世界の天才に「お金の増やし方」を聞いてきた／著者：デイヴィッド・M・ルーベンシュタイン

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

世界に天才に

「お金の増やし方」を聞いてきた

発刊 2024年1月16日

ISBN 978-4-86651-712-4

総ページ数 700p

著者

デイヴィッド・M・ルーベンシュタイン

最も成功を収めた世界最大の投資企業のひとつ、カーライル・グループの共同創業者であり共同会長。
ワシントン経済クラブの会長、アメリカ芸術アカデミーの理事など、芸術と経済に数多く関わってきた。

出版

文教社

もくじ

• 第1部　メインストリーム投資
  • 債券
    • ブラックロック、会長兼最高経営責任者
      • ラリー・フィンク
  • 公開株式
    • バロン・キャピタル、創業者、最高経営責任者
      • ロン・バロン
    • エリエル・インベストメンツ、創業者、共同最高経営責任者
      • ジョン・W・ロジャーズ・ジュニア
  • 不動産
    • ブラックストーン、社長兼COO
      • ジョン・グレイ
    • エクイティ・グループ・インベストメンツ（EGI）、創業者、会長
      • サム・ゼル
  • プライベート・ウェルス（個人資産用）／ファミリーオフィス
    • J.P.モルガン・チェース、アセット＆ウェルス部門CEO
      • メアリー・キャラハン・アードス
    • ソロス・ファンド・マネジメント、CEO兼最高投資責任者
      • ドーン・フィッツパトリック
  • エンダウメント（大学基金）
    • ロックフェラー大学、副学長兼最高投資責任者、元ボウディン大学、最高投資責任者
      • ポーラ・ヴォレント
    • コロンビア・インベストメント・マネジメント・カンパニー、社長兼CEO、元カーネギー財団、最高投資責任者
      • キム・ルー
• 第2部　オルタナティブ投資
  • ヘッジファンド
    • バウポストプループ、創業者、最高経営責任者
      • セス・クラーマン
    • ブリッジウォーター・アソシエイツ、創業者、共同最高投資責任者兼取締役
      • レイ・ダリオ
    • 投資家、慈善活動家、元デュケイン・キャプタル・マネジメント、会長兼社長、元ソロス・クォンタム・ファンド、リード・ポートフォリオ・マネージャー
      • スタン・ドラッケンミラー
    • ルネサンス・テクノロジーズ、創業者、数学者、慈善活動家
      • ジム・シモンズ
    • ポールソン＆カンパニー、創業者
      • ジョン・ポールソン
  • プライベート・。エクイティ（未公開株式）およびバイアウト（企業買収）
    • カーライル・グループ、マネージング・ディレクター兼米国バイアウト＆グロース共同責任者
      • サンドラ・ホーバッハ
    • トーマ・ブラボー、創業者、マネージング・パートナー
      • オーランド・ブラボー
  • ディストレスト債（経営難企業の債券）
    • オークツリー・キャピッタル・マネジメント、共同創業者、共同会長
      • ブルース・カーシュ
  • ベンチャー・キャピタル
    • アンドリーセン・ホロウィッツ、共同創業者、ゼネラルパートナー、ウェブブラウザ「モザイク」共同開発者、ネットスケープ、共同創業者
      • マーク・アンドリーセン
    • セコイア・キャピタル、パートナー、作家、元ジャーナリスト
      • マイケル・モリッツ
• 第3部　カッティングエッジ（最先端）投資
  • 暗号資産
    • ギャラクシー・デジタル、創業者、最高経営責任者、元フォートレス・インベストメント・グループ、社長、元ゴールドマン・サックス、パートナー
      • マイク。ノヴォグラッツ
  • スパック（特別買収目的会社）
    • フィンテック・マサラ、会長
      • ベッツィ・コーエン
  • インフラストラクチャー（社会資本）
    • グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ、会長兼経営担当パートナー、元クレティ・スイス、取締役副会長兼グローバル・インベストメント・バンキング部門責任者
      • アデバヨ・オグンレシ
  • ESG（環境・会社・ガバナンス）
    • ジェネレーション・インベストメント・マネジメント、シニアパートナー
      • デイヴィッド・ブラッド

はじめに

　人生に生じる出来事を見事に予測できたか、できなかったかという判断は、人によって異なるでしょう。しかし、投資の世界では、将来を正確に予測し、それに従った準備行動がとれるかというスキルの精度は、かなりの程度まで計測が可能です。

　優れた投資家には共通する多くのスキルや特性があります。暗号資産、デイトレ、債投資、不動産のすべてに通用するスキルがあるわけではないのです。

　投資分野によって必要とされるスキルや特性が異なるという事実を読者に理解し納得してもらうには、各主要投資分野のリーダーに登場してもらえばよいのではないかと考えました。

ロン・バロン

　1982年、株式調査会社としてスタートしたバロン・キャピタルですが、成長して今では500億ドル以上の資産を運用し、長期的かつ積極的なアプローチで知られ、多くの投資家から大きな信頼を得る企業へと成長するにいたりました。

　私たちは、競争優位性のあるビジネスに投資しようと考えています。テスラやスペースXのように、ビジネスのなかには他の企業が対抗するのが非常に難しいものがあるのです。
　そこには本質的に、競争優位性、優秀な人材、そして大きく成長できるチャンスがなければなりません。
　株価は、その時点で人々の考えが反映されたものに過ぎないのです。

　渡したのファンドには、何十年も投資を続ける人がいます。続ければ続けるほど、ファンドは長く継続できるのです。魅力的に思ってもらえるリターンが得られるのも、私たちが長期にわたり株式を保有し、かなり深いレベルまでリサーチを行っているからでしょう。

ロン・バロン

スタン・ドラッケンミラー

　1981年に設立されたヘッジファンド。創業者のスタン・ドラッケンミラーは1988年からジョージ・ソロスのクォンタム・ファンドの運営も任され、92年に英国ポンドを空売りし、1回の取引で10億ドル以上の利益をあげました。

　2000年にクォンタム・ファンドから退くと同ファンドの経営に専念し、その後「膨大な資本を運用するのに疲弊した」として、2010年8月に資金をすべて投資家に返却し、約120億ドルの資産を持つ同ファンドを閉鎖したのです。

　均衡のアナリストからキャリアをスタートさせて学びました。金利予測や為替予測を使い、株式市場の投資先を考えていたのですが、「債券先物や通貨にも投資してみたらどうだろう？」と思いついたのです。やってみると実際の経済力に反応するので株式よりも予測しやすいのに気づきました。
　株式、通貨、コモディティといった様々な戦略の入った矢筒を備えることが投資には重要だと、私なりの戦略を持つに至ったのです。
　常にひとつの分野で勝負する必要性を感じないからこそ、規律が身につきます。

ドラッケンミラー

アデバヨ・オグンレシ

　エネルギー、交通、デジタル、水、廃棄物の各分野を投資対象に、およそ1000億ドルの資産を運用する世界有数の独立系インフラ投資ファンドで、年間総収入は800億ドルを超えている人物です。

　2008年5月に56億4000万ドルを集めてファンドがスタート、2009年にはイギリスのガトウィック空港、2012年にはエディンバラ空港を買収しました。純資産はおよそ11億ドルほどのようです。

　先進国市場で行われる取引を見ると、そのほとんどが公営の既存インフラ資産を購入しています。既存のインフラ資産を買い取ろうとする人は、たくさんいるはずです。少なくとも政府よりも私たちの方が、これらの資産をうまく運営できると考えています。

アデバヨ・オグンレシ

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