相続格差

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 遺産相続には、貯金や土地の分け方に正解がありません。人によってはその分け方に不平等さを感じ、家族間での「相続格差」が生じてしまうのです。

 多くの人にとって、相続税をおさえることが気になっているのではないでしょうか。しかし、相続の現場に立ち会ってきた私の結論は「相続が節税できたり、多くの財産を引き継いだりできることは、良い相続であるかどうかとは関係がない」です。

 一緒に相続について考えてみていただければと思います。

書籍情報

タイトル

相続格差

著者

税理士法人レガシィ

天野隆

税理士法人レガシィ代表社員税理士。公認会計士、宅地建物取引士、CFP。

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出版

青春新書

感情でモメることがほとんど

相続の比率
大モメの相続
 …2割
一応おさまっている相続
 …6割
円満相続
 …2割

 5000万円以下の相続でモメることが多い事実があります。理由は様々ですが、資産家のほうが相続に対する心の準備ができていると思うのです。

 関係ないと思う方もいらっしゃると思いますが、東京都区内に土地付きの自宅がある人の多くは、資産総額が3000万、5000万くらいになることが多いのです。

 地価高騰によって不動産評価額が増えたケースが多く、手持ちの現金がないのに相続額だけ増えているためにモメやすくなっています。

 相続放棄する方法も、それはそれで手続きが必要なので、遅かれ早かれ、誰の身にも降りかかってくるのが相続問題なのです。

財産の中身

子どもが引き継ぐ財産の中身
不動産
 通常は評価額で取引されますが、相続税法だと時価で算定する点には注意が必要です。時価と評価額の差を利用して節税しすぎると課税逃れとして扱われます。
現金・預貯金・株券
 現金や預貯金はそのまま相続財産に算入します。株券の場合は、相続人がわからない場合や迷っている場合には、売ってしまうことがお勧めです。
貴金属・自動車・家電など
 高価な貴金属は基本的に時価となります。効果ではない鉱石や家電、自動車などは、全部まとめて「家財一式」で計上するのは普通です。
著作権
 小説、写真、絵画、デザイン、プログラムなどの創作物

相続で譲る人には福が来る

天網恢恢疎にして漏らさず
 天の神が地に張り巡らした網は、ゆったりして粗いようであるが、決して漏らすことはなく、それに搦め捕られる
 悪いことをすると、一時は逃げられたように思えても、結局は報いを得ることになること。

 モメた相続のその後の展開をみると、好ましくない行いをした人には相応の報いがあるように思えます。

 強欲に主張ばかりして多くの資産を手に入れた人が、何年かすると商売が傾いてしまったり、家族仲が悪くなるという話ばかりです。

 譲った人にツキがくることも多くあります。長男が少し譲って、評価額の低い土地を相続すると、何年かのちにその土地の価値が大きく高まって、ずいぶん得をしたという話があったのです。

 何かややこうしいことをまとめるときは、誰かが譲らないとまとまりません。譲って生きていくのも幸せへの道ではないかと思うのです。

「プラス思考」にたどり着く

モメない相続
 モメない相続とモメる相続の違いがどこにあるのかを長年考えてきた結果、それは当事者が「プラス思考」であるかどうかに関係していると気づいたのです。

 相続の微妙な時期に、問題発言ととれるようなことを言われると、いわれたほうは過剰反応をしてしまいがちです。

 プラスし峰を発動し、同じ土俵に上がらないこと、「スルーすること」が重要となります。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 お金が絡んでくる場合でも、受け入れ方次第で幸福度が変わります。

 いままでなかった財産が入ってくるわけですから、分けるとなったときに自分保身の感情が出てしまうのは仕方ないのかもしれません。

 この書物には遺言書の話や、介護費用などの実用的なことも記載されています。多くの人が経験するだろう遺産相続のこと、読んでみてはいかがでしょうか。

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電子

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