりも高い報酬」を求めているかもしれません。
個別の面談は、それぞれにカスタマイズすることが可能になり、相手の求めているものや価値観を知ることができます。
周りの人間を気にせずに本音で話ができるこということでいえば、1対1での会話が最良でしょう。
1対1面談は「徐々に」効いてくる
面談実施後にすぐにやる気を起こす人間、モチベーションが急激にアップする人はいません。この面談の導入初期は、色々な摩擦が起こります。
普段からあまり話さない上司との会話となると、部下としては緊張するでしょうし、面談の時間が苦痛に感じてしまう場合もあります。
回数を重ねるごとに、上司も部下も徐々に面談に慣れてくるものです。
実際に、1対1面談をやることによって「離職率が下がる」「エンゲージメントが高くなる」という調査結果はあります。これは続けた場合の効果であって、すぐに効果が表れるものではないのです。
1対1面談は「未来への投資」と考えるとよいでしょう。
まずは傾聴を心がける
自分の意見を押し通そうと話すのではなく、会話においては「まず相手の話を聞き、理解する」というのが、傾聴のやり方です。
相手の話を聴いている時には、決して否定的な態度を取らないようにします。同意見だということは少ないでしょう。しかし、聴く姿勢は、相手に伝わるものです。
上司と部下の関係のみで使われるものではありません。お客様に対しても常に傾聴の姿勢を崩さず、お客様の立場に立つ、お客様の身になって考え、行動することを心がけます。お客様からの信頼を得るための姿勢であると考えるからです。
よくある失敗例
失敗例
●部下の愚痴を聞く時間になってしまう
●部下の評価する点がみつからない
●部下とのコミュニケーションに不安がある
●上司側からの話が多くなってしまう
「よく頑張っている」などの言葉を上司からいただくが、本当かどうかを疑ってしまうこともあるでしょう。
上司が気を使って、なかなか改善点を伝えくいこともあると思います。
具体的な行動を探るようにしたり、「~して欲しい」と会社の意向として伝えると、部下が話しを聴いてくるれる可能性があります。
どうしても部下が話さない場合に、説教、指導の場になってしまうパターンは避けましょう。あくまでも部下が話すための場であることを意識してください。
部下への質問に困るようであれば、面談シートなどを作成して対応できるようにするのも手です。
また、1度や2度の失敗で「効果なし」と決めつけるのではなく、継続して行うことが関係構築には必要になります。
あとがき
私たちのクライアント企業も、「人」の問題には懸命に取り組んでいます。さまざまなイベントを企画し、社員に自然と仕事の楽しさを知ってもらおうとする中小企業社長。リモートワークが一般化したなか、社員との親睦はかるためにオンライン飲み会を開催する課長。
自社のかけがえのない人材のために知恵をしぼり、汗をかいています。それでも多様化した価値観のなかでは、そんなリーダーたちの努力を受け入れてくれない社員もいるでしょう。
しかし、あなたの信頼する社員の方々が、自分の天職に気付いて、会社の理念に従ったものだとしたら、それはリーダーにとって、最高の喜びであるはずです。
感想
サイト管理人
呼び出されて、何かを話さなければならないというのを想像すると、私の場合は酷く苦痛かもしれません。
キャバクラで、地元の話をしたり聞いたりしなければならないシーンがあり、耐えられない苦痛を味わったことがあります。対面での「聞いて欲しい」「話してほしい」の好き嫌いは、人によります。面談の時間や内容などのさじ加減が必要になってくるのではないでしょうか。
とは思いつつも、部下からのフィードバックを仕組みは必要だと思います。この書籍でオススメしている方法は「1on1の面談」です。もっと色々な方法を用意する必要があることは確かですが、面談という形はこういう手順や心構えで挑むと良いというのが解ります。
部下とのコミュニケーションで悩んでいるなら、下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。
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