沖縄ルール/著者:伊波貢

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書籍情報

タイトル

沖縄ルール

知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!

発刊 2024年8月26日

ISBN 978-4-86667-705-7

総ページ数 180p

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出版社リンク あさ出版

著者

伊波貢

沖縄出身コンサルタント
ブルームーンパートナーズ株式会社代表取締役CEO
コスモ証券研究所、沖縄海邦銀行を経て独立。地域経済・産業活動のコメンテーターとして新聞、テレビ、ラジオなどにも出演。

出版

あさ出版

もくじ

  • はじめに
  • 沖縄人との正しい付き合い方
  • 2沖縄食堂型マーケティングのススメ
  • 沖縄と本土ブランド使い分けのススメ
  • ウチナーンチュの恩義と合理思考
  • 3時ぐらいという「テーゲー」思考のススメ
  • なぜマーガリンをバターと呼んでも平気なのか
  • 肩書より実力主義文化と建前よりも本音主義文化
  • 並ぶのが少し苦手な沖縄人の相互調整力
  • たくさんの人から出身地を聞かれるのはなぜ?
  • あえてアバウトに頼むのが沖縄流
  • スモールビジネスが得意な県民性
  • 移住して30年経ってもネイチャーはナイチャー
  • 「よそ者」が沖縄のビジネスを変える
  • 所得や人口だけでは見誤る、沖縄のマーケットサイズ
  • 沖縄三大”無責任”用語に隠された県民性
  • 昇給・昇格が退職の引き金になる⁉
  • 仕事・イベントの連絡は3回に分けて
  • 言葉の定義やルールにこだわりすぎない
  • 社員への褒賞も、取引先接待もキーワードは家族
  • テーゲー70点で進めるのがいい
  • クラクションを鳴らさないのはなぜ?
  • 沖縄人に通じないマーケティングのプロ理論
  • 沖縄から世界が変わっていった
  • 幸福度全国ランキングでトップの沖縄
  • 酒の席での途中退席は適当に
  • 営業するのは本当に仲良くなってから
  • とりあえず、シージャは敬う
  • アポイントメントは誰かの紹介が必要
  • ルール変化に柔軟に対応する沖縄人
  • 就職先は親や親戚も安心できるところに
  • 日本人という前に沖縄人のアイデンティティ
  • 世界に広がり、定着するウチナーンチュたち
  • 「ニュー琉僑」、ウチナーンチュの海外展開も第3世代へ
  • あとがき

書籍紹介

 沖縄は、まさに「日本語が通じる外国」のようなところ。言葉やマナー、時間感覚などが本土とは微妙に異なるんです。この本は、そうした違いを理解することで、沖縄人とのコミュニケーションがどれだけ深く、そして効果的になるかを教えてくれます。

沖縄ルール

 なぜ沖縄では「15時ぐらい」が本当は15時40分くらいになるのか、という時間感覚について解説されています。これを知るだけで、約束の時間に対するイライラが減るかもしれません。

 本土出身者にとっては、沖縄の人々との付き合い方が特別な体験になることも多いです。恩義や相互調整力など、沖縄の人々が大切にする価値観を紹介しています。

 家族的な雰囲気の中でビジネスをするなら、沖縄の食堂から学ぶべき点がたくさんあります。お客さんがリラックスして過ごせる空間作りなど、具体的なマーケティング手法も紹介されています。

 沖縄と本土のブランドの使い分け方や、ウチナーンチュ(沖縄県民)の実力主義文化、そして本音主義文化など、ビジネスに直結する考え方が盛りだくさんです。

ビジネスとして

 この本は、沖縄に進出したい企業や、沖縄での生活を楽しみたい人たちにとっては必読です。ビジネスだけでなく、日常生活でも沖縄のルールを知ることで、人間関係が格段に良くなります。

 ビジネスや人間関係に悩んでいる人は、ぜひこの本を手に取ってみてください。沖縄のリラックスした時間感覚や、人々の温かさを学べば、きっとストレスも減るはずです。自分の生活や仕事にどう取り入れるか、それは読者一人ひとりが楽しみながら考えるべきポイントです。

 「沖縄時間」に合わせることで、もっと柔軟で豊かな人間関係を築けるようになれるでしょう。皆さんもぜひ、沖縄の魅力と知恵を感じてください。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

スモールビジネスが得意な県民性

 あえて大きくせず、自分の得意なことを活かして、小回りの利く稼ぎ方をするといったことがスモールビジネスに当てはまります。自分たちの幸せに十分な収入が得られれば、それでいいという考え方です。

 沖縄人の県民性にあったスタイルだといえます。石垣島ラー油で知られる「ペンギン食堂」は、大量発注には応じず、生産量をある程度絞っています。「儲けることよりも、年に1回社員旅行できれば幸せ」という経営基準があるからです。

 琉球プリンで知られる「レーベン・レブ」は、生産委託の声が絶えなかったが、従業員増員や工場拡大を行いませんでした。企業規模を拡大すると仕事が多様化するので嫌だったと言います。商品開発好きな社長が、厨房に立つ時間をつくりにくくなるのが耐えられないそうです。

 「心が満足」する状態をあらかじめ設定することで、ブレないローカルサイズの成功定義の設定が大事な場合もあります。

沖縄のマーケットサイズ

 2023年9月現在、沖縄県の推計人口は147万人です。それに加えて、米軍人4.5万人と観光客10万人、沖縄に駐在する2拠点居住者を含めると、だいたい170万人規模に膨れ上がります。

 しかも、沖縄の県民所得は全国最低水準にも関わらず、消費性向が高い県民性があります。購買力が非常に高いためか、ファストフードのようなチェーン店はほぼ全て沖縄に出店しています。

 消費をしているにも関わらず、あまり生活に困った様子が見られません。沖縄には「ゆいまーる」という助け合いの精神があります。「お互い様」という意味です。売れない野菜や余った果物、料理などが玄関先に置かれているため、生活必需品に困らないという側面があります。

クラクションを鳴らせない

 青になって2秒くらいたつと「ブー」と攻撃的すぎるクラクションが鳴り響くことがあります。沖縄ではそういう車はありません。

 同じ出身地や出身高校といった仲間意識が非常に強く、離島になればさらに強いです。伊江島のように信号が1か所しかないような場所であれば、ほとんどが知りあいとなっています。

 「前の車を運転している人が知りあいかもしれない」と思うと、攻撃的なクラクションはならせないでしょう。

 また、沖縄の人は「テーゲー」という物事を突き詰めず、ほどほどの加減で進めることが日常となっていま す。3時くらいに集合と約束すれば、4時に集まったとしても問題がないのです。

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