
発売日 2025年5月7日
ページ数 144p
ISSN 0286-0651
もくじ
- FOCUS
- 山脈の中に眠る大量の水素
- 出産時期を決める遺伝子
- コウモリの翼を模した飛行翼
- インド・ヨーロッパ語族の起源
- 大観測史上 最速で移動する惑星系
- 超高エネルギーのニ ュートリノ
- From 朝日新聞
- 完璧ゆで卵の作り方、科学論文に
- 宇宙ゴミまで15メートルに接近
- 「毒」から逃げろ、がん転移の始まりの一端を解明
- 近畿にアマガエルの境界線
- 月経痛のつらさ、血液数滴で示す指標発見
- 小惑星の地球衝突の確率ほぼゼロに, 一時2%台
- 走るEVに道路からワイヤレスで給電
- 第1特集 Newton Special より良い目覚め・寝つき・睡眠の質 柳沢教授が教える 睡眠の正解
- 監修 柳沢正史
- 執筆 北原逸美 / 西村尚子/森久美子 (編集部)
- より良い睡眠を得るにはどうしたらよいか。 睡眠研究の第一人者である筑波大学の柳沢正史教授に,最新研究をもとにした睡眠へのアドバイスを聞いた。
- 天文を愛した文学者たち 星空への憧憬が生んだ珠玉の傑作
- 監修 特別執筆 渡部潤一
- 執筆 荒舩良孝
- 宮沢賢治,島崎藤村,谷川俊太郎、池澤夏樹,伊与原 新。宇宙を題 材にしたすぐれた作品を生みだした文学者がいる。 名作の背後にあ る文学者と星空の物語にせまる。
- 美しき顕微鏡写真の世界 ニコンスモールワールドコンテスト 2024
- 監修 永井健治
- 執筆 山本尚恵
- 「ニコンスモールワールド顕微鏡 写真コンテスト」には、美しい顕微鏡写真が集まる。 2024年のすぐれた作品と、微小な世界をみる 「イメージング技術」 を紹介する。
- 第2特集 Newton Special 大阪関西万博2025 命を輝かす未来の科学技術が大集合
- 執筆 小野寺佑紀
- 4月13日に開幕する大阪・関西万博は、「未来社会の実験場」だ。空飛ぶクルマやアンドロイド,iPS心臓など,万博で見ることのできるサイエンスを紹介しよう。
- 神秘なる数 円周率π πと整数の意外な関係にせまる
- 監修 小山信也
- 執筆山田久美
- 「円周率」は円周と直径の長さの比をあらわす値だ。だが、円と無関係にみえる整数や素数の問題にもあらわれることがある。 円周率πの不思議な性質を探る。
- アメリカ大陸の 古代文明 マヤ, アステカ,ナスカ, インカの最新像
- 監修 青山和夫
- 執筆 小熊みどり
- 謎に満ちたアメリカ大陸の古代文 明は、最新の研究成果により明らかになりはじめた。マヤ,アステ
- ナスカ、インカを中心に、古代アメリカ文明をのぞいてみよう。
- Nature View 夜空の覇者コウモリ 空に進出した驚異の哺乳類
- 監修 河合久仁子
- 執筆 薬袋摩耶
- コウモリは羽ばたいて空を飛ぶ唯一の哺乳類だ。コウモリは、人間社会や生態系にも大きな影響をあたえている。世界に暮らす個性的なコウモリたちの姿にせまった。
目次
Focus
出産時期を決める遺伝子
ジャンル:医学
出典 KDM6B-dependent epigenetic programming og uterine fibroblasts in early pregnancy regulates parturition timing in mice
Cel, 2024年1月21日
妊婦の出産時期が決まるしくみはよくわかっていません。出産時期が決まるしくみが明らかになれば、新生児の健康リスクになる早産の原因がわかるかもしれません。
アメリカ、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のエルバチェフ博士らは、ヒストンH3と呼ばれるたんぱく質が出産のタイミングを制御することを明らかにしました。
子宮の線維芽細胞でKDM6Bを欠損させたマウスを作成したところ、出産時期が遅くなりました。妊娠初期にH3K27me3が増加することで、妊娠中期以降に発言する遺伝子パターンの異常が見られ、早産の原因になる可能性が示されたのです。
睡眠の正解
監修:柳沢正史 筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授
執筆者:森久美子
眠った気がしないのも不眠症の一種
4人に1人が不眠に悩んでいるとされています。寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、最長に目覚めて二度寝ができない、睡眠時間は十分なのに眠った気がしない、睡眠の問題にはタイプがあります。
「不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)」では、患者自身が自分の睡眠状況を見直すことで不眠の改善をはかり、不眠の背景になる考え方や行動の習慣を、眠れる習慣にかえていきます。
寝床で睡眠以外のことを行わない
睡眠に悩みをもつ人はCBT-Iの要素を取り入れてみることをおすすめします。寝床と睡眠の関連づけです。
寝床で長く本を読んだり、スマホを見続けると、寝床が「本を読む場所」「スマホを見る場所」と条件づけられてしまい、ますます寝れなくなってしまいます。
「悪夢を見ているから不吉なことがおきそう」「寝る前にスマホを見ているから寝れない」といった誤解を解いて、寝れるように情報を再認知することで、安心して眠れるようになります。眠くなるまで寝床につかないなどが効果的です。
マインドフルネスで、自分のあるがままの状態を受けとめることも有効です。身体の緊張をとき自然な睡眠をうながします。
また、最近の情報では、リラクゼーション(呼吸法など)が逆効果かもしれないとわかってきました。筋肉の弛緩による効果は逆効果になる恐れがあります。また、睡眠日誌や睡眠衛生指導もあまり効果がみられません。