※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
日本が「失われた30年」といわれるなか、楽天は日本を代表する企業グループになりました。
周囲の関係者から楽天の、三木谷の25年の軌跡をひもといてみることにします。
目次
書籍情報
タイトル
突き抜けろ
三木谷浩史と楽天、25年の軌跡
著者
上坂徹
フリーランスのライター。
担当した書籍は100冊を超えて、携わった書籍の累計売上は200万部を超えています。
出版
幻冬舎
日本の景気を動かせ
世の中の元気に。
楽天市場には、この言葉を体現するイベントがあります。「楽天スーパーSALE」です。
2012年には淘宝(たおばお)に負けていられないから、今までで一番の売上高の2倍を売るように三木谷氏は部下に指示をしました。その代わり、「新しいこと何をやってもいい」とのことです。
こうして生まれたのが、楽天スーパーSALEの企画になります。初めてCMを作り、2000店舗を対象に決起会をしました。
2012年3月4日0時からセールがスタートし、24時間後にはその日の売上高が130億円を計上したのです。それから、セール終了後に、営業と開発メンバーが深夜に成功を祝し、くす玉を割るのが恒例となります。
人材と物流
店舗を、従業員を、地域を、社会を、日本を、エンパワーメントしたい。
6人から始まった会社が、1000人規模になるのは、想像できます。しかし、1万人を超える会社になるためには、やはり人材の力が必要なことを、三木谷氏はよくわかっていました。
物流に関しての仕事も増えています。「宅配クライシス」に対する政策に、「ワンデリバリー」構想と「送料無料ライン」の導入、日本郵便との提携により「JP楽天ロジスティクス」も設立されています。
また、オンラインメディアやマーケティングに関わるサービスを提供する企業との連携に関わる仕事などもあるのです。
倒産寸前の状況
楽天KCと社名を変えた国内信販は、総合信販会社でした。楽天が求めていたのは、クレジットカードのビジネスです。必要のない事業は売却して資産を縮小することにしました。
国内信販は3カ月の滞納がある債券に関して、未収の資料を楽天側に見せなかったのです。
三木谷は国内信販の社員に、倒産寸前の状況を話しました。やることは未収の回収です。今まで、不安な情報を隠す社風があった社員は、状況を打開するのに役立つ資料をつくることができません。
回収は担当者だけでなく、別の部署の社員全員で当たるように促し、三木谷氏は悪役を演じるようになりました。きつかったはずです。社員も当然、きつい思いをしました。
おかげで、会社の雰囲気が変わり、月末には未収率の結果が出るようになりました。
今は楽天グループの約30%強の売り上げを稼ぎ出すのは金融事業全般です。銀行、証券、保険、フィンテックなど、事業は多岐にわたります。
「光免疫療法」との出会い
アメリカ国立衛生研究所主任研究員の小林隆らが開発した「光免疫療法」に三木谷は目をつけました。
抗体に、光に反応する物質をつけた薬剤を点滴し、翌日、がん細胞に薬剤が集まった時点で特定の波長の光を照射すると、がん細胞が破壊されるといったものです。
アスピリアン・セラピューティクス社は、日本でも展開をスタートさせ、2018年には三木谷氏がCEOに就任しました。そして、2019年に、楽天メディカルへと社名を変えています。
今では「光免疫療法」は、一部が保険適用となって患者に提供できるようになりました。このニュースは世界に配信されています。
感想
サイト管理人
チケット購入の圧力や、カード勧誘のノルマなど、黒い部分はあるものの、マンパワーを活用して突き抜けていった軌跡が読めます。
楽天銀行や証券は、確実に便利なサービスです。他の店舗を構える銀行より使い勝手がよく、手数料も気になりません。
給料の振込などにネット銀行以外の講座を指定されると、それだけで明日から社員が来なくなることもあるようです。ネット銀行以外の銀行のアプリは使いにくいものが多く存在します。
便利なものを築き上げるのに、相当な労働を強いたのことがわかる書籍です。良くも悪くも、何かの参考にどうでしょうか。
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