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目次
書籍情報
何度でもリセット
発刊 2023年12月22日
ISBN 978-4-7993-3003-6
総ページ数 147p
安永雄彦
米系のコンサルティング会社を経て、コンサルティング会社の社長(現会長)し、浄土真宗本願寺派僧侶となる。
ディスカヴァー・トゥエンティワン
- はじめに
- 第1章 仕事で自分をなくしていませんか?
- 「長い下り坂」の時代をどう生きるか
- 生き方の選択はより自由にそして生まれた新たな問い
- 今はこれまでにないほど思考のリセットに適したとき
- なんでもかんでも一所懸命にやる時代は終わった
- 人間の視野・視点はファーストキャリアに強く影響される
- 「会社に人生を託す」という考えは幻想である
- さあ、自分を取り戻そう
- 第2章 会社軸から自分軸を取り戻したイギリス時代
- お金と人生の価値観が変わった私のターニングポイント
- 上昇志向からアカデミックな世界へ根底から価値観が揺さぶられた
- 後世に貢献する価値を残したいロールモデルが転換
- 掘り起こされた精神世界への探求心
- 一度は封印した「自分の軸」を取り戻し、私は変わった
- 所変われば常識変わる社会のあり方にも〝正解〟はない
- 1ヶ月休んでも経済は回る欧州の働き方から学べること
- 法要の日取りも然り形式にとらわれずに本質重視で
- 第3章 「自分の軸」を見つける
- 「自分の軸」は必ず見つかる すでにあなたの中に存在する
- ライフラインチャートで自分の「波」を描いてみる
- 内面と向き合う「2分だけ日記」
- 「今、ここ」に意識を向け、ありのままを観察する
- 自分で自分を決めつけてはいけない 可能性はもっと広がる
- ヒントは、子どもの頃の自分の 素直な姿にある
- 人間は多面的な生き物一面を拡大すれば、何物にでもなれる
- 一つの場面に、一つの役割「本当の自分」で勝負しなくていい
- 「いい子」を目指すのは卒業 親離れ、できていますか
- 異質なものにぶつかると自分が浮き彫りになる
- 第4章 「自分の軸」を活かす
- 自分の軸を中心に据える ただし「自己中心」とは区別する
- 自分の「パターン」を分析し、それが生きる条件にこだわる
- 内向的でもいい 磨けば光るものを磨く
- 行動を変えると、景色が変わる新しい景色は、思考も新たにする
- 自分から挨拶をするだけで周囲の環境が激変する
- 苦手な相手にこそ感謝を伝える 誰よりも自分のために
- 第5章 「自分の軸」を守る
- 沈み込むときもある心のありようをそのっま受け止める
- 自分の波を観察する「心の体温計」でモニタリングを
- 休むときは休む 五感が喜ぶ安らぎを
- 心身一如 体を癒すと心も癒える
- 完璧でない自分を心から好きになれた人は強い
- 仏を信じることは、自分を信じること私たちはすでに守られている
- 第6章 失敗や逆境に負けない自分になる
- 新しいものへの恐れをチャレンジにつなげる
- 一歩を踏み出せないのは傷つくことが怖いから
- 思い切りジャンプはしない 着実な小さな一歩から
- 何ごともとらえ方次第 自分で自分を認める心を
- 覚悟を持って自分の野心を発揮する 今日できることに全力を尽くす
- 言いたいことは明快に言おう 〝よそもの〟だからうまくいく
- 素直な人はぐんと伸びる そして、忍耐あるのみ
- 思い通りにならないのが人生 しなやかな自分になる
- 私ならどうするか?何ごとも「自分ごと」で言葉にする
- 第7章 あるがままに「凡夫」として生きる
- 今なぜ、ビジネスパーソンの関心が仏教に向かっているのか
- 負の感情を抑えてプラスへ変える 心のバネを鍛えよう
- すべてがあるがままに見えている状態 それが「悟り」である
- 「くだらない人生」なんてない たとえ生涯失意の日々だとしても
- 迷ったら「イエス」進めば必ず、道は開く
- おわりに
はじめに
周囲の環境変化の中で自分の好奇心が思う存在に発揮された時期はおもしろい仕事ができ、結果も出ました。しかし、それとは反対の決められた仕事の反復に枠をはめられた時期はあまり充実感を感じられなかったように思います。
人はそれぞれ得手不得手があり、私のように好奇心で挑戦することが好きな人もいれば、逆に守りに徹してマニュアル通りに事故なく仕事をこなすことに喜びを感じる人もいるでしょう。
「自分軸」は、それぞれ違っていいのです。
親離れ、できていますか
「自分の軸」を手にするために、欠かせないのは親離れです。
親を悲しませてしまうのではないかという不安があるかもしれません。けれど、その不安はあなたが作り出したものです。本当にあなたを応援する親であれば、あなたの挑戦を否定するわけがありません。
親への恩義が強いときは視点を変えてみましょう。「自分が親にしてあげたことはなかったか?」人間関係に一方方向はあり得ません。必ず、あなたが相手に施したこともあるはずです。それで十分だと思えば、親離れも難しくありません。
人生の時間には限りがあります。誰かの「いい子」を演じることから卒業しましょう。
内向的でも磨けば光るものを磨く
「私は大した能力はない」と自己卑下する人は少なくありませんが、誰にでも磨けば光るものは必ずあります。
一見、内向的で不器用に仕事をしているようでも、会話を続けると、論理的に構造を組み立てるのが上手い人がいます。「話を筋を並べて、ポイントをまとめる能力が高いので、『要件整理』の仕事が向いています」などの一言で変わる人もいるのです。
派手ではなくても人の役に立ち、喜ばれる能力はたくさんあります。
しなやかな自分になる
すべて思いどおりに運んで、ワクワクと充実して、最後はコロッと死ねるような人生はありません。
現実と折り合いをつけるときに、相手を変えることはできないので、結局は自分を変える必要があります。しかし、相手との向き合い方を変えるという意味です。
手を変え、品を変え、いろんなアプローチで試してみましょう。そのくらいの柔軟さで捉えてみるといいと思います。かたくななままでは、つらくなります。
ままならなさを受け入れ、しなやかな生き方を身につけていきましょう。
くだらない人生はない
世の中でエピソードとして語られる人生の多くは、ドラマティックな浮き沈みがあり、感動にあふれたストーリーです。
40代を過ぎても、上司に叱られてばかりで、家庭でも叱れて、何もかもうまくいかない。そんなふうに、沈んでいる人もいるかもしれません。
けれど、あなたの人生は、隣の誰かの人生と比べて評価を期待されるものではないです。
自分なりのトライ・アンド・エラーを繰り返しながら、自分なりの納得感で前に進んでいきます。
どこかで人生を振り返って、よくここまで生きのびてきたなと思えたら十分にありがたいではありませんか。
感想
サイト管理人
仏教などは、長い時間をかけて、人の悩みを聞いて解消するような言葉をかけるということを積み重ねてものです。
人を納得させるメソッドが詰まっていて、正月になると一か所に集めさせるほどの信仰心を習慣づけさせた力があります。
怒りや悲しみを抑えるうえで、学べるものもあると思います。本書でリセットしてもいいかもしれません。