実用書「聞く技術」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 2000人を超えるコンサルタントの指導、教育にも携わってきましたが、「聞き方」についてのノウハウも同時に伝えてきたのです。

 コンサルタント以外でも役に立つ聞く技術をご紹介させて下さい。

書籍情報

タイトル

外資系トップコンサルの

聞く技術

著者

清水久三子

株式会社アンドクリエイト代表取締役社長。

 IBM研修部門リーダーなどを経て、独立しました。現在は社長として経営や人材育成のコンサルティング事業に携わっています。

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出版

三笠書房

素直に聞くためのアクティブリスニング

 せっかく話をしているのに、それを聞いている相手が「それ、本当?」と疑ってかかると、次第に話す気持ちも萎えてくるものです。

 素直に話を聞くことは、簡単ではありません。先入観や思い込みなどを持ちながら、話を聞いてしまっていることがほとんどです。

 特に自分がやりたいことが決まっている時は要注意です。自分の考えにマッチする意見だけ耳に入れ、そうではない意見を排除してしまいます。

 聞く前から、「どうせこういうことだろう」と自分の意見で相手の話を歪曲させてしまうこともあります。

 目指すべき傾聴はActive Listeningです。相手の話に、先入観を持たず、興味を持ち、話を促していくといった方法です。

まとめ
相手の話に疑ってかかってはいけない
話を聞く前から、自分の意見で話を決めつけてはいけない
相手の話を聞くときは、素直な心で聞き、話が進行しやすい雰囲気をつくる

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」

 話を聞いた後で、検証するときに意識したのは「虫の目」「鳥の目」です。漠然とした内容や、詳細な内容をバランスよく判断しましょう。

「虫の目」

 近距離で物事をみる力のことです。
 具体的な質問や回答するときに、必要になります。
 若手コンサルタントがよく失敗するのが「虫の目」だけになってしまい、全体像がみえてこないので、結論がでないということが起こりがちです。

「鳥の目」

 距離をとって、全体像を俯瞰する力のことです。
 各論だけに目を奪われず全体像を見渡すためには鳥の目から見ることも重要となります。
 注意することは、安易な目線になりすぎないようにすることです。ありきたりな結論になってしまい、施策に現実味が無くなってしまいます。

「魚の目」

 時代の流れや、組織の変遷などをみる力のことです。
 歴史や(話し相手が)チャレンジしてきた経験を踏まえて、話を検証しましょう。

チェンジクエスチョン

 不信、不適、不要、不急、不経済、不安これらの不を取り除くのに効果的なのが、チェンジクエスチョンです。

「この提案を実行しないと大変なことになります。」

と言われるよりも、

「こんな提案があります。いかがですか?」

と問いかけられた方が、行動を起せます。

 パワーポイントのなどのスライドでも疑問形を挟むことで、プレゼンテーションに変化が生まれ、聴衆を引き込むことができるのです。

まとめ
提案する前に、不信、不適、不要、不急、不経済、不安といったものを取り除く必要がある
疑問形にすることで、提案の提示が柔らかくなる
疑問形をプレゼンに挟むことで、聴衆を引き込むことが可能

感想

サイト管理人

サイト管理人

本書では、
1に聞く技術
2に検証する技術
3に訊く技術
としています。それぞれに実用的なテクニックが記されています。実践することができたら信用されるでしょう。

理解して、経験を積んでいくことが必要な技術を知りました。

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