※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
天才たちがどんな本を本でいるかに焦点をあてました。
米国には著名人が進める本を紹介する「ブックガイド」的なコンテンツが多数存在します。成功者が読んでいる本に強い興味を持ち、推奨されているタイトルを手に取ってみたいと考える人が多いからです。
日本でも同じような関心を持つ読者が多いのではないでしょうか。
目次
書籍情報
タイトル
天才読書
世界一の富を築いた
マスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊
編者 小野田鶴
校閲 西村創(円水社)
発行者 北方雅人
発行 (株)日経BP
発売 日経BPマーケティング
ブックデザイン 小口翔平、畑中茜(tobufune)
印刷・製本 図書印刷
著者
山崎良兵
日経ビジネス経営メディアユニット長補佐。
日経ビジネスの記者として自動車、IT、小売りなどの分野を担当しています。
出版
日経BP
イーロン・マスク「SF思考」
イーロン・マスクが読んでいる本のリストを見ると、SFが非常に多いのです。マスクが子どもの頃は1日に2冊の本を読む「本の虫」でした。とりわけ、SFが多いのです。
多くのSFは「未来を先取り」しようとしています。現在の科学理論などをベースに、はるか先の未来を想像するため、宇宙を舞台にしたSFには「ワープ」「ホログラフィー」「アンドロイド」といった多様な技術が登場するのです。
SFの中でもアイザック・アシモフは本当に偉大だ。ファンデーションシリーズは史上最高傑作の1つと言える。
イーロン・マスクのコメント
マスクはファンデーションシリーズを絶賛しています。
ファンデーションシリーズの舞台は1万2000年続いている銀河帝国です。長く繁栄をしてきましたが、衰退を始めていました。
元宰相の数学者が出てきて、未来に起きる帝国の崩壊を予見するのです。心理歴史学により3万年の暗黒時代が予測されました。その3万年を1000年に縮小するために、全人類の知恵「ファウンデーション」を宇宙の辺境にある惑星に設置します。
先端技術を優れた統率力を持つ者によってファンデーションは次第に力を強め、帝国と他の惑星を支配下に収めるようになりました…
スター・ウォーズ、ガンダム、X-MENなどの元となった作品で、ファンデーションシリーズの影響を受けているのは間違いありません。マスク的な世界観を理解するうえでも、ファウンデーションシリーズは欠かせないでしょう。
ジェフ・ベゾス「株主への手紙」
2021年5月に開かれたアマゾンの株主総会に向けて、ベゾスはCEOとして最後の「株主への手紙」を執筆しました。最後を締めくくる言葉としてリチャード・ドーキンスの『盲目の時計人 自然淘汰は偶然か?』の1節を引用しました。
死を食い止めることは、あなたが取り組まなければならないことがらである。…
われわれの体はその周辺よりも通常は高温であり…。死んでしまうと、その仕事は止まり、温度差はなくなりはじめ、結局は周囲と同じ温度になってしまう。…どんな動物でも何かそれに似たような仕事をしている。
ベゾスはこの文章が、アマゾンにも非常に関連していると強調しています。
自然にまかせると、世界はあなたをノーマルな存在にしてしまうのです。自分の際立った特徴を維持するためには、賢明な努力が必要であり、自分たちを周囲とは違う特別な存在にしてくれる強みを失ってはいけません。そんなメッセージが込められています。
盲目の時計人が述べているのは、遺伝子は箱のような入れ物に過ぎず、生物の進化は複雑な適応性を生み出すものだというものです。
ビル・ゲイツ「人生の意味」
ビル・ゲイツは読書家であることは知られています。特徴的なのは、自己啓発の本も読まれており、自身も睡眠に関することを本で学なんだり、瞑想の習慣を生活に取り入れたりしています。
一度きりの人生をどう生きたらいいのか?それを考えるうえで、『あなたの人生の意味―先人に学ぶ「惜しまれる生き方」』は大変参考になる本です。
人間の美時には大きく分けて2つの種類があります。「履歴書向きの美徳」と「追悼文向きの美徳」です。
履歴書向きの美徳は、キャリア志向や野心的な面で、人生で高い地位や勝利を求める側面をいいます。
追悼文向きの美徳は、他人への奉仕のために自己を犠牲にすることを欲する側面のことです。
現代社会では、履歴書向きの美徳が優先されてしまい、人格や内面を磨くことへの関心は低下していることを指摘しています。事実、齢を重ねても人生の意味を見出せない、漠然とした不安を抱える人は少なくありません。
この書籍の2章以降では、実在した人物を取り上げて、人格を磨いていった過程を伝記スタイルで描いています。パワハラ上司のダグラス・マッカーサーに下につき、6年間以上耐え抜いて潔人となったアイゼンハワーなどが紹介されているのです。
感想
サイト管理人
この書籍をガイドブックとして、ゴールデンウイークなどに読む本を決めても良いのではないでしょうか。
ビル・ゲイツのオススメ書籍はスグに調べられますが、カテゴリー分けをされていて、すんなりと概要が知れるというものは少ないものです。イーロン・マスクはロケット開発だったりで、実業家でありながら天才だと思います。この人が幼い頃に読んだSFは、気になるところでしょう。
一風変わったガイドブック、オススメです。
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