あなたの隣の億万長者

※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 億単位の資産をもつ富裕層も、その人生をたどれば、仕事をして、倹約に努め、地道に資産を蓄えてきた人ばかりです。

 節度をもって生活をした結果として、金銭的な余裕をもった人が、富裕層の大半だと理解しています。

 相続税調査をしていたころ、私は日本トップクラスの富裕層のリアルを知ることができました。

 資産がある人は資産価値のあるところに住んでいますが、その暮らしぶりは驚くほど質素です。ブランド品も買わない、乗るクルマも軽自動車で、コーヒー1杯でさえ「死に金」を使うのが嫌だそうです。

 富裕層の共通点は興味深く、学べることは少なくありません。気軽に楽しみながら読み進めて下さい。

書籍情報

タイトル

元国税専門官がこっそり教える

あなたの隣の億万長者

ー富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣

第1刷 2023年2月7日

発行 ダイヤモンド社

ブックデザイン 三森健太

校正 鷗来堂

制作進行 ダイヤモンド・グラフィック社

編集担当 齋藤順

ISBN978-4478116517

総ページ数 240p

著者

小林義崇

 2004年東京税務局の国税専門官として採用され、都内の税務署、東京国税局、東京国税不服審判所おいて業務をこなしてきました。2021年9月から一般社団法人かぶきライフサポートの理事に就任し、相続に関する問題の解決をサポートする活動を行っています。

出版

 ダイヤモンド社

安くても買わない

UnsplashSigmundが撮影した写真

 富裕層の生活は、衣食住にお金をかけた贅沢な暮らしを想像するのではないでしょうか。

 ノーベル経済学賞受賞者である心理学者ダニエル・カーネマンらの研究結果によると、収入と幸福度は比例するものの、年収7万5000ドル(約800万円)で収入アップによる幸福度の上昇は、ほぼ頭打ちになるといいます。

 富裕層はお金をかけるべき物事を見極め、必要以上の食費など、効果の見込めない支出は控えています。いくら安くても価格に見合わなければ買わないのです。

 億単位の資産を相続した人は、身につけている洋服は、ユニクロや無印良品などのカジュアルなファストファッションの服装が多くみられます。

 家計簿をつけている富裕層をよく目にします。億単位の資産がありながら、普段の食費や光熱費などの家計簿をつけているのです。きちんとお金を管理する姿勢がなければ、億越えの資産を築くことが難しいのでしょう。

iDeCoで退職金を増やす

作者: ばた

 今後の富裕層の共通点に、iDeCoなどの投資にまつわる優遇措置をフル活用していることが加わるはずです。

 毎月一定額を積み立てて、運用した金額を60歳以降に受け取ります。

 iDeCoには複数の節税メリットがあります。iDeCoの掛け金は全額「小規模企業共済等掛金控除」の対象です。

 年間50万円をiDeCoの掛け金として出した場合、その人の所得から50万円を差し引いて税金を計算します。高収入で税負担が重い人こそ、iDeCoを使う事で大きな節税効果を得ることができるのです。

 iDeCoでは運用益が非課税になり、60歳以降の受取時に控除が適用されます。iDeCoの給付金を一括で受け取れば、退職金扱いですから「退職所得控除」を利用できるのです。

資産形成につながる趣味

Image by Engin Akyurt from Pixabay

 相続税調査をするときは、被相続人の趣味を聞きます。

 投資が趣味であれば、金融資産が申告書に記載されていないのは妙です。海外旅行をしていたというケースであれば、海外に相続財産がないかを確認する必要があります。また、価格が今後も高くなる高給ブランドの時計やアート作品も資産価値がでる可能性があるのです。

 多く返ってくる返事は「仕事人間だったから、趣味なんてなかったですよ」です。あったとしても、読書や庭いじりなど、あまりお金のかからないことが多い印象があります。

 調査会社ウェルスーXによると、世界の超富裕層の趣味や関心事はビジネス、慈善活動、社会奉仕、スポーツ、金融のようです。

 自分の仕事にお金を使うことが、より多くの収入をもたらすという好循環を生みます。

富裕層の家系は高学歴が多い

UnsplashPang Yuhaoが撮影した写真

 富裕層の家庭では、親よりも子の学歴が高いケースが多々みられます。

 家族構成を確認するときに、子や孫の学歴を誇らしげに話されることが多いのです。

 2020年度学生生活実態調査では、東大の学生の親の42.5%は返金世帯年収が1050万円以上という結果です。総務省の家計調査を見ても、富裕層になるほど教育費に多くのお金を支払っていることがわかります。

 子や孫にお金を残すよりも、教育費をかけて「稼げる人」にするほうが、税金上も有利です。教育費にかけた分、相続税がかかる財産が少なくなります。

 子どもに迷惑をかけないために老後資金を準備しておくことは大切です。それ以上に、子どもに教育という形でお金や時間を投じることこそ、親の最大の務めなのではないでしょうか。

あとがき

 私は税務調査で「お金」と「相続」のリアルを知りました。お金持ちと自分を比較して思い悩むことがなくなったのです。

 一般に思い浮かべるお金持ちは幻想でしかありません。億単位の資産をもつ富裕層も、元はといえば普通の人たちです。

 仕事や投資など、誰もができる地道な行動を積み重ねて、富豪になっています。

 富裕層の習慣は、誰でもできることばかりです。少しでも富裕層の習慣を取り入れ、自分と家族を望ましい未来に近づけていきたいと思います。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 金持ち第一歩は倹約からだと思います。

 私も、お金を真剣に考え始めてから月額にかかる固定費がほぼ無くなりました。自由に使えるお金がグンと増えます。

 資産にならない定額性のものにお金を使わないことは、たしかに真似できそうです。

 稼ぐよりも、お金を使わない方が、よっぽど簡単です。将来のために投資をしたいのであれば、大きな節約ができないかを考えてみて下さい。

 ただ、趣味ビジネスというのは、寂しすぎる気がします。

 下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。

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