自分を動かす/著者:ジョー・ハート マイケル・クロム

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書籍情報

タイトル

自分を動かす

_現代に生かすD・カーネギーの原則

発刊 2025年1月10日

ISBN 978-4-422-10094-4

総ページ数 333p

書評サイト 読書メーター

出版社リンク 創元社

著者

ジョーハート

弁護士として活躍し、不動産会社に転職、独立後eラーニング事業を行う会社を創立させ売却、ウェルネス業界の企業の社長に就任した。2015年に、デール・カーネギー・トレーニングの会長兼CEOに就任する。
イノベーションなどについて世界中で講演している人物。

著者

マイケル・クロム

デール・カーネギー・トレーニングに35年勤務した人物。
引退した現在もデール・カーネギーの取締役を務めている。

出版

創元社

もくじ

  • はじめに
  • part1 自分の考え方を選び感情を動かす
    • 正しい考え方を選ぶ
    • 成功のために心の状態を整える
    • 自分の感情と向き合う
    • 自信をつける
    • 変化を受け入れる
    • 公開を乗り越える
    • ストレスに対処する
    • 回復力と勇気を育む
  • part2 自分の人間関係を動かす
    • つながりをつくる
    • 信頼を得る
    • 批判しない
    • 厄介な相手に対処する
    • 他の人の視点で見る
  • part3 自分の将来を動かす
    • 自分が望む生き方をする
    • 人生の構想を練る
    • コユニティをつくる
    • 世界に変化をもたらす
  • おわりに

書籍紹介

 この本は、自己啓発やモチベーションに関する新たな視点を提供します。人間が自分自身の内なる力をどのように引き出し、それを日常生活や仕事にどう生かすかについて、具体的なアプローチと実践的なテクニックが詰まっています。ジョーハートとマイケル・クロムは、心理学、哲学、そして実践的な自己改善の手法を融合し、読者が自分自身を深く理解し、行動に移すためのガイドとなるような内容を提供しています。

自分が管理できること

 科学的な考察と実証された方法論を基に、読者が自分自身の目標達成や自己成長を促進するための道筋を示します。ストレス管理、時間管理、自己認識の向上、そして何よりも自分自身の行動を変えるための具体的なステップが詳細に解説されています。

日常で動かす

 自己啓発の伝統的な手法だけでなく、最新の研究に基づく新しい視点も取り入れられています。例えば、マインドフルネスや認知行動療法の要素が、日常生活にどのように適用できるかが説明されています。また、自己反省や目標設定だけでなく、どのように失敗から学び、再び挑戦するかについての洞察も得られます。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

手軽にストレスを減らす方法

 デール・カーネギーが著書『道は開ける』でストレスのコントロールに愛用している方法があります。ストレスの根源を突き止める方法を探して、具体的な案を実行するといった手順で行われます。

  1. 問題点が何かを書き出す。
  2. 問題の原因を要約した形で書き出す。
  3. いくとおりの解決策を書き出す。
  4. 望ましい解決策を1つ選ぶ。

 ストレスに向き合うのは現代人には避けられません。科学的な根拠を元にしたストレス対策では、運動をすること、そーシャツメディアを発信するデバイスの電源を一定期間切ってみることなどがあげられます。深い睡眠を確保することで、脳内のストレス物質を洗い流すことができるといった研究結果もあります。休息をとることも重要であり、必ずしも読書や生産的な活動に明け暮れる必要はありません。

批判は評価に転換する

  • 批判は何が間違っているかに着目する
    • 「なぜ、約束の時間に間に合わなかったのですか?」
  • 評価は改善方法に着目する
    • 「どうすれば、ちょうどよい時間に来られるでしょうか?」
  • 批判は個人的な欠点を指摘する
    • 「あなたは無知無教養です」
  • 評価は相手の人格ではなく、行動に目を向ける
    • 「あなたが役割をより効率的に果たすには、どのようなことが必要ですか?」
  • 批判は相手を貶める
    • 「あなたには無理だ」
  • 評価は相手を励ます
    • 「どうすればよいか、一緒に考えましょう」

 批判されれば誰でも面白くありません。ほとんどの人は批判されると防御に入り、好戦的になるはずです。相手から尊敬されていれば批判も受け入れてもらえますが、深く関わっていない間柄であれば無視を選択されることがほとんどでしょう。

 SNSや職場で批判されたと感じたときに確認してみましょう。尊敬している人の批判かどうか、相手のことをどれだけ知っているか、相手があなたのことをどれだけ知っているか。公平な視点からの批判かどうか、根拠があるかどうか。

 あなたのためを思っていない人の批判は、気にかけておく必要すらありません。同時に、公平な視点での評価から、教訓を見つける練習もしておきましょう。

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