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目次
書籍情報
サクッとわかる ビジネス教養
新アメリカ
米国総合研究会
世界各国の貿易戦略や軍事の研究者を中心に、アメリカの歴史や政治、文化、ビジネス、日米関係などの情報収集・研究を行うメンバーで構成。
新星出版社
- はじめに
- 〈プロローグ1〉先にできたのは植民地(現在の州)それが集まってアメリカという国に
- 〈プロローグ2〉本来は孤立主義 世界のリーダーキャラは最近
- 〈プロローグ3〉銃に貧富に宗教もからみ アメリカを分断する共和党と民主党
- アメリカの基本
- まずはざっくりアメリカの歴史
- アメリカの歴史 Point 1〈植民地の時代〉さまざまな事情で訪れた移民が植民地を建設
- アメリカの歴史 Point 2〈独立戦争の時代〉民兵がイギリス軍と戦い新たな国家をつくる
- アメリカの歴史 Point 3〈フロンティアの時代〉西へ西へと開拓を進め国土は独立宣言時の26倍に!
- アメリカの歴史 Point 4〈南北戦争の時代〉黒人奴隷をめぐり 南部と北部で内戦が勃発
- アメリカの歴史 Point 5〈経済発展の時代〉新しい産業が次々に発展したがその裏には多くの闇が
- 「アメリカの歴史 Point 6〈第一次世界大戦の時代〉 孤立主義を破り世論を受けて世界へ進出する
- アメリカの歴史 Point 7〈世界恐慌の時代〉急速に発展を遂げたが“暗黒の木曜日〟に一転して大恐慌へ
- アメリカの歴史 Point 8〈第二次世界大戦の時代〉 再び世界大戦が勃発しアメリカは世界のリーダーへ
- アメリカの歴史 Point 9〈本格的な世界進出の時代〉 アメリカ主導で新しい国際秩序を構築して揺るぎない覇権国に
- アメリカの歴史 Point 10〈冷戦の時代〉超大国により世界が2つに分かれ世界各地で局地戦を展開
- アメリカの歴史 Point 11 〈同時多発テロ、イラク戦争の時代〉経済の混乱やテロが頻発 アメリカ一極から多極化した世界へ
- まずはざっくりアメリカの地理
- アメリカの地理 Point 1 ”優雅〟な南部に”合理的”な北西部と地域の印象が大きく異なる広大な国土
- アメリカの地理 Point 2 雄大な国立公園と多様な気候その裏には政治や宗教がからむ
- まずはざっくりアメリカの宗教
- アメリカの宗教 Point 1 カトリックから分裂したプロテスタントがアメリカを建国
- アメリカの宗教 Point 2《「保守的な信仰を政治に反映させる!」高まるキリスト教宗教右派の存在感
- アメリカの宗教 Point 3 ユダヤ教やイスラム教 キリスト教以外の宗教も国内外に影響力が
- まずはざっくりアメリカの政治・選挙
- アメリカの政治・選挙 Point 1 州が集まった国だから。各州と連邦政府のパワーバランスは大きなテーマ
- アメリカの政・Point 2 選挙に勝つため!実は立場が正反対になった歴史がある2大政党
- アメリカの政治・Point 3 日本と異なる”選挙人”がいるためわかりにくい大統領選の仕組み
- まずはざっくり アメリカの法律
- アメリカの法律 Point 1 国の決まりである憲法は最低限!必要があれば追加するスタイル
- アメリカの法律 Point 2 司法は判例で恣意的な判例を防ぎ 政治的な判断をすることも
- COLUMN 01 聞いたことはあるけれどよく知らない・・・・・・ アメリカの禁酒法ってどんな法律?
- まずはざっくりアメリカの歴史
- part2 世界一の国としてのアメリカ
- まずはざっくりアメリカの軍事
- アメリカの軍事 Point 1 スムーズに世界へ展開するため2つの統合軍が5つの軍種を運用
- アメリカの軍事 Point 2 地球を6分割して展開する米軍が世界の秩序を守る!?
- アメリカの軍事 Point 3 近年は同盟国などの他国と協調して秩序を守る方針に
- まずはざっくり アメリカの学術研究、カルチャー
- アメリカの学術研究・カルチャー Point 1 就学年齢や小中高の年数も異なる多様なアメリカの公教育
- アメリカの学術研究・カルチャー Point 2 学術分野も政策分野も世界最先端の研究機関が無数にある
- アメリカの学術研究・カルチャー Point 3 全世界で売れるヒット作を何本も生み出すハリウッド映画の実力
- アメリカの学術研究・カルチャーPoint 4 小さな国の予算並みの規模をほこるアメリカの4大スポーツ
- まずはざっくりアメリカのビジネス
- アメリカのビジネスPoint 1 国土の位置、気候、宗教などで有利な面があり、世界一に
- アメリカのビジネスPoint 2 プラットフォームビジネスを展開し圧倒的な影響力を持つビッグ・テック
- まずはざっくりアメリカの軍事
- part3 アメリカのかげり
- まずはざっくり アメリカの人種差別
- アメリカの人種差別 Point 1 黒人差別の歴史1 奴隷解放宣言後も続く黒人差別
- アメリカの人種差別 Point 2《黒人差別の歴史2 長い戦いを経て、法律上は差別撤廃
- アメリカの人種差別 Point 3 近年も多発の人種差別が背景の事件現在では世界的な運動に発展
- まずはざっくりアメリカの銃
- アメリカの銃 Point 1 毎年のように起こる銃乱射事件でも、自衛のために規制が進まない
- アメリカの銃 Point 2 銃規制に反対する活動を行う 全米ライフル協会
- まずはざっくり アメリカの格差
- アメリカの格差 Point 1 日本とは大きく異なる。 格差の広がるアメリカの医療保険問題
- アメリカの格差 Point 2 教育の格差を埋める学生ローン大統領の発表を裁判所が違法と判断
- まずはざっくりアメリカの国際関係
- アメリカの国際関係 Point 1 アメリカと張り合える国に急成長した中国の覇権国をめぐる争い
- アメリカの国際関係 Point 2 強権主義の振る舞いをするロシアアメリカはウクライナを限定的に支援
- アメリカの国際関係 Point 3 “抵抗の枢軸”を支援するイランとイスラエルを支援するアメリカ
- まずはざっくり アメリカの分断
- アメリカの分断Point 1 多くの議論で主張が正反対!共和党と民主党の分断……
- アメリカの分断Point 2 分断が進み、政治的な事件が頻発!アメリカのためなら暴力も許される!?
- アメリカの分断Point 3 実は現在、分断のせいで内戦が起こってもおかしくない状態
- COLUMN 02 あなたは何人知っている!?!? アメリカの歴代大統領
- まずはざっくり アメリカの人種差別
- part4 アメリカと日本
- まずはざっくり 日米関係の過去
- 日米関係の過去 Point 同陣営から衝突、被爆国になり敗北。いろいろあったアメリカと日本
- まずはざっくり 日米関係の現在
- 日米関係の現在Point 日本は西側陣営の一員だが、アメリカは孤立主義に戻る気配も
- まずはざっくり 日米関係の未来
- COLUMN 03 世界のエネルギー事情が大きく変化したアメリカのシェール革命
- アメリカ 用語辞典
- まずはざっくり 日米関係の過去
書籍紹介
米国総合研究会が監修し、新星出版社から出版された書籍です。この本は、アメリカという国について、その歴史、政治、文化、ビジネス、そして日米関係など、多角的に理解するための入門書として設計されています。2024年の大統領選挙を控えた時期に出版されたこの書籍は、アメリカが世界に与える影響力や、その内部で起こっている変化について深く掘り下げています。
覇権国を理解する
アメリカは世界の覇権国であり、その動向はビジネスのあらゆる面に影響を及ぼします。この書籍は、アメリカがなぜ覇権国となり得たのか、またどのような問題を抱えているのかを解説します。さらに、ビジネスパーソンがアメリカについての知識を深めることで、国際的なビジネスシーンで有利になるための洞察を提供します。
本ではイラストが充実
見るだけでアメリカの概要が理解できるように、視覚的な図解やイラストが豊富に用いられていることです。これによって、読者がアメリカの複雑な側面を直感的に把握することが可能になります。また、選挙の影響や、アメリカが世界一である理由、そしてその陰に潜む問題点についても具体的に触れられています。
大統領が変わる今こそ
ビジネスに携わる人々はもちろん、アメリカに関する理解を深めたいと思っているすべての人にとって有益です。特に2024年の大統領選挙を前に、アメリカの未来やそのビジネス環境がどう変わるのかを知るための必読書と言えるでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
国土の一、気候、宗教などで有利
農業が主な産業の時代に、作物が育ちやすい温暖湿潤な土地が豊富だったため、アメリカ経済は順調に成長しました。
また、周囲に対抗できる強国がなく、ヨーロッパとも距離があったため、戦争に巻き込まれずに自国内の経済力を高めることができました。
さらに、カトリックの「労働は罪、蓄財は悪」という考え方に対して、プロテスタントは「勤勉は報酬に値し、貯蓄は善」という考え方を持っていたことも、豊かな人を増やす要因となりました。
人材面でも、移民を受け入れることで人口が増加したため、労働力に恵まれていると言えます。
共和派、民主派の分断
アメリカでは、かつては民主的な要素が強かったものが、専制的な要素が増えてきており、内戦が起こりやすい状態にあると指摘する声があります。
移民政策などにより、社会的に地位のある黒人やアジア系の人々が増えてきたため、白人の中には自分の地位が脅かされていると感じる意識が芽生えています。
現在のアメリカでは、「国を救うためならば、政治的な暴力が許される」と考える人が全体の約23%いるようです。
近年では、かつてないほど物騒だといえるでしょう。