※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
会社の大きさ問わず、企業の長はみな覚悟を背負っています。一筋縄ではいかない、クセの強い人たちもたくさんいます。
一緒にビジネスをしようと思える人と認識され、信頼されるには”話す前に考える”ということが欠かせません。
結果は話す前に決まっているのです。
書籍情報
頭のいい人が話す前に考えていること
第1刷 2023年4月18日
発行 ダイヤモンド社
ブックデザイン 三森健太(JUNGLE)
DTP 辻井知(SOMEHOW)
印刷・製本 勇進印刷
編集担当 淡路勇介
装画・本文イラスト サトウリョウタロウ
校正 槇一八
製作進行 ダイヤモンド・グラフィック社
ISBN 978-4-478-11669-2
総ページ数 335p
安達裕哉
ティネクト株式会社 代表取締役
コンサルティングに従事し、マーケティング会社を立ち上げ、個人ブログでも成功を収めました。
ダイヤモンド社
頭の良さは他人が決める
Image by Gerd Altmann from Pixabay
いったん、とことん相手の立場に立って考える癖をつけて、「頭のいい人」になるとう思考を持てば気が楽になります。
自分のやりたいことを押し通そうとするあまり、優秀なのに失脚していった組織の人をたくさん見てきました。
一生懸命プレゼンしても企画が通らない人と、簡単に説明するだけでやりたいことができてしまう人がいます。その差は周りの信頼を得ているかどうかが非常に大きいのです。
「頭のよさは他人が決める」というのは、社会的動物である私たちが、結果的に自分らしく生きるために必要不可欠な考え方だと思います。
論破しない
UnsplashのFranco Antonio Giovanellaが撮影した写真
論破しても信頼されることはありませんし、論理的に説得できたからといって人が動くわけではありません。
テレビやユーチューブで論破しているのは、解決策を伝えることではなくショーとして視聴者にプロレスを見せています。
議論はしても、仕事を前に進める意識をすることです。
勝ち負けを気にしてしまうと相手の気持ちと衝突してしまい、議論の奥にある本質的な課題を見つけられません。相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して、その課題を解決することが必要なのです。
人と闘うのではなく、課題と闘いましょう。
会話を盛り上げたいとき
Image by Thomas Malyska from Pixabay
構造化面接手法
●何をしたんですか? 【過去の行動】
●そのとき、どんな状況だったんですか? 【状況の深堀】
●その状況でどうしたんですか? 【行動の深堀】
●その結果どうなったんですか? 【成果の深堀】
●今後、こういう状況になったらどうしますか? 【仮定の状況における行動】
大手の企業で使われている面接の質問方法を上記に記しました。これはプライベートでも使えます。会話を盛り上げたいときに、ぜひ使ってみてください。
もちろん、「尋問」になっては困りますから、相手の様子をみながら、質問は小出しにするべきです。
コミュニケーションコスト
Image by PublicDomainPictures from Pixabay
電話をかけてこられて、自分の時間が奪われるのが、とにかく嫌いな人がいます。
その一方で、とりあえず電話しよう、とりあえず相談しようと思う人がいるのです。たしかに、聞くだけですし、早くもあります。相手の都合に合わせるのは、とても面倒です。
けれども、電話を受ける側は、いったん話を聞くために、目の前の作業を中断して、コミュニケーションコストと時間を支払わなければならないのです。なるべく、相手の支払うコストを考えて動く必要があるでしょう。
もちろん、緊急の案件など、とりあえず電話するほうが後々、問題にならずにすむことはたくさんあるので、勘違いしないようにしてください。
自分から言語化のコストをすすんで払い、整理できるところまでやってから相談に行けば相手の負担は減ります。
おわりに
コンサルタントとして、毎日社長の悩みを聞いていると、少し悩みを聞いただけで、その社長が何に悩んでいることがわかるようになります。占い師が芸能人の悩みや過去を言い当てることと同じです。
わかるようになると、そこから成長の止まるコンサルタントは少なくありません。そんな時ほど、丁寧なコミュニケーションを心掛けるべきでしょう。
本書は、コンサルタントで使っている知識を、どの業種にもプライベートでも使えるようにと目指したものです。身近な人にこそ丁寧なコミュニケーションが求められます。妻を病気で亡くす前の接し方に、今でも後悔の念を感じています。
本当に頭のいい人は、大切な人を大切にできると思うのです。
感想
サイト管理人
流れ作業でやっている従業員から、「これこれ、こういう現象が起きていて、こういうことをしましたが、解決に至っていません、どうしたら良いでしょうか?」なんて言う訳がないと思いますが、上司が求めている部下に求めている事はこれだけハードルが高いということでしょう。
上司にあたる人の悩みを聞きまくっている人のアドバイスがこうなのだから、なるべく伝えられる情報はクドくない形で伝えられれば良いと思います。
考えてみれば、部下が上司に求めているような、「トラブルが起きる前に対処法を教えて欲しい」という高すぎるハードルを越えるより、部下が詳細を言語化する方が現実的なはずです。
他人は操れないので、相手の課題について深く考えすぎるのもどうかと思いますが、認証欲求が強いのであれば参考にしてみるとよいでしょう。
「頭がいい」と思わせるような、行動のアドバイスを教えてくれる本です。
下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。
購入リンク
紙
※amazonの商品リンクです。画像をクリックしてください。
電子
※amazonの商品リンクです。画像をクリックしてください。