※ニートが興味をもった部分を紹介します。
はじめに
毎日、およそ100本くらいの記事の見出しに目を通し、スキマ時間を使ってチェックしています。そこから、「玉の記事」を見つけ出し、みなさんに無料でシェアしているのです。
ほとんど1日も休まずに10年以上も続けています。
毎朝、自分が見つけた記事を紹介するという恒例行事をおこなってきただけで、ツイッターのフォロワーは年々増え、いまでは78万人にもなりました。
本書を書こうと思ったきっかけは、読んで伝えることを体系化したノウハウを読者に体得してもらえれば、と考えたことが動機です。
目次
書籍情報
タイトル
脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!
現代病「集中できない」を知力に変える
読む力 最新スキル大全
著者
佐々木俊尚
作家であり、ジャーナリストです。テクノロジー、政治、経済、社会、ライフスタイルとさまざまなジャンルを発信しています。「ノマドワーキング」「キュレーション」などの言葉を日本に広めたひとです。
毎日新聞社に入社し、エジプト・ルクソール観光客襲撃事件など多くの大事件を取材してきました。脳腫瘍の手術を受けたのをきっかけに、新聞記者をやめてIT系の出版社に移籍したのです。
2000年代にはネット犯罪のスクープを数多く配信し、多くの読者をあつめました。
2010年からは、SNSをはじめとした情報の発信に力をいれており、ツイッターのフォロワー数は78万人となっています。
出版
東洋経済新報社
多様な視点を獲得すること
本当の知ることとは、その出来事について「たくさんの視点」を獲得し、多角的な視点から出来事をみるということです。
別の視点で学び直してみると、新鮮な驚きがあり、深みを増します。
現実の社会では、正解のような答えに期待はできません。違う見解があることをしっかり押さえておくとよいでしょう。
「自分はまだ全体像を把握していない」という謙虚な姿勢を保ち続ける事が大切です。
集中力がない現代人は、散漫力を活用せよ
「どうも集中できない」という悩みはよく聞くが、集中力なんて本当はまったく必要ありません。
パソコンで作業していると、LINEの通知がやってきて面白い動画のリンクが送られてくると、ついつい目を奪われて、大笑いしてしまう。
わたしはさまざまな試行錯誤のうえに、この課題に対する唯一の回答にたどり着きました。「集中力をつけるのはあきらめよう」
しょせん、集中力なんて幻にすぎません。他のことに意識が向かっている状態は、眠れない夜と同じです。
ならば、実践的な仕事術として、「散漫力」を活用してしまえばいいのです。数分しかない集中している時間を最適化しましょう。その数分は、積み重ねれば数時間になります。
おすすめできる有料メディア
新聞記事でもお金を出してまで読みたいと思えるものは、1日の紙面の中でもごくわずかです。
紙面を飾っている記事は、役所や警察、企業などの発表やプレスリリースを書き直しているだけです。そんなメディアに毎月何千円も出すのは、賢い買い物とはいえません。
ある情報を得るには、その手の専門家に聞くのが一番です。餅は餅屋です。
しかし本物の専門家は忙しかったり、あるいはテレビに出て自分の理論の一部だけを切り取られて報じられるのを嫌がったりするので、案外とテレビ出演に消極的な事が多いのです。
テレビに出てくる専門家が、その手の専門家かどうかを確認するのは、実は難しいのです。SNSなどで専門家を上手に確認する必要があります。
そこで、専門性の高い有料メディアの登場です。
- フォーリン・アフェリアーズ・リポート :外交・安全保障のメディア
- MITテクノロジーレビュー :テクノロジー系の雑誌
- クオーツ(Quartz) :テック系のメディア
- クーリエ・ジャポン :ワシントンポストやフィガロなどの記事を翻訳している
実際、海外の新聞や雑誌のほうが、深く長い取材の成果が読めるものが多いのです。
無料のネットの世界にはない付加価値を感じることができるはずです。
フォーリン・アフェリアーズ・リポートHP
MITテクノロジーレビューHP
クオーツHP
クーリエ・ジャポンHP
ツイッターの使い方
2020年代のツイッターはもはや「人間関係のSNS」ではなく、完全に「情報収集ノツール」として確立しています。
人間関係のSNSととらえ、日々誰かが炎上させている罵詈雑言ツールだと思っているのはもったいないです。
炎上があっても、情報を集めるのには関係ありません。戦闘的なものは無視して、「よい情報」だけを拾って下さい。
信頼できるリストは、自分で作り上げていくのが良いと思います。また、信頼できる人は、信頼できる人と繋がっている可能性が高いです。
信頼できるリストを作り上げていけば、自分が詳しくない専門分野でもかなり信頼できる情報源をつくることができます。
本を読む目的
- 情報が集約され網羅されている
- あるテーマについての全体像をつかみやすい
ウェブ記事は短ければ1000文字ぐらいで、長くとも3000文字ぐらいに収めます。自分のオリジナルなブログであれば、どんなに長文を書いても編集者に削られることはありませんが、5000文字を超えるような分量は読んでもらえません。
しかし、何らかのテーマについて経緯まで書こうとすると、5000文字ぐらいはあっという間に突破してしまいます。そこで、書籍という長大な情報の持つ意味が大きくなるのです。
どんな目的で本を読むは考える必要はないでしょう。教養や豊かな情感を蓄えていくためです。マンガでもミステリーでも、良い本であれば自分の人生に蓄積していきます。
読書は、学びでもあり、娯楽でもあるのです。
いま読むべき本の選び方
- その本と自分との相性を知る
- 自分の読書スキルが足りているかを知る
- 冒頭の30ページを読んでみる
- 無理だと思ったら、潔く諦める
- いま読んで楽しい本を読む
名著とよばれる本は、すべての人にとっての名著であるわけではありません。本も人間と同じように人格を持っていて、付き合いづらい本や相性の合わない本があります。
相性やスキルの合わない本を無理して読み通しても、さっぱり頭にはいらないし、ただ時間がかかるだけでムダです。人生は短く、面白い本はたくさんあります。
実際に読んでみることで、「あっ無理だ」とわかることがあります。読書のハードルは、文体や言い回し、口調、用語などが問題にあるのです。
読んでは休み、休んでは読んでと、気軽に繰り返します。
漫画版や映画版があるのであれば、そちらを鑑賞するのもよいでしょう。
「はじめに」を読んで、どんな知識を伝えようとしているのかをつかむのもありです。
自分に必要なところだけを読んでいくのもよいでしょう。
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