高齢者施設 入居の流れがわかる/著者:太田差惠子

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書籍情報

タイトル

高齢者施設

お金・選び方・入居の流れがわかる本 第3版

発刊 2024年11月7日

ISBN 978-4-7981-8435-7

総ページ数 214p

書評サイト なかまぁる

出版社リンク 翔泳社

著者

太田差惠子

介護・暮らしジャーナリスト

出版

翔泳社

もくじ

  • 主な施設の種類と費用や入居の目安
  • はじめに
  • 子が親の施設選びをする際の11か条
  • Chapter 1 親が施設に入居するとき 一背景と課題-
    • 施設入居に至るのはどんなとき?
    • 01 親も自分もお金がない!情報を集めて特養に入居
    • 02 父親を介護していた母親ががんで入院。両親の世話は難しく、父親は施設
    • 03 認知症介護で両親が共倒れ寸前!父親だけ有料老人ホームへ
    • 04 父親の一周忌をすませ、母親はグループホームに入居
    • 05 せっかく入居したケアハウスわずか1年で退去勧告
    • 06 実家の父親が骨折!「転院」と偽って施設へ入居
    • 07 母親の 「施設は嫌!」 に折衷策。自宅に暮らしたまま時々宿泊
    • 08 独居の80代の伯母。高級シニア住宅で日々謳歌のはずが
    • コラム1 介護保険の申請は早めに! 相談は地域包括支援センターで
  • Chapter 2「親の施設探し」 を始める前に
    • 知っておきたいこと
    • 01 他の人は、 どんなときに親の施設入居を 決断しているの?
    • 02 親に「施設は嫌だ」 と言われたらどうすればいい?
    • 03 「親の施設入居」についてきょうだいと意見が合わない
    • 04 施設の場所は実家近くか? 子の家の近くか?
    • 05 新規オープンの施設は「穴場」 って本当?
    • 06 両親そろって入居するなら、2人部屋? 個室×2?
    • 07 入居した後で、 利用費が値上がりすることはない?
    • 08 特養入居の待機期間を短くするコツはある?
    • 09 入居後に 「強制退去」 があるって本当?
    • 10 「介護型」 と 「住宅型」は何が違う?
    • 11 数種の施設を運営しているところのほうがいい?
    • 12 医療依存度の高い親は病院併設が安心?
    • コラム2 90歳から 「10年間だけ高級ホーム」 という選択
  • Chapter 3 施設の種類とサービスの違いを知ろう
    • 01 そもそも 「福祉・営利」? 「介護型・住宅型」 ?
    • 02 特別養護老人ホーム(特養)とはこんなところ
    • 03 老人保健施設(老健) とはこんなところ
    • 04 介護医療院とはこんなところ
    • 05 住宅型有料老人ホームとはこんなところ
    • 06 介護付き有料老人ホームとはこんなところ
    • 07 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とはこんなところ
    • 08 サービス付き高齢者向け住宅 【特定施設】とはこんなところ
    • 09 グループホーム (認知症対応型共同生活介護)とはこんなところ
    • 10 ケアハウス (軽費老人ホーム) 【住宅型・介護型】とはこんなところ
    • 11 小規模多機能型居宅介護施設とはこんなところ
    • 12 さまざまな高齢者向けの住まい
    • コラム3 住宅型有料老人ホームが多い理由
  • Chapter 4 施設にかかるお金を確認する
    • 01 施設入居のための 「親の資金」 を把握しよう
    • 02 「入居から亡くなるまで」の資金計画の立て方
    • 03 子が親への経済的支援を検討するときの注意点
    • 04 介護保険を賢く利用して出費を抑えよう
    • 05 特養、老健、介護医療院でかかる費用の内容は?
    • 06 有料老人ホームでかかる費用の内容は?
    • 07 サ高住でかかる費用の内容は?
    • 08 小規模多機能でかかる費用の内容は?
    • 09 入居一時金を支払う場合の損得の考え方
    • 10 民間施設で月額利用料の他にかかる費用とは?
    • 11 結局、 親の施設入居にはいくらかかる?
    • 12 「高額費用=サービスがいい」 とは限らない
    • 13 介護保険施設には 「居住費」「食費」の軽減制度がある
    • 14 年金受給額の少ない親。 特養の月額利用料はいくら?
    • 15 親の家を貸し出して施設費用にあてる方法
    • コラム4 預金があるから特養の軽減を受けられない!
  • Chapter 5 施設探しから入居までに行う10のステップ
    • 01 親の施設探し10のステップ、 その流れ
    • 02 まずは 施設探しの「予行演習」を開始
    • 03 ステップ1 入居の目的を明確にする
    • 04 ステップ2 条件の優先順位を考える
    • 05 ステップ3 予算の目安を立てる
    • 06 ステップ4 情報収集をする
    • 07 ステップ5 候補の施設を絞り込む
    • 08 ステップ6 親・ きょうだいと意思の確認
    • 09 ステップ7 実際に見学に行ってみる
    • 10 ステップ8 体験入居をしてみる
    • 11 ステップ9 入居先を決定し、 契約を結ぶ
    • 12 ステップ10 いよいよ入居!
    • コラム5 住んでみないとわからない?
    • コラム6 施設入居のメリットとデメリット
  • Chapter 6 実際に足を運んで確認したいこと
    • 施設見学時にチェックする主なポイント (介護目的の場合)
    • 01 見学は入居先を決めるための重要なプロセス
    • 02 見学にお勧めの時間帯はランチタイム
    • 03 施設長・ケアマネジャーと話してみよう
    • 04 周辺の環境や交通手段に不都合がないか?
    • 05 居室はもちろん共用スペースもしっかり見る
    • 06 併設事業所との関係やサービス内容を確認
    • 07 入居者の外出や外泊、面会のルールは?
    • 08 レクリエーションはどんな風に行われている?
    • 09 介護が必要になったら部屋を移動?
    • 10 体験入居やショートステイで施設の生活を知る
    • コラム7 介護業界の人手不足は深刻
  • Chapter 7 契約前に確認しておくこと
    • 01 契約形態や利用料の支払い方式について確認
    • 02 施設の経営状態もしっかりチェック
    • 03 施設選びに欠かせない重要事項説明書 1
    • 04 施設選びに欠かせない重要事項説明書 2
    • 05 契約に必要な身元引受人 保証人
    • 06 入居一時金は 「クーリングオフ」ができる
    • 07 骨折などのケガに対する施設の賠償責任を確認
    • 08 有料老人ホーム倒産に備えた「一時金の保全措置」 とは?
    • 09 入居にあたっての面談 契約時の注意点
    • コラム8 施設に過度の期待は禁物
  • Chapter 8 親が入居した後で、子がやること 考えること
    • 01 施設入居後も 「通い介護」 で親を支える
    • 02 面会は明るい表情で、しっかり観察も!
    • 03 入居後、ケガや病気で入院したら駆けつけが必要
    • 04 本人の判断力低下に備えたお金の管理方法を検討
    • 05 施設での暮らしに必要なケアプランの作成に参加する
    • 06 「看取り」についての意思表示をしておく
    • 07 施設職員と良好な関係を築く
    • コラム9 「施設介護」は親不孝ではない
  • 巻末資料
  • おわりに

書籍紹介

 この本は、親の介護に限界を感じる前に知っておきたい施設入居に関する選択肢について詳しく解説しています。仕事や子育てとの両立、介護者自身の高齢化や健康不安から、在宅介護の限界が近づくと、共倒れを防ぐ方法として施設入居が考えられます。しかし、介護保険制度は複雑で、高齢者施設も多種多様。入居にかかる費用もピンからキリまであり、限界を感じてから動き始めても、希望に合う施設はすぐには見つかりません。

施設に親が入る前に

 20年以上にわたり現場の取材を続ける太田差惠子さんが、リアルな情報をもとに施設の探し方、費用の目安、見学時のチェックポイント、契約・入居前の注意点、そして入居に反対する親や家族との話し合い方などを最新情報とともにわかりやすく紹介します。第3版では、最新の法制度に対応するとともに、費用負担軽減の所得・資産要件など「お金」の情報が充実しています。

介護施設入居のガイドブックとして

 親が入居する施設を選ぶ際の判断基準や、どんな施設が親に適しているのか、施設介護にかかる費用や契約前の注意点、そして家族との意見調整など、すべてをカバーしているので、施設入居を考えている方には必須のガイドブックと言えるでしょう。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

子が親の施設選びをする際の11カ条

  1. あくまで親の人生、判断力があれば親の意志を尊重する
  2. 切羽詰まってからでは遅い。3歩早めに情報収集
  3. 見学は必須
  4. 過度な期待はしない
  5. 施設の種類にとらわれず、自分たちのニーズを満たす
  6. 親の自宅の近くか、子の自宅の近くか、当人としっかり話し合う
  7. 施設費用は原則当人のお金をあてる。無理な経済的支援はしない
  8. 入居一時金、月々の費用、オプション料金を理解する
  9. 在宅介護に戻ることが困難なら、「看取り」についても要確認
  10. 「帰りたい」とは絶対に言われる
  11. 施設入居しても介護は続く

施設入居のタイミング

 多くの親は「住み慣れた自宅にいたい」と希望するものです。タイミングとして多いのは、親が一人でトイレに行けなくなった時や、親が火の始末ができなくなった時です。

 老々介護で元気なほうの親が共倒れする場合や、子が負担過多で倒れる場合もあります。子が離職に追い込まれるケースも珍しくありません。

 限界を超える前に、親の担当ケアマネジャーや主治医に相談しつつ、入居のタイミングを見極めることが重要です。

親の資金を把握する

 社会保障給付がある夫婦なら、月20万円の手取りが支給されていることもあります。平均値を調べている場合ではありません。自分の親のお金事情を知るために、直接親に資産状況を聞いてみましょう。これをしなければ施設探しのスタート地点に立てません。

  • 親の月々の収入額
    • 公的年金
    • 個人年金
    • 給与収入
    • 家族の援助
    • その他の収入
  • 親の総資産額
    • 不動産(自宅など)
    • 預貯金
    • 生命保険など
    • ローンや負債など

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