書籍『「わたし」を見つけた女たち』

※読書推薦人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 個を重視し、多様性が尊重される時代だからこそ「私らくし生きてよい」という言葉に惹かれるのでしょう。

 本書に載せた女性たちは「自分に価値があるのか?」という地点からスタートした人ばかりです。

 あなたも「自分にはじぶんだけの価値がある」という意識をつかんで下さい。

書籍情報

タイトル

The women who found ”me”
「わたし」を見つけた女たち

出版

Rashisa出版

鍼灸院を開業し、輝く女性をサポート

せっかく叶えた夢でも、
「なんか違う」そう思ったら、
潔く手放そう。
いつからだって遅くない。
無駄なことなんて1つもない。

井土利恵

はりきゅうサロン代表
薬剤師/鍼灸師/ヨガインストラクター

 薬剤師として働いていたが、東洋医学の可能性に惹かれて鍼灸師になりました。現在は、自宅で女性専用鍼灸院「はりきゅうサロンharuyui」を開業し、女性の健康美をサポートしています。
 二児の母(3歳、5歳)です。

1日のスケジュール

時間内容
5:30起床、自分の時間(ヨガ、仕事)
7:00子ども起床、幼稚園の準備
8:30登園、鍼灸院の掃除、準備
9:00施術開始
合間に火事、zoomミーティング、その他雑用
15:00子ども帰宅
17:00施術終了
19:00夫帰宅
夕食、入浴、家族時間
22:30就寝

「わたし」のストーリー

6年間、通知表に書き続けられた「自信をもちましょう」

 「自信を持ちましょう」小学校のとき、担任が変わっても、毎年書き続けられた言葉です。

 自信がなかったことは事実であり、理由はありません。授業中に挙手することもできませんでした。自分が注目されることが怖かったのです。

 その場にいるだけで、パッと明るくなるような子に憧れました。そして、憧れの子に近づきたい一心で、真似をしてみることにしたのです。

 最初は真似をすることが恥ずかしかったのですが、しだいに馴染み、なりたい自分に近づいたのです。

 いつしか、真似にオリジナルが追加され、自分のものになりました。尊敬する人の思考や行動パターンを真似することは、誰でもできるシンプルな方法です。

夢をかなえたあとにまさかの

 映画『魔女の宅急便』で主人公キキのお母さんが、魔法で薬をつくっている姿をみて、薬剤師になる夢を抱きました。

 やがて薬科大学へ進学し、厳しい国家試験に合格して、22歳のときに薬剤師になることができたのです。

 薬剤師として働き始めて数年が過ぎたとき、ひとつのカルテに目が止まりました。何年も同じ薬を飲み続けているにも関わらず、症状が変わっていない患者さんがいたのです。
 そして、何も感じることなく、ただ言われた通りに薬を出している自分に気づきました。

 そんなとき、東洋医学の世界を知り、強い興味をもったのです。

 今では、漢方薬局の薬剤師となり、直接的に施術ができる鍼灸師です。

 せっかく叶えた夢だけれど、なんか違う。そんな声を無視せずに正直に向き合って下さい。

働き方は自分でデザインできる

 妊娠・出産を機に、キャリアチェンジされる女性も多いと思います。私もその1人です。仕事も子育ても大切にしたいのです。そして、選択した働き方は、自宅開業でした。

 自宅サロンにすると、仕事の隙間時間に子どもと触れ合うことができます。一方で、子どもがいながら施術するという場面もあるのです。

 どうすればいいのか良い案は浮かばず、あえてSNSにありのままの日常を発信し、それでも来て下さるお客様を大事にしています。
 私の鍼灸院を見つけてくださる方の多くは、SNSをみて来院される方がほどんどです。

 子育て中であれ、あなたの選択は自由です。何を大切に働くかはデザインできます。

ベストセラーを生み出すブックライター

何か1つのものをきわめることは大事。
でも、そこに胡坐をかいていたら、
そこで終わり。
いくつになっても、
今までやったことがないことに
挑戦することが
人としての成長であり、
それが仕事の成功にもつながる。

加藤道子

ブックライター/ライター講師/出版プロデューサー

広告代理店を経て31歳でフリーランスになりました。その後、2人の娘を育てながらブックライターの道へ進みます。40歳から編集の学校で講師を務め、これまでに120人以上のライターを育てています。年間10冊の本に携わり、手がけた本は100冊以上にのぼります。

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1日のスケジュール

時間内容
5:00起床 朝食作り、掃除
7:30子どもたちを送り出す
8:00ジム
9:30近くのカフェで仕事(執筆、オンライン講座)
13:00ランチ
15:00趣味の時間(ダンス・ギター練習、読書、ビデオ鑑賞)
18:00お風呂
19:00夕食
家族団らん、全身ケアなどリラックスタイム
22:00就寝

「わたし」のストーリー

あまり知られていない「ブックライター」という仕事

 ブックライターとは、著者に成り代わって本を書く人のことをいい、本屋に並ぶ本の8~9割はブックライターが書いています。
 著者はなにかし専門分野で活躍されている人が多く、原稿を書く時間を割くことは難しいのです。

 ブックライターという仕事の認知度は低いのですが、「これほど楽しい仕事はない」と断言できるほど、やりがいを感じています。

 普通に生活していては、絶対に出会えない人とお会いすることができます。自分に憧れていた人に会えるのです。大ファンだったアーティストさんにお会いできたこともあります。

 1冊書くごとにメンターが増えます。本を造るとなると、何度もお会いすることになるのです。一流の著者ほど、親身になって相談に乗ってくれるという共通点があります。だからこと、原稿を書く熱量は上がり、信頼関係を築くことができるのです。

 「ママ」にぴったりの仕事だと思います。取材の2時間を3~5回繰り返したあと、原稿かくだけです。時間や場所を選ばずに仕事ができるブックライターはまさに、子育て中の人にぴったりの仕事でしょう。

編集者からフリーのブックライターへ

 高校2年生のとき、「編集者になって、雑誌を作る人になったら?」と、友達から言われた「一言」が、私の人生を変えたのです。

 文章を書くことは好きではなく、友達との交換日記や手紙交換だけは大好きという具合でした。

 バイト帰りの私を最寄り駅で待ち伏せし、サプライズでお祝いをしてくれました。
 とてもうれしくて、その時の様子を「オリーブ」という雑誌の読者コーナーに送ったところ、採用され、それが雑誌に掲載されました。
 そんななか、友達に「一言」言われたです。

 20代のときは、会社に数泊することも当たり前でした。ぼろ雑巾のように働き、毎日のように怒られていました。なかなか一人前に仕事ができない私は、早く結婚して辞めることを考えていたのです。

 とある編集プロダクションに転職しました。人気雑誌のWeb版をたちが得るということあり、好きな事を取材して自由に書いてよいという仕事だったのです。ミーハー魂が爆発しました。お会いしたいタレントさんや女優さんのインタビュー記事を企画し、連載することにしたのです。

 そして、書くことの楽しさを思い出したのです。

 仕事がしやすい環境を得ることもできました。

「書くこと」を、一生続けたい

 今まで、100冊以上の本をお手伝いさせていただき、第一線で活躍されているさまざまな著者たちとお話する機会を頂きました。著者から見た編集者は自分の本を出してくれる存在で、著者からみたブックライターは忖度なく接することができる人です。著者の本質が見えるのはブックライターだと感じています。

 思うのは、成功している著者ほど、ブックライターを下にみていないということです。そういう人の本は確実に売れています。つまり、ライターに好かれている人こそ、真の成功者になれるといっても言い過ぎではないでしょう。

 じぶんの人生をどう書き上げるのかは、自分次第です。なるべく楽しくパワフルに生きていきたいと思います。

モノづくりに魅了され金属加工会社を設立

悩んだら「やる」
いつでも「できる」
方法を考える。
いつでも仲間と一緒に
可能性を追求しよう。

加藤りえ

株式会社創羽 代表取締役

 大手生命保険会社の内勤勤務を経て、2016年6月金属加工業を設立しました。女性ならではのモノづくりを追求しています。
 夫と息子とペットと暮らし、将来はゆっくり暮らすことを夢みています。

1日のスケジュール

時間内容
5:30起床
朝食・弁当作り
6:30家族起床
朝食
7:20家族出勤・登校
家事(夕飯作り、掃除、洗濯)
犬、亀、植物の世話
8:00シャワー、身支度
9:00出勤
21:00帰宅、夕飯
22:00入浴、団らん
23:00家族就寝
仕事(メール・スケジュール確認)
1:00就寝

「わたし」のストーリー

人生をかえた、父のひとこと

 新卒で金融関係の仕事をしていて、「ものづくり」の分野に関わることのない生活をおくっていました。
 父の仕事は金属加工を専門としている会社であることは知っていましたが、具体的なことまでは理解していなかったのです。

 普通のOKから結婚、出産、職場復帰をしたときに、「うちの会社で働いてくれないか」と父に声をかけられました。「仕事を任される」ことに期待を膨らませ、業務内容について考えもせず引き受けてしまったのです。

 金属油の臭いがきつく、温度で製品の状態が変わってしまうため冷暖房は入れられません。30代だった私には過酷な環境でした。

 それでも、職人さんたちにコミュニケーションを図ろうと、休み時間や仕事前にコンタクトをとっていました。職人さんの多くは8時終業開始に対し、6時過ぎには会社に来ているのが日常です。

 私の再就職と苦労の人生がスタートします。

「社長」という重圧

 職人さんたちとのコミュニケーションと、経営の勉強、日々の業務を並行してこなしていました。

 営業さんがお客さんに「その商品の素材は在庫がありますので加工賃だけでいいですよ」というのです。当時、「在庫は無料」「在庫品は使い捨て」という悪しき風習がありました。これでは会社が儲かるはずがありません。経営が揺らぐのも時間の問題だったのです。

 そんなとき、銀行や父から「社長を引き受けてもらえないか」と驚きの言葉を頂いたのです。「やってみてダメならダメで仕方ない。できるだけあがいてみよう」と覚悟を決めました。

 会社のリーダーを変えて、風習の撤廃にとりかかりました。辞めていかれた方もいらっしゃいます。
 更に、「納期管理の徹底」「品質確保の徹底」「売上より利益優先」の3点を重点において働かせるように改革を進めたのです。

 しかし、「これではダメ、あれではダメ」という職人さんへの対応や、「女がでしゃばるな」という声を一心に受ける覚悟は、できていなかったようです。

やるかやらないかなら「やる」

 1つの疑問が生じました。「金属て、機械の部品としてしか価値がないのか。用途がないのか」という事です。

 インテリア、家具、ディスプレイ、色々なものと組み合わせることができそうな気がするのです。

 会社の中で、別部門をつくってやることも考えました。ですが、独立して新たな可能性にかけてみたかったのです。

 経営を立て直したあと、会社を別の人へバトンタッチしました。そして、新規事業を立ち上げたのです。その際に、従業員3名が私についてきてくれました。

 新しい会社のナメは、事業でお世話になった年配の方からの贈り物です。
 モノづくりを羽ばたかせるという事で「創羽」。株式会社創羽の誕生です。

 「女性が金属加工の会社をやる」、「工場を持たない」、異例のことだと異例のことだと言われました。けれど、そのタブーへの挑戦をしたいと考えたのです。

 木材と金属コラボ。布と金属コラボ。紙と金属コラボ。3年目で、お仕事が何件か入るようになりました。

 まだまだ可能性は追求できます。いつでも「楽しい」と思う事はできるのです。

900人近くの女性起業家をプロデュース

価値がない女性なんて、
1人もいません。あなたの
価値はすでにあなたのなかに
標準装備されているから、
あなた自身がそれを早く
見つけてあげましょう。

中村理恵

株式会社L three O four 代表取締役
マーケティング/ブランディング/PR会社経営
女性のためのコミュニティW habit主催/運営

 24歳でアメリカから帰国後、英会話教室、化粧品会社などの営業職、マネジメントを経て34歳で独立し起業しました。「起業したい」女性に向けて講座を開催し、900名近くの女性起業家をプロデュースしたのです。「社会で活躍できる女性を増やす」ビジョンを抱え、コミュニティをリリースしました。出産、結婚などで環境が制限される女性に対し、希望がもてる働き方の実現をサポートしています。

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1日のスケジュール

時間内容
7:00起床
娘のご飯と保育園の準備
8:20保育園への送迎
9:00お取引先、問い合わせなどのメールチェック
10:00ミーティング
12:00ランチタイム
13:00講座
16:00コンサルティング
18:00保育園お迎え
18:30夕食
20:00娘と入浴
21:00娘就寝、昼間にできなかった業務
23:00就寝

好きを仕事にしよう

成功のカギはコーチャブルに行動するのみ

 自分の「好き」を仕事にしてこなかった人からしたら、その「好き」を叶えてあげるために行動することはハードルの高いことかもしれません。

 挑戦する勇気がないと感じている女性たちも少なくないのです。

 セルフコーチングという言葉があります。みずからに対してコーチングを行い、自分自身で現在の行動できない原因を考えて行動するという意味です。

 自分の「心の問題」を認識し、それらを行動していくことにより叶えられる夢や目標を実現していきます。
 セルフコーチングで気づいたことを、素直に行動していければ、必ず自分が望んでいた理想に近づいていくのです。

美しさを求めて、ミセスユニバース。

美しくなりたいなら、
自分自身を見つめましょう。
自分らしさを大切にして、
自分に適した自然なライフスタイルの、
その延長線上に「美しい女性になる秘訣」
があるのです。

南久惠

デザイナー/アーティスト/アートプロデューサー/美容家/茶道教授/モデル

パリでアーティスト活動を開始し、モード学園や芸能専門学校で指導を請負ました。デザイナーとして、プロデューサーとして、アーティストとして、モデルとしても活躍をみせています。2016年ミセストップオブザワールド初日本代表、2017年ミセスアース初代日本代表です。

1日のスケジュール

時間内容
6:00起床
6:30植物の手入れ
8:00朝食
9:00メール処理
12:00昼食
13:00仕事
17:00散歩
18:00夕食、フリータイム
21:00入浴
22:00就寝

「わたし」のストーリー

クリエイティブの原点と海外経験

 物心がついたことから自然に絵を描くようになり、画家やデザイナーになることが夢でした。3歳のときにコンクールで入賞したことを、今でもよく覚えています。思えば、クリエイティブ活動の原点はここにあるのではないかと感じます。

 生まれつき手先の器用な素質があり、ひとりで人形のドレスを創ってしまうほどでした。服飾の先生だった祖母の影響もあり、「将来の夢は、ファッションデザイナーになること」と小学校の卒業アルバムに書きました。

 19歳の夏にアメリカを訪れたときでした。
 カリフォルニア大学夏期研修ホームステイプログラムの募集があり、アメリカに行ってみようと思ったのです。
 行動しないで後悔するより実行する方がよいと、積極的にじぶんの考えを行動に移すことの大切さを教わりました。
 日本にいるだけでは経験できなかった異文化体験から、多様な価値観を知ったのです。

キャリアデザイン、はじめの一歩

 トヨタ自動車に入社し、課長秘書、来客対応、経理、勤怠管理と日々の業務に携わるうちに、自分の将来について真剣に考えるようになりました。

 子どもの頃からの夢に立ち返り、美術やデザイン分野で働きたいと思うようになりました。「たった一度の人生、やってみたいことをしてみよう」、パリにも住んでみたいし、世界中を旅してみたいと勇気が湧いてきたのです。

いざ、憧れのパリへ

 パリ大学ソルボンヌに留学し、メイクアップアーティストのプロフェッショナル養成校にも入学しました。ファッションショー、映画、演劇、特殊メイク、ボディペインティングなどの化粧技術の習得も早く、すぐに現場に出られるようになったのです。

 「好きなこと、得意なこと、自然にできること」を仕事にしようと考えていました。向いていなければ方向転換すればいいし、いくつかの専門を掛け合わせて仕事にすればいいと、柔軟な気持ちを大切にしていたのです。

 パリにいたことで、日本文化のすばらしさを再認識しました。日本に帰り、日本をベースに仕事をしようと決めたのです。

美意識を共有する

 ミセスグローブ、ミセスユニバース、ミセストップオブザワールド、ミセスアースと次々応募し、多彩な経歴や社会貢献活動の実績が認められ、日本代表として選ばれたのです。

 現在は、過去の経験を活かし、美意識を共有していく仕事を考えています。

 人生、何が幸いするかわかりません。人間万事塞翁が馬、気ままに生きましょう。

最後に

 あなたには、あなただけの価値があります。

 自分の価値を探す旅にでる、用意はできましたか?

 勇気をもって、出発しましょう。

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