※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
全ての生徒、すべての教師に無理なくできる、簡単な方法でなければ意味がありません。「朝の読書」の最初の一歩は、生徒が本を読めるようになることです。
本を読まない生徒に読書感想文を書かせようとすると、読む能力が低いため読書嫌いになってしまいます。
まずは、感想が書けるようになる下準備が必要なのです。
目次
書籍情報
タイトル
「朝の読書」が
もっと楽しくなる
アイデア集
読書交流で感動を共有する
著者
林公
船橋学園勤務のときに「朝の読書」を実践して、子どもたちに読書の習慣を定着させました。
編集:穴見嘉秀
出版
学事出版
「朝の読書」の特徴
朝の読書の特徴
●全国一斉に行う。
●10分間でも毎朝続ける。
●読む本は何でもいい。
●本を読むこと以外は何も求めない。
本を読んでいるときは、楽しく生き生きして充実していさえすればいいのです。
朝の読書がもたらしたもの
●静寂と集中の時間の確保
●他の活動への波及効果
●本を読む能力の伸長
●学力の向上
●日常生活の変化
●豊かな心と人間関係
●人間的な成長
●教師に与える影響
2年生の子は「物語」を創る子もたくさん生まれました。読書の喜びが、自らの創作につながっていくのは、思わぬ副産物でした。
グループでブックトーク
ポイント
●短編の物語を扱う。
●グループで話しあい、本の世界に入ってもらうのが目的。
●読むこと以上の活動は強く求めない。
子どもでも受け入れられる短編ものの作品を用意します。活動の概要は1時間の前半で各自が選択した作品を読み、後半で同じ作品を読んだグループごとにブックトークをすることです。
あらすじや感想を読書カードに簡単に書いてもらい、グループで語り合って本の世界に浸ってもらうことが目的となります。
このときに、読むこと以上の活動については強く求めないことが重要です。
「コピー作文」
コピー作文3つの要素
●キャッチフレーズ 見出し
●ボディ 本文
●スローガン 宣伝
本の感想をポスターに書き、友達にちゃんと伝わるようなコピー作文を作ってもらうという取り組みです。
コピー作文を書くために、正確に読み取ろうとするため、読みの深まりが期待できます。
また、伝える能力を高めることも見込めるでしょう。
読書新聞
ポイント
●自分の好きな本を壁新聞の記事にしてもらう。
●それぞれ、各生徒に自由に書いてもらう。
●集団の教育力の底上げになる。
カラーの水性ボールペンでも、色鉛筆でもなんでも、好きなように自分の好きな本を壁新聞の記事にしてもらいます。
いい内容や書き方などは、みんなにまねされ集団の教育力が跳ね上がります。
書いているうちに好みが変わる子もいれば、より専門的に本を選んでくる子もいます。ミステリーものばっかり読んでいた子が、しっとりとした初恋をあつかった作品を読んだりするのです。
文章賞、デザイン賞、総合賞など、色々な工夫をする子がいるので、称えるようなイベントとして続けていければよいでしょう。
感想
サイト管理人
周りがルールを守っていると、ちゃんと規則を守るものです。それと同じように、周りが楽しく読書を活動をしていれば、読書をする環境も自然と出来上がるのだと思います。
自分も、子どもの頃から読書の習慣がついていれば、人生が違っていただろうなと感じます。
表現力があがる、緊張する場面でも落ち着けるというのは、社会人になってから読書を始めても感じることです。
朝、数分、簡単なものでいいので、習慣化してみてはいかがでしょうか。