※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
「投資家の思想を実践する具体的な方法を詳しく知りたい」という声が気になっていました。
20年間、人参の平均年収は400万円台前半のままで、上がるどころか下がっています。賃金は韓国やイスラエルよりも低くなり、労働生産性も先進国中最下位です。
真面目に働いてコツコツ貯金すれば人生何とかなる時代は、もう終わりました。
非正規の人は病気やケガをしたり、雇い止めになれば無収入になります。社員でも失職するケースもめずらしくありません。
そもそも10年年後も今の会社があるかどうかわからない変化の激しい時代に、自分の人生を雇用主に預けること自体、無謀な賭けなのです。
目次
書籍情報
タイトル
ビジネスエリートになるための
投資家の思考法
The Investor’s Thinking
著者
奥野一成
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。
2007年から長期厳選投資ファンドの運用を始め、日本における長期ファンドのパイオニアとなっています。バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャーです。
出版
ダイヤモンド社
お金に困らなくなる2つの方法
2つの方法
①自己投資
社会が抱えた問題を解決できるビジネスパーソンになり、自分が働く方法
②長期株式投資
社会が抱えた問題を解決できるオーナーになり、その企業に働いてもらう方法
若いうちは圧倒的に「自己投資」に比重をかけ、「長期株式投資」はコツコツと蓄積していきます。若いうちに身につけた稼ぐ力は、インフレになっても目減りしません。
お金が尊いのは、お金の向こうに人の感謝があるからです。お金の本質は「ありがとうのしるし」なのです。社会に対する価値提供があってこそ、お金は持続的に増えていきます。
経営資源配賦こそ本業
ポイント
●経済性の有無に従った経済資源配賦こが経営者の役割。
●投資家のメリットは、あらゆる企業に投資できること。
●経営者ならば、企業買収などで事業の拡大ができる。
長期投資家として様々な企業の価値評価を行ってきた経験でいうと、企業価値の約8割が、「どこで戦うのか」という部分で決定されるという印象を持っています。
戦うべき場所をと規定して、そこに限られた経営資源の多くを配賦するわけです。
経済性の有無に従った経営資源配賦こそが経営者の役割だと言っても過言ではありません。
長期投資家のメリットは、全く異なる業種でも地域を問わず、あらゆる企業に投資できる点です。そして、いつでも持ち株を売却することができます。
経営者ならば、企業買収などを活用して事業の経済性を変えることも可能です。
企業分析のプロセス
分析のプロセス
①数値化する、可視化する
②比較する
③分ける
④捨てる
⑤組み立てる
人口動態、売上、回転率、資産などをエクセルなどを使って数値化、グラフ化します。その数値やグラフから想像力を膨らませて、疑問を浮かべるところからスタートします。
競合企業と比較することで関係性を見つけ、色々な要素に分解するわけです。
たくさんのデータから、本当に必要なデータ(全データの約2割ほど)をとりだし、要素を組み立てて仮説を立てることができます。
勇気を出して自己投資
ポイント
●昨日と違う明日を送るために一歩踏み出す。
●挑戦しないのは、現時点の日本ではリスク。
●どこでどう働くかを考えてチャレンジする。
転職しましょうとか、企業しましょうとか言っている訳ではありません。今の仕事のやり方を変えるとか、取引先に現状とは違う提案をするような、一歩踏み出す勇気を持ちましょうということです。
自信の仮説・戦略に従って、昨日と違う明日を創るために今日を踏み出してください。
一定レベルの教育を受け、ある程度社会で活躍している人ほど、一般的に「変わること」を恐れます。そして、変わらない理由を探し始めるのです。
挑戦しないリスクは、現時点の日本ではリスクが高くなっています。失敗しても日本の社会保険は手厚いので、挑戦するリスクは低いです。
どのくらいの規模なのか、どんな業種なのかは関係ありません。どこでどう働くかが大切なのです。あなたの思うチャレンジをしてみて下さい。
感想
サイト管理人
投資家が何を考えて行動しているのか、その思考を踏まえたHowTo本になっていました。
将来のリスクに備えて、自己投資なり長期投資を考えた方が良いのではないでしょうか。そんな書籍です。