お笑い脳/著者:芝山大補

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書籍情報

タイトル

お笑い脳

イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法

発刊 2024年12月6日

ISBN 978-4-606716-6

総ページ数 271p

書評サイト 読書メーター東洋経済オンライン

出版社リンク KADOKAWA

著者

芝山大補

ネタ作家。
2011年にキングオブコント準決勝進出。
芸人300組以上のネタ政策に携わる。

出版

KADOKAWA

もくじ

  • まえがき
  • 第1章 残念な脳から お笑い脳へ アップデート
    • 「お笑い脳」って?
    • 失敗が失敗ではなくなる!
    • 愛されない完璧よりも、愛される失敗
    • 人気者は○○を与え、嫌われ者は○○を与える
    • 売れている芸人に共通すること
    • 「つまらない」と言う人は自分がつまらない
    • 会話が盛り上がらないのは○○があるから!
    • 良いネタ台本とは?
    • COLUMN 芸人のテクニック1 天丼
  • 第2章 ピンチをチャンスに変えるお笑い脳
    • コミュニケーションはセンスじゃない!?
    • 「バカ」と言われたら「アホだから」と返そう
    • 失礼な発言への余裕のあるかわし方
    • イジられたとき可愛さが出る人
    • すごいものと比較したらおもろくなる
    • 「○○するぞ」と制裁を予告しよう
    • 悲しいときは周りに物をねだろう
    • 暴言には「ナルシスト返し!」
    • イヤミには第三者のように返せ
    • 重たい空気を作ってしまったときの対処法
    • スペったときに使える起死回生の一言
    • カラみにくい人との距離感を取った会話術
    • コミュ力高い人の空気を悪くしない断り方
    • COLUMN 芸人のテクニック2 カブセ
  • 第3章 誰からも愛されるお笑い脳
    • 人間関係はいかに悪い誤解を与えないか
    • 「エンターテインメントの言い方」とは!?
    • 人に注意しても好感度を下げない方法
    • 嬉しいとき、嫉妬されないリアクション
    • 些細なことにこそ、大げさに感謝
    • 擬音でさらにリアクション上手に!
    • 「許可」を出したら照れくささが減る
    • 「自分の案にして」とズルいお願いをする
    • 目上の人にも使える! イジり方の鉄則
    • COLUMN 芸人のテクニック 別の人の視点で伝える
  • 第4章 コミュカで人と差をつけるお笑い脳
    • 「小技」こそ誰でも会話が楽しくなる技術
    • おもしろい人は描写も伝える
    • 感想を大げさにする
    • 話し上手な人の小ボケ「例外を極端にする」
    • 物の気持ちを代弁しよう
    • 断言したらすぐ台無しにする
    • 人気者が使う「立場を変えて感想を言う」
    • ツッコミができない人は「行動」をお願いしよう
    • 会話は独り言で伝えるとおもしろくなる!?
    • ヒントにして伝えるとおもしろさアップ
    • 逆転型フリオチ
    • 予告一致型フリオチ
    • 話に引き込ませる人の「前置き」
    • 言いづらいことも「前置き」が便利
    • プライド高い人に響く注意の仕方
    • 比較して異常性を際立たせる
    • COLUMN 芸人のテクニック4 笑わせるポイントを増やす方法
  • 第5章 悩みを解決するお笑い脳
    • 相手を傷つけてしまわないかと、気を遣いすぎてしまう
    • 苦手な人とは会話が盛り上がらない
    • 大人数での会話が苦手
    • 大人数のとき、自分ばかり話していないか心配になる
    • 話がわかりにくい、長いと言われる……
    • オンライン上のコミュニケーションのコツは?
  • あとがき

書籍紹介

 この本は、芸人の思考パターンを取り入れることで、日常生活やビジネスシーンでのコミュニケーションをより楽しく、効果的にする方法を提案しています。著者の芝山大補氏は、数多くの芸人のネタ制作に携わった経験から、そのノウハウを一般の人々に伝えています。

日頃の生活シーンでの活用

 本書では、人間関係の改善や営業での会話力強化、SNSでのファン獲得、接客業での顧客満足度の向上など、さまざまな場面で役立つ「お笑い脳」の活用法が詳述されています。具体的には、失礼な発言への対応方法、他人に注意する際の好感度維持法、重い空気を和ませるテクニックなどが紹介されています。これらの技術は、面白さを通じて人間関係を改善し、ストレスを軽減する手段として非常に有効です。

 また、本書は芸人特有の思考法を「お笑い脳」と称し、それが日常生活や職場環境でどのように役立つかを解説しています。例えば、ピンチをチャンスに変える方法や、誰からも愛されるコミュニケーションの秘訣、そしてコミュニケーションスキルで他者と差をつけるための具体的な手法が示されています。

ポジティブに捉える

 「お笑い脳」は、自分自身の思考をアップデートし、どんな状況でもポジティブに取り組むためのガイドブックと言えます。面白さを追求する中で得られる視点は、ストレス軽減や人間関係の改善のみならず、自己表現の方法や創造性の向上にも寄与します。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

会話が盛り上がらない

 共通点を探したり、話をしっかりと聞いたり、リアクションをしたり、大抵の人はこんなことを意識していると思います。しかし、一番重要なのは、会話のハードルを下げることです。会話が盛り上がらない人の特徴は、「最近どうですか」「趣味はなんですか」など中身のある話をしがちです。

 会話を盛り上げようとするなら、意味のない話をするべきです。「暑いから、アイス食べたい」とか、どうでもいいですよね。「仕事の調子どうですか」と聞かれるより、「暑いですね。アイス食べたくないですか」と言われるほうが、後者のほうが長く会話できそうだと感じるはずです。

 仲の良い友達や家族と話すときは、自然に「中身のない話」をしています。だから盛り上がるし、会話が楽に感じるのです。

 会話が続かないと感じて悩んでいる人は、中身のないことを話してみるとよいでしょう。

物の気持ちを代弁しよう

 小ボケを挟むのは難易度が高いという方には、「物の気持ちを代弁する」といったテクニックがあります。

 会議中にボールペンを落として周りの注意を引いてしまった人がいるとします。そしたら、「あー、そのボールペン激怒してますよ」と物の喜怒哀楽を伝えるだけで、少しユーモアがあるように感じます。

 慣れてきたら、「今頃、前に使っていた機械は枕を濡らしているだろうな」などの描写を伝えられると良いでしょう。

伝えづらいことは褒めてから

 プライドが高い相手や、目上の先輩にいじられたときの返しとして、日常的に使える技術が誉めてから注意するというテクニックです。

 「おもしろいことやれ」に対して「家に帰れ」とストレートに言ってしまったら、場が凍りついてしまいます。「いつもいつも尊敬してやまないけれど、今だけは帰ってくれ」みたいに伝えると笑いに変えることができるでしょう。お笑いでは日常的に使われている技術です。

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