※読書推薦人が興味をもった部分を紹介します。
はじめに
みなさんは今、人生をたのしんでいますか?
「しんどいときに、弱音を吐く人ほど困難な状況を乗り越えられる」自衛隊にいたときに学んだことです。
体力や精神力を鍛錬しようというお話ではありません。
やばいとおもったら自分を守り、いつも自分の気持ちに正直に生きて、自分の人生を自分で舵とりできる人生が、「最強」だと考えています。
目次
書籍情報
タイトル
メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る
この世を生き抜く最強の技術
著者
わび
自衛隊で小隊長になり、師団司令部や方面総監部に勤務していました。
入隊後10年間は順風満帆だったが、激務やパワハラが重なり、メンタルダウンをおこしてしまいます。「もっと楽しく行きたい」と思うようになり、転職を決意したのです。
今は、航空業界に身を置き、自らも成長させています。
メンタルコントロール術などを世間に発信し、ツイッターなどで人気を博しています。
出版
ダイヤモンド社
地獄からの大復活
自衛隊の日常
陸上自衛隊の一般幹部候補生に合格すると、早起きの生活が待っていました。
朝6時にラッパで起こされ、外に向かって「おはよう!」と絶叫し、すぐに身支度を揃えて、外へ駆けだします。
腕立て伏せ、講義、戦闘訓練、体育をこなし、優秀な成績で卒業します。
卒業すると、敵の航空機を待ち伏せて攻撃する「高射特科」に配属されました。ほとんどの初級幹部は、いきなり十数人の部下を持つ小隊長となります。
配属先では、人間関係にとても恵まれました。親切な先輩や同僚、支えてくれる部下、前向きに取り組める環境でした。
メンタルダウン
激務ながらも、短期間で圧倒的な経験値を手に入れて「幹部上級過程」に入校しました。そこを、トップで修了し、明るい未来が待っていると思っていたのです。
そんな時、突然、上司のパワハラの標的が私に変わりました。
上司は、報告、連絡、相談を受けてくれるのは19時ごろからです。そして全ての案件に対して長時間の指導と、精神攻撃が続きます。上司の気が済んだあと、修正作業を終えて帰宅をすると、毎日深夜1ごろでした。
パワハラが続き、壊れてしまうと、自分が飲む缶コーヒーの種類でおこられるのではないかと、本気で思うようになってしまいました。
病院へ運ばれる
パワハラは加速していき、少なかった睡眠時間がゼロになり、ついにはおかしくなり、病院へ運ばれました。
診断結果は「過労状態」「うつ病」「不安神経症」。少なくとも3か月以上の休養が必要とのことです。
死後はせず、寝まきのまま部屋にこもり、顔を洗わず、歯も磨かず、風呂も入らず、眠るために薬を飲む、上司を思い出しては薬を飲む。この繰り返しです。
とある空港でふと死ぬことを思いつきました。死ぬ場所を探すつもりでランニングに出かけたのです。
走っているうちに、走馬灯のようにいい思い出と悪い思い出が巡ってきました。気が付けば7時間ほど走っていたのです。
回復のスタート地点
「もう少し、様子をみてみようかな」そんな気持ちが芽生えました。そこから、働けるようになるまでは1年ほどかかったのです。
筋トレやランニングなど、仕事以外で小さな達成感を積み上げる生活を心がけていただけです。
そしてなんとか職場復帰すると、どうでしょう。重たい足かせをつけているように、不安や恐怖を感じてしまいます。仕事がいつもの2倍も時間がかかるのです。
定年間近の自衛官
長年にわたり情報本部で勤務してた、戦略情報のスペシャリストは、まったく忖度をしない人物でした。
階級は平凡な方でしたが、リアルな戦略や情報など高度な知識をもっていたのです。
その自衛官の生き方は爽快で、上司に忖度することなく意見するべきところはハッキリと申したてていたのです。
ひたすら自分を隠して「優等生」を演じてきた私は、その生き方に物凄い衝撃を受けました。そして、その方のもとで「物事を大局的にみる」ことを学び、それを人生に当てはめる様になりました。
この学びが、人生のスタート地点となったのです。
時には戦うことよりも、逃げることが大事
人生100年もあると、悲しいことや辛いことも起きます。
あまりひとるの道に執着せずに、生き方に幅を持ったほうがいいです。
本当にしんどいときは、戦わずにいったん逃げ出すことも大切です。
人生を最大限に楽しむためには、人生においても戦略が必要な時代となりました。
メンタル、仕事、人間関係、纏足、身をもって学んだ、危機を回避して生き抜くための「戦略」をみていきましょう。
読書推薦人
ここまでが、前振りです。
やばいときは即「おうち入院」
「楽しい道」を選ぼう
一度自分の決めた道だから、上司の命令だから、妻子がいる身だからと、身動きが取れずにいました。倒れたことがきっかけで、もっと自由に楽しんでいいのではないかと思ったのです。
みなさんは「オープンワールドゲーム」を知っていますか?(もちろん。読書推薦人は存じております)どのように攻略していくか、自分の考え次第でなんでもできるます。自由度の高さはゲーム以上です。
真面目な人ほど、誰かのレールの上を歩こうとします。しかし、能力や性格に差はあるのです。既定の道でいくらもがいていても、前に進めなくなる人はいるでしょう。
今、私はゲームのように自由に楽しめています。人生を大局的にとらえるようになったからです。大まかな方向に進んでいればOKくらいの感じで生きると、自由度が一気に上がります。
二兎を追う者は一兎をも得ず
人生を戦略的に進めるうえで、やってはいけないと思っていることがあります。
「2つのものを同時に得ようとすること」です。
仕事で出世を望む場合、よほど仕事ができる人でないかぎり、たくさんの時間を仕事に割かれます。にもかかわらず、プライベートでは家族との時間を大切にしたいというのは、2つの矢印が反対の方向に向いている状態です。
人生の大きな矢印はベクトルのようなもので、2つの矢印の方向がほぼ同じであれば、望む方向に大きく矢印が伸びます。
2つの矢印が反対に向いていると、お互いを弱めてしまうのです。
自分の人生において、本当に大切なことに矢印を向けましょう。
メンタルダウンして気づいたこと
心が疲れているサインは一気に現れるものではなく、徐々に表れてきます。
ごはんがおいしくない、休日は働きたくない、なぜか寝れない、など普通ではなくなっていくのです。
「ごはんがおいしくない」など、普通ではないなと思ったら、ゆっくり休むことをおすすめします。早めに専門的な医療機関にご相談ください。
不思議なほど効く「まあ、いいか」
他人への依存が深くなればなるほど、
モノへの執着が強くなればなるほど、
大切なものを見失います。
行き過ぎた依存や執着は、メンタルを崩壊させます。完全になくすのは無理ですが、ストップさせることはできるのです。
なにかに、執着しているなと思ったら「まあ、いいか」とつぶやくことです。
イライラしているときに、試してみてください。
疲労回復の方法
疲労こんぱい、といったとき、回復する方法は「何もしないこと」です。「おうち入院」は効果的です。
「何もしない」のは、難しいと思います。それに、子どもがいるとハードルが上がります。
家族の協力がどうしても必要です。回復するには、休まないといけないのです。
他人にどう思われるかは完全に捨てる
他人の気持ちは変えられません。
自分の気持ちですらコントロールはできないのです。
人の気持ちを考えるのは大切ですが、他人にどう思われるかを気にする必要がありません。
他人にどう思われるかを気にすると、ただただ辛くなるだけです。
眠れないとき
しんどくても、眠れてさえいれば、なんとかなります。
睡眠時間さえしっかり確保できていれば、嫌な記憶や不安が一時的に断ち切られ、整理されるのです。
読書推薦人
寝る30分前に箇条書きで3つほど自分を褒めてみると、睡眠薬と同等の効果があると、言われています。
1度メンタルダウンしたら終わり、なんてことはない
たとえ仕事が遅くても、2年ほど歩き続ければ相当な達成感を積み上げられます。徐々に症状も良くなっていくでしょう。
焦らずに、無理をしないでください。
達成感の積み重ねは、大幅な回復が見込まれます。
メンタルが異常をきたしているときは、ネガティブに引っ張られてしまいます。しかし、人生がおわることなんてないのです。
まとめ
- 「オープンワールドゲーム」は最高に面白い
- 人生は大まかな方向性が決まっていれば大丈夫
- 全く方向性の違うことを、同時にしてはいけない
- 本当に大切な事に人生のベクトルを向けよう
- 普段と違うと感じたら、ゆっくり休むこと
- 行き過ぎた依存や執着は、メンタルを崩壊させる
- イライラしたら、「まあ、いいか」とつぶやく
- すごく疲れたら、「何もしない」
- おうち入院は効果的
- 他人にどう思われるか、を考えるのとただ辛くなるだけ
- とにかる寝る
- 小さく達成感を積み重ねる
- うつになっても、「人生は終わり」なんてことはない
- 焦らず、無理をしない
メンタルを削られない仕事術
「情報」は良く抜く武器になる
情報を誰よりも早く、正確につかむことができるようになれば、他に特筆するものがなくても十分に生きていけます。
「情報のわらしべ長者」はおすすめです。情報を交換しながら、少しずつお金持ちになっていくという意味です。
日々情報をストックしていると、「有益な情報をもらえる」と認識してもらえるようになります。
情報の集め方に特別な能力はいりません。
地道にコツコツ集めて、「あの人のためになりそうな情報だな」と思うものを提供していくだけなのです。
「向いていない」と思ったら秒で捨てる
転職のときに感じたのは、資格で背伸びをするよりも、自分ができることを磨いていく方が評価されるということです。
勝つことが人生なのではなく、とにかく最後まで生き残ることが大切なんです。
無理をして強い武器を手に入れるのではなく、自分に合った武器で進んだほうがラクに生きれます。
どんな仕事も「出口」が見えていれば耐えられる
出口の見えない仕事は、いつ終わるのかもわからないし、光の見えない暗い中を進まないといけません。
まず、今の自分にできることをやって、少しでも進んでみることです。
ほとんどの仕事は進めていくうちに、出口が見えてくると思います。
自分で出口を設定してみましょう。最終的な目標に到達しなくても、「今週はここまで」のような中間目標をおくとよいでしょう。
80%で働く
普段は体力と思考を、80%に抑える形で働いています。
常に残りの20%の時間の余裕をもつのです。
急な仕事などのここぞというときに全力を出すようにしましょう。
戦いでは、予備が戦闘支配の主要な手段です。
今いる場所がダメでも、合う場所は必ずある
同じ職場でも、仕事の評価なんて上司や環境で変わります。
今だけの評価で自分を値踏みしたり、諦めてはいけません。
どこでも通用するひとがいなければ、何をさせてもダメなひともいません。
苦手なことがないひとより、誰にも負けない武器を持っている人が重宝されるのです。
辞める覚悟ができている人が実は一番有能
辞める覚悟ができた人は、仕事に迷いがなくなります。
忖度もしません。
怖いものがないから、雑念もなくなります。
デスク周りはキレイで、定時退社をするようになります。他人にどう思われるかも気にしていません。
まとめ
- 「情報のわらしべ長者」がおすすめ
- よい情報を持っていると思わると得をする
- 自分に合った方法で稼ぐ
- まずは自分ができることをやってみる
- 出口が見えなければ、中間目標のような仮の出口をつくる
- 普段は80%で働く
- 今ある評価だけで諦めない
- 辞める覚悟をもった人は優秀
コミュニケーションとメンタル
挨拶はライフハックとして超重要
挨拶をすることの、礼儀いがいの3つの効果
- 相手の存在を認めるメッセージ
- 回りにコミュニケーションしやすい人と認識されるようになる
- 自己満足
コミュニケーションを円滑にして、自己肯定感を高めることができます。
「何をいわないか」が大事
あえて地雷を踏みにいく必要はないでしょう。
- あまり知らない分野は意見しない
- 相手の宗教は信条など、デリケートな内容は慎重に
- 「あるべき」論を振りかざさない
人は7割ぐらい信用するのがちょうどいい
他人を100%信じきらないほうがよいでしょう。
メンタルダウンをすると、急に人が寄ってこなくなりました。
ふだんは素っ気なくとも、自分の生き方にウソをついていない、猫みたいなタイプの人が信用できるかもしれません。
「向かう方向がだいたい同じだから、一緒に進もうか」くらいでちょうどいいのです。
悪い知らせをくれる人
悪い知らせは早ければ早い方がよいのです。悪い状況は、すぐに対処しないと手遅れになってしまいます。
悪い知らせをくれるひとこそ、誠実なひとでしょう。
自分の機嫌を自分でとる
自分でご機嫌をとろうと意識すると、仕事、学校、プライベート、SNSなど、毎日が充実し始めます。
ご機嫌なとこにご機嫌が集まってくるんです。
朝の過ごし方はとても重要です。朝イチの機嫌は1日を左右します。1日の終わりにご褒美も必要です。
自分のご機嫌ルーティンをつくり、楽しい人生を歩みましょう。
まとめ
- 挨拶をすることで、自分にも相手にも良い効果がある
- あえて地雷を踏むようなことは、言わない
- 人を信じすぎてはいけない
- 悪い知らせをくれるひとは、信用できる
- 朝と寝る前に、ご機嫌なルーティンをする
どこでもやっていける
本当の安定
本当の安定とは、いつでも転職できるように準備を整えておくことです。
転職できるだけのスキルを磨いておきましょう。1つの組織に依存したスキルしかないのは、リスクです。
自分の人生を有利に進めるために、今の知識を他のスキル活かし、転職スキルを磨きましょう。
転職するたびに、仕事の幅も広がり、人材としても希少価値が上がっていきます。
仕事のしんどさは人間関係が9割
仕事は、人によって進め方がかわってしまう程度なのです。
本当にしんどい人間関係がある場合には、「離れる」しかありません。
心のスイッチをオフにする、物理的に離れてしまうかです。
読書推薦人
物理的に離れることをおすすめします。
人間関係はコントロール不可能です。
仕事は「目的」ではなく、あくまで「手段」
人生はゲーム以上に自由度が高く、楽しめる要素が多いのです。
仕事や学校なんて人生を楽しむための手段のひとつだと思います。
自分だけの人生なのに、誰かが創った「正しい道」にとらわれなくてもいいのです。
まとめ
- いつでも転職できるようにしておく
- 転職するたびに、自分の社会的価値が上がる
- 仕事のしんどさは人間関係にある
- 人間関係が本当にしんどいときは、離れる
- 仕事や学校は、人生を楽しむための手段にすぎない
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