「超訳ライフシフト」を読んで

これからの日本人

 100歳を超える人が1万6千人いて、長生きしたくなくても長寿化が進行していくだろう。長生きする人生の中で、果たしてマイナス要素だけだろうか?長く生きるという事は、老衰の状態が長くなることとイコールなのか?

この書籍では、老衰の状態が長くなるわけではなく、健康な状態のまま長く生きられるとしている。そして、健康のまま長生きすることを前提として、どう人生を生きていくのかを考えさせられる様な展開をしていく。

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日本は今、超高齢社会…福祉業で働いていたので、老衰の概念でひっかかる気がしますが、本を読む上で大事な事は潜入感をもってはいけませんね。健康でいられたら、どう生活していきたいだろう?

人生の3ステージはもう古い

 昔から今にかけて人生のステージは「教育」学校で学び→「仕事」実際に働きにでて→「引退」老後を過ごす。といった3ステージが一般の人生設計になっている。

 この3ステージは寿命が80歳くらいまでと考えると、ちゃんと真っ当な人生を送れる。しかし、若い世代の人はどうだろうか?健康のまま80歳~90歳まで生きて、60歳代で引退すると考えると、資金の面は苦しくなり生活面ではあまりに退屈なのではないだろうか?

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食事中、強制的にテレビを見させられるけれども、老後2,000万問題!!とかでメッチャ不安をあおってくるNEWSを良くみかけますね。

人生はマルチステージに移行する

 長く健康でいられるわけだから、それを有効に活用すれば良い。健康・家族・仕事・友人、生活のどの部分で自分が幸せでいられるかを考えて、新しい人脈を作ったり、新しく何かにチャレンジをして無形資産を増やしていこう。

無形資産が人生を左右する

 時間は有限だし、友人はお金で買えない。買えるものは、買い直しがきく。

無形資産とは?

  • 生産性資産
    • 所得を増やすスキルや知識
    • 自分が情熱を燃やせて、興味をもてること
  • 活力資産
    • 肉体的・精神的に健康なこと
    • 幸福なこと
    • ストレスのないこと
  • 変身資産
    • 新しい経験
    • 多様な人脈
    • AIでは実現できない感情の部分

孤独では何も生まれない。学びなおすという多少のリスクを背負って、新しく自分を創造していかなくてはならい。

マルチステージの働き方

 未来の予測がつかないから、悲観的になる。主体的に効果が感じられると幸福感を感じやすい。これからの人生の主体的な働きかたとは?

  • エクスプローラー
    • 多様なものに触れて、何が得意か、何が好きか、何を生み出すかを考えて自分のアイデンティティを形成していく働き方
  • インディペンデント・プロデューサー
    • 自分の職業をつくり、人脈を広げていく働き方
  • ポートフォリオ・ワーカー
    • 異なる職業を同時に進めて、バランスをとっていく働き方

今までの働き方のように、受け身の人生だと未来はちょっとひもじい生活を送るようになる。とまで書かれている。

100年の人生はちょっと複雑

 これからは、女性も社会に進出することが多くなり、そのうえで夫婦関係をどう保っていくか。そんな様な問題もでてくる。当然、長い間生きるわけだから、資金面での知識が必須となってくる。時間は有限で、働きながら、余暇を活用してスキルを磨く必要もでてくる。そしてスキルを活かせる人脈作りだ。

そんな中で、ストレスはためこんでしまうのはだめだし、健康的な生活を送らなければならない。

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厳しい!!厳しいです。グラットン先生!!スコット先生!!とりあえず、お金の勉強から始めます。

どんなライフシフト、人生移行が必要か

  1. 新しい学習
  2. 年齢の壁を壊す
  3. 創造性、独自性、優しさを持つ
  4. テクノロジーの進歩に対応した教育

そんなようなことが必要だ。と述べている。

書籍情報

  • 超訳ライフシフト
  • 著者:リング・グラットン/アンドリュー・スコット
  • 編集担当:佐藤朋保
  • 編集協力:笹幸恵
  • 出版:東洋経済新報社
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本書では、20代、40代、60代と年代別に分かりやすい例をだしながら、それぞれの人生と働き方について書かれています。

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