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目次
書籍情報
30代から、どう働くか
お金、やりがい、自由_何もあきらめない人生戦略
伊庭正康
株式会社らしさラボ代表取締役。
夜のお店へ飛び込み営業をかけ、ママさんに断られる日々を体験。後、「自分らしさ」を活かす営業手法を開発。
大和書房
- はじめに 人生を左右するのは、「能力」ではなく「選択」だ
- 第1章 40代から活躍する人が、30代でやったこと
- 30代になると「現実の壁」が待ち受ける
- 40代で飛躍する人が30代で大事にした「1つのこと」
- 「市場価値を高める」とはどういうことか
- 市場価値を決める「3つの要素」
- あなたの「ノウハウ」、実は高く売れるかも
- 30代からは「短所」を克服する時間などない
- 「強み」はこの「3条件」で決まる
- あなたの強みを「最大化」し、弱みを「最小化」する戦略
- 30代からでもキャリアの「選択肢」は広げられる!
- 第2章 あなたは「社会依存症」になっていないか?
- 「会社離れ」ができない人になるな
- 会社に依存するな。「利用」しろ
- 「所属」ではなく「ジョイン」する
- 逆算でキャリアプランを仮決めする
- 「将来の解像度」を上げるテクニック
- キャリアを「ピボット」する時代
- 「ワークライフバランス重視」の落とし穴
- 「お金の心配」を減らしておく
- 「家と職場の往復」で毎日を終わらせるな
- 第3章 30代を「人生のターニングポイント」にする方法
- 1ミリでもいいので、動け
- 「Will-Can-Must」フレームで「やるべきこと」を整理する
- 30代からは「複数のロールモデル」を見つけよう
- 今までのキャリアに「ちょい足し」するだけで希少人材になれる
- 上司に「希望」を伝えることを恐れない
- あなたが「転職すべき」タイミング
- 「人材紹介会社」に登録すべきか?
- 「声がかかる人材」になる条件
- 「独立」はリスクがあるのか?
- 「副業」はしておいたほうがいいのか?
- 「副業禁止」の場合、どうするか
- 第4章 できる30代が絶対身に付けている「考え方」と「スキル」
- 「時間を支配するスキル」を身につける
- 「ふろしき」を広げる力
- 「逆境」は、キャリアを飛躍させるチャンス
- 「上司を動かす技術」で組織へ影響力をもつ
- 「やること」を絞る(ロジカルシンキング)
- 耳が痛いことを伝える「アサ―ション」のスキル
- 「言いなり」にならない交渉術
- アイデアを降臨させるスキル「アブダクション」
- 「この人と仕事をしたい」と思ってもらう技術
- 第5章 好きなように生きるためのぶっちゃけ話
- 「平均」を気にすると、幸せが遠のく
- どうすれば「自分の軸」が手に入るのか
- 収入目標は、背伸びして決めろ
- 将来の自分が、後悔しないほうを選ぶ
- 「人のせい」にも「自分のせい」にもしない
- 一流の人材がインプットを欠かさない理由
- 「社会のために」という視点を持ってみる
- おわりに 自分の未来に、「言い訳」をしない
書籍紹介
本書は、令和の30代が直面する様々な悩みを正面から捉えています。慣れないマネジメント、伸び悩む年収、周囲の友人や同僚が次々と転職や独立を決意する中で、自分自身のキャリアが停滞しているという感覚。これらの問題を解決するための方法論が詳細に記されています。伊庭氏は、30代の8割がキャリアについて不安を感じているという調査結果を引き合いに出し、具体的な解決策を提示します。
働き方に新たな視点
仕事におけるやりがいや自由を追求するための具体的な戦略が紹介されています。スキルに自信がない、現職でキャリアが進展しない、転職や独立への不安など、多くの30代が抱える悩みに答える形で、自分らしさを活かした働き方や、キャリアの再設計について新たな視点を提供します。
伊庭正康氏の経験と知見が詰まったこの書籍は、仕事に取り組む姿勢や目標設定、自己成長のための学び方まで、30代の人生を豊かにするヒントが満載です。特に、自分自身の「これからの働き方」を真剣に考えたい30代のビジネスパーソンにとっては必読の一冊と言えるでしょう。
ライフバランス
仕事と個人のバランスをどのように取るか、何をあきらめずに追求すべきか、そのための具体的なステップを示すことで、読者一人一人が自分だけのキャリア戦略を見つける助けとなります。伊庭氏の実践的なアプローチは、単に成功するためのノウハウだけでなく、心豊かに生きるための指針を示しています。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
「組織の都合」に巻き込まれるな

計画をクリアした今、営業責任者として、次に考えるべきことがあります。今の半分のコストで、同じだけ開拓できる仕組みをつくることだ。社員がやるべきか、それともアウトソーシングか、その他の方法なのか。責任者として考えなければならない。
会社の営業部にいたときに、新規開拓の計画が順調に進んでいたときの幹部の言葉です。生産性の高いオペレーションを実現して更なる利益追求をしろと要望してきました。
組織は意図を持ってオペレーションを変える運命にあり、コスト削減という名の生産性向上の変化に、オペレーション人材は巻き込まれやすいです。良い収入や待遇を得たいと思っても、オペレーション人材に従事していれば、構造的に難しいということです。
より良い条件で、仕事を選べる立場でいたいなら、オペレーション人材以外のキャリアを進めるシナリオを用意しておく必要があります。そのシナリオを用意できて初めて、ワークライフバランスを追求する意味が出てきます。
収入目標は背伸びして決める

今の頑張りの延長だと無理かな、と思うような「背伸びをした金額」を目標としましょう。その金額は300万でも、500万でも1億でもいいのです。
「このくらい稼げるほどの努力をする」といった意気込みが大事です。ワクワクはありませんが、2年目、3年目、4年目と計画していくわけです。険しい道のりだなと思いながらもシナリオを描いて挑戦をすると、書いたとおりに目標をクリアしていく自分がいます。
収入を計画していくと、そのうち死んだ後に「お金」が使えるわけではないことに気づきます。また、「お金」を残すこともあまり継続的な価値がないことにも気づかされるでしょう。「たくましく生きる知恵」を子どもに相続した方がよっぽど価値のあるものになります。
「お金」は使われるものではなく、使うものです。「お金」に使われることなく、「お金」を利用しましょう。