※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
心理学者は、政治にもクビを突っ込みますし、スポーツ、医学、生理学、社会、組織、交通、法律、経営、文化、戦争、歴史など、何でも研究対象にしています。これほど、研究の幅が広い学問は他にありません。
「へぇ」と感心してもらえたり、興味を持ってまらったりすることが本書の狙いです。
目次
書籍情報
タイトル
世界最先端の研究が教える新事実
心理学BEST100
著者
内藤誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長。
出版
総合法令出版
女も男もエッチなことばかり
ポイント
●学生を対象に生理的空想の回数をカウントする実験が行われた。
●エッチなことを考えることが一番多いという結果に終わった。
手持無沙汰で何もすることがないときは、とりとめのないことが頭に浮かんでくるものです。ぼんやりと空想にふけるのは、楽しいヒマつぶしになります。
オハイオ州立大学のテリー・フィッシャーは、283名の大学生にカウンターを渡して、生理的空想を浮かぶたびに、その回数をカウントしてもらうという実験をしました。「食べ物」「睡眠」「セックス」の3つです。この計測は1週間続いたとのことで、大変だったでしょう。
結果として男性も女性も、エッチなことを考えることが一番多いようです。
男 | 女 | |
---|---|---|
食べ物 | 25.1回 | 15.3回 |
睡眠 | 29.0回 | 13.4回 |
セックス | 34.2回 | 18.6回 |
「注意書き」ではルールを破る
ポイント
●注意書きは余り効果がない。
●周囲がルールに従っていれば、規則を守る。
「食器はセルフ・サービスで片づけてください」といった注意書きは、よく見かけるものです。けれども、こういう注意書きは思ったほどの効果をみせません。
きちんと指示に従うときは、他の人がやっているときです。他人がゴミの分別をやっていれば、自分も同じようにやります。
「プラスチックのフタなどはきちんと分別しよう」という注意をフードコートに置いたところ、きちんと分別してくれたのはわずかに19%です。84人の利用者のうち、16名しか注意書きに従ってくれませんでした。
ゴミ捨て場のそばにアシスタントを待機させ、分別している姿をみせたときは、87人中30名がルールに従ってくれたのです。
注意書きでは、誰もルールを守りません。
日本人は外国でも礼儀正しい
ポイント
●国の腐敗度とマナー違反の数は比例する。
●日本人は海外でも、礼儀正しい。
日本人は海外に出かけても、いきなり態度が悪くなったりしません。
2002年まで、ニューヨーク市では、「外交官とその家族は駐車違反で罰せられない」という特権が認められていました。コロンビア大学のレイモンド・フィスマンは、この外交官特権をどの国の外交官がどのくらい利用しているかを調べたのです。
世界中の国家の腐敗度を調べている「トランスペアレンシー・インターナショナル」が発表した国の腐敗度ランキングと、駐車違反の数にはキレイな比例関係がみられました。
では日本の外交官はというと、この期間の駐車違反はゼロだったのです。
日本のサポーターが、海外でも礼儀正しいのと似ています。
イヤなことをするときに楽しむコツ
ポイント
●セルフトークという、メンタルトレーニングがイヤなことを楽しくさせる。
●楽しいという、思い込みが大事。
練習が好きな人はいないと思います。こんなときに役立つのが、メンタルトレーニングです。
楽しくやるコツは、セルフトークです。「私は練習が好きなんだ」「練習って面白いなあ」と自分に話しかけるやり方があります。
仕事も「イヤだ、イヤだ」ではなく、「こんなに楽しい仕事をさせてもらって、しかもお金までもらえるなんて、なんて自分は幸せなんだ」と自分に語りかけると、本当に仕事も楽しく感じるようになってきます。
結局、面白いか辛いかは、本人の思い込み次第なのです。
感想
サイト管理人
空想の回数で実験したとのことですが、女性の空想の回数が余りに少なすぎます。そんなにズっと没頭していることは無いので、データを平然と自然と改善してしまったのでしょう。それでもエッチなことを考えることが一番多いと出ています。エロとお笑いは相性が良いです。良いネタだと思いました。
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