※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
日常生活をより効率化し、楽しくする技術力はすでに存在します。それをもっともうまく活用できるものが、わたしたちの手のなかかポケットにあるのです。
携帯電話の利用行動が世界中でほぼ変わりません。
消費者がスマートフォンをタップ、スワイプすると、データの道が発生します。企業はこの道をたどって、消費者の嗜好を推測し、配信するオファーを選びます。
スマートフォンを介してつながりを生みだし、絶妙なタイミングでオファーするのです。
書籍情報
Tap タップ
スマホで買ってしまう9つの理由
第1刷 2018年11月26日
訳者 加藤万里子
発行者 村上広樹
発行 日経BP社
発売 日経BPマーケティング
ブックデザイン
装幀 西垂水敦(krran)
写真 ゲッティ イメージズ
編集 川上純子(株式会社LETRAS)
作成 アーティザンカンパニー株式会社
印刷・製本 中央精版印刷(株)
ISBN 978-4-8222-5599-2
総ページ数 356p
アニンディア・ゴーシュ
ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスのハインツ・リール ビジネス学教授。情報・運営・経営科学、マーケティング学教授も兼任。
日経BP社
スマートフォンが変えたもの
UnsplashのCreative Christiansが撮影した写真
朝起きると、まずスマートフォンの画面をタップして、メールやショートメッセージを確認します。次にお気に入りのSNSに目を通して、友人や家族の最新情報をチェックするのです。天気や交通情報などのウィジェットを確認し、出かけます。
スマートフォンにより朝のルーティンは変わりました。
また、勤務中にネットサーフィンや個人的な用事をすませたり、プライベートな時間に仕事を片付けたりするうちに、仕事と娯楽の定義が曖昧になっています。
どこにいてもネットに接続できるおかげで、交通渋滞や飛行機の遅延による無駄な時間を生産的に使えます。メールの送受信、仕事のメモを書く、クラウドからデジタルファイルにアクセスする、電話で同僚と商取引について話し合う、ミーティングの予定を入れる、その日の仕事の準備をするという作業ができるのです。
買い物も5年前と様変わりしています。ネットショップの価格比較やレビューなどで、すぐに品定めできるようになりました。ネットで品定めをして実店舗で購入する、実店舗で品定めしてネット購入という行動が、ネット内だけで完結するようになったのもスマートフォンのおかげです。
混雑の重要性
UnsplashのOleg Sergeichikが撮影した写真
人間は狭い空間に閉じ込められて自由が奪われそうに感じると、自由を取り戻そうとして動き出します。
満員電車のなかで、スマートフォンは環境から逃げる手段になるのです。自分の空間とプライバシーを管理できる感覚を取り戻します。
広告主にとって、ストレスが多い時間にも消費者に近づく手段となるのです。スマホのコンテンツが大いに必要な気晴らしとなり、付属として広告が提供されます。
狭い空間にはWIFIなどが設置され、ネットを利用しやすくなっています。地下鉄なども、率先してインフラが整備されるはずです。
軌跡連動型広告
UnsplashのJitian Panが撮影した写真
買い物客の行動パターンを、軌跡連動型広告で変えられるのでしょうか。
小売業などは軌跡連動型広告が主流です。収益を生みだし、顧客満足度を高めたり、データを差し出すことでより効果的な買い物体験ができます。
小売業コンバタント・ジェントルマンはこの技術を使って、男性客が同社実店舗に入ると綿のスーツに集まることに気付きました。この現象は、オンラインの顧客が最初にウール製品に集まるのと対照的です。綿スーツを店の前に移動させたところ、売り上げが激増しました。ヒートマップ機能を搭載したカメラを使って、買い物客の移動分析を行った結果です。
看護師と医者、患者の軌跡データなどにも応用が期待できます。軌跡は社会的利益をもたらし、利益はマーケティング目的や商業目的にとどまりません。
人間と端末
Image by Gerd Altmann from Pixabay
将来人間が達成する最大の進歩のいくつかは、消費者の生態データや神経学的・生理的なデータを用いたウェアラブル技術によって実現します。
身体状態を活用する新しい力が生まれるでしょう。AIで消費者の感情もマーケティングに組み込めたり、広告ソリューションが誕生します。
物理的環境から生じたデータを利用して、日常生活を一段と効率化するでしょう。オンラインの技術が消費者体験を高めて、新しい世界を形づくります。
感想
サイト管理人
人間が行う行動変容がデータ化されていき、それがスマホのアプリなり、インターネットに反映されて影響を与えるだろうということでした。
凄くスマホは便利だろうし、実際に休み時間になるとジッと画面を見ている人が多いです。
私はというと、スマホ支配からちょっと距離を置くことで、少し気持ちが豊かになりました。無限に情報が出てくるにもかかわらず、全く頭に入ってこないので、飽き性の私にはスマホですら依存することに不向きでした。
携帯で使う機能は、今では極わずかです。けれど、行動様式のデータから画期的な便利メソッドが生まれれば、私も愛用するかもしれません。
必要なものだけ買っていると、オススメで表示される商品のなんと的外れなことでしょう。AIと行動様式が融合するのは、まだまだ先かもしれないと思う瞬間です。
行動に影響するものといえば車でしょうか。カーナビも携帯の方が精度が高いので、カーナビの窪みに携帯を置くだけで、充填&カーナビの発動&携帯のカーナビ画面の表示を自動化できれば、ちょっとだけ時短になり快適です。
スマホは進化していくかもしれませんが、逃げ道に使ったり依存したりすると、今の段階では雑多な情報が多すぎるので時間がかかってしまって豊かになれません。
スマホに依存せず、便利な機能を使う手がかりの参考にこの本を活用してみてはいかがでしょうか。
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