朝の読書

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 朝の読書は、文部科学書の推薦があったりして、全国に広がりをみせています。

 それでも、必要性や重要性を感じていない教師はいます。「朝の読書」で教えるほうも変わってもらいたいというのは本心です。

 人間集団の個人個人の質が変わり、自分自身を謙虚にして、己の襟を正すことを忘れないで欲しいものです。

書籍情報

タイトル

朝の読書

その理念と実践

著者

林 公

出版

リベルタ出版

教師も時間を守る

ポイント
●授業開始ベルが鳴っているときに教室にいない教師が多い。
●朝の読書時間を守らない教師のクラスほど、風紀が乱れる。
●教師は時間を守るという単純なことを学ぶ。

 よく見かけるのは、授業開始のベルがなってから職員室の席から立ち上がる教師です。始業開始のベルは授業が始まる合図なのではないでしょうか。

 「朝の読書」は教師が開始の時間を守ることに、つながることが多いです。たった10分間の時間ですから、もたもたしているとすぐ終わってしまいます。

 毎朝5分ほど遅れる先生がいますが、その先生のクラスは、日が経つにつれて生徒のおしゃべりが多くなります。教師は、そんな単純な事実を学ぶことができるのです。

子どもの実態

 今の子どもたちは、自分の人生を切り開いてきたという要素が脆弱で、ほとんど親や他の何者かに操作されていきてきたという感じが強いのです。

 高校入学の時点で、「私の歴史」を書かせて、人格形成を意識させる必要があるほど、子ども実態は甘いものではなくなっています。

 何度でも書き直させ、「私の読書の歴史」を真剣に生徒に書かせることで、次の実態がわかりました。

生徒の実態
●本を持ってきたくても、身の回りに一冊も本がない子がいる。
●図書室、図書館にいったことがない。
●書店に寄ったことがない。
●高校へ入学するまで一冊も本を読んだことがない。
●本を読む機会を与えられたことが一度もない。
●学校の授業でさえ朗読させたれたことがない。

 「朝の読書」の時間に、本を持ってこない子に対して、「本を持ってきなさい」と注意するだけでは、なにも解決しないのです。

 古本を買い集めて、学級文庫を作る先生もいます。子どもたちが読み終わった本を教室に並べさせる取り組みもありました。

 とにかく工夫をして、集団で読書習慣を作ることで、子どもが物事を自分で考える生活環境を与える必要があるのです。

毎日継続する理由

ポイント
●ちゃんと教科書を読めるくらいに読解力をつける必要がある。
●月に2、3冊程度を読破していく必要がある。
●最低限の読書量を確保するためには、毎日10分間の読書が必要。

 ほどんど毎朝目にしている光景は、進歩など指定なように見えるのに、半年、1年と経つうちに、子どもたちの成長の可能性を目の当たりできて、深い感動に打たれたものです。

 毎日休まずに練習することで、読む力が上達する必須条件です。それと同時に読む量の絶対量もある程度ないといけないでしょう。

 全然本を読んだことのない生徒が教科書程度をちゃんと読めるようになるには、月に2、3冊、1年間で30冊前後の本を読破する必要があるようです。そのためには、最低でも毎朝10分間の時間を補償する必要があります。

 たいていは、ほんの魅力に目覚めますから、自分から本を読む時間をどこかで確保するようになるのです。

「好きなもの」を考えるきっかけ

ポイント
●朝の読書の時間に読む本は、自分の好きな書籍でよい。
●好きな本を選ばせることで、自我に気づかせる手伝いをできる。
●こども間で、本を通じて交流ができる。

 朝の読書で読む本は自分の好きなものでよい理由は、自分で何が好きか考えさせることにあります。

 何かやってみたいことありますか?と問われて、すぐにハッキリとしたことを言える生徒は少ないです。

 好きな本を選ぶだけに過ぎませんが、そこで初めて自分が何が好きなのかを考えるのです。

 それに、他の子が好きな本は気になるものです。そこで交流が生まれることもあります。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 小中高と、図書室が側にある環境で本を読む習慣をつけておけばと、今さら後悔しています。

 もっと読解力、表現力、理解力のある大人になれたに違いありません。

(Visited 9 times, 1 visits today)
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です