Z世代が辞めたい会社/著者:退職代行モームリ

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書籍情報

タイトル

退職代行業者が今すぐ伝えたい!

Z世代が辞めたい会社

発刊 2024年8月20日

ISBN 978-4-908154-49-2

総ページ数 127p

書評サイト 読書メーターブクログ啓文社

出版社リンク repicbook

著者

退職代行 モームリ

出版

repicbook

もくじ

  • はじめに
  • chapter01 入社早々に辞めてしまうZ世代の新入社員たち
    • そもそも『Z世代』とは
    • どれだけの人が退職代行を利用しているの?
    • 神速者の退職理由ベスト3
    • 会社説明会で聞いた業務内容や社風と違う
    • 契約内容と勤務実態との乖離
    • いじめやパワハラなどの人間関係
  • chapter02 社会人3年目以降で辞めてしまうZ世代の社員たち
    • 第二新卒の離職率は約3割
    • 転職先で馴染めなかった
    • 家庭環境など自身の変化
    • 労働条件や労働環境など変化
  • chapter03 Z世代が「もう無理!」と感じる企業の特徴
    • Z世代が辞めてしまう意外な理由とは?
    • Z世代が辞めてしまう代表的な特徴
    • 新卒者特有の辞めたくなる会社の特徴
    • 退職代行業者が感じるヤバい会社の特徴
    • 企業も避けたいヤバいZ世代
  • chapter04 Z世代を長く雇用するためのテクニック
    • 時代に合わせた社員教育の実施
    • 求人票や入社前説明会で企業側が注意すべき点
    • 会社を変化させて、いまの時代を受け入れる
    • 労働基準法などの正しい知識を雇用側も習得する
    • 退職代行を使わなくても退社できる会社にする
  • chapter05 企業から見た退職代行サービスとの付き合い方
    • 企業から見た退職代行サービスの利点
    • 退職者が辞める本当の理由がわかる
    • 退職代行から連絡が来た時の対処法とポイント
  • おわりに

書籍紹介

なぜこの本が注目されるのか?

Z世代の理解 これまでにない視点で、Z世代の働き方や価値観を企業に伝えています。特に、退職代行業者が直接触れる退職理由のリアルな声は、HR担当者や経営者にとって非常に有益です。

実践的なアドバイス ただ問題を指摘するだけでなく、Z世代を引き留めるための具体的な戦略が提案されています。これは、企業の人事戦略に直接役立つ内容です。

時代背景の反映 Z世代の働き方改革や、企業と個人の関係性の変化を反映しています。コロナ後の働き方、リモートワークの普及など、現代の労働環境の変化を背景にしています。

なぜZ世代は辞めたいと思うのか?

 この書籍では、Z世代が入社後すぐに辞めたくなる理由や、社会人3年目以降で退職を考える要因が具体的に挙げられています。例えば、入社早々に辞めたいと感じる新入社員たちは、期待していた仕事内容とのギャップや、職場の人間関係、ワークライフバランスの悪さを挙げています。一方、3年目以降の退職理由には、キャリアの停滞感や、企業の文化・価値観とのミスマッチが見られます。

Z世代が「もう無理!」と感じる企業の特徴

 特に興味深かったのは、Z世代が「もう無理!」と感じる企業の特徴です。伝統的な企業文化、特に上下関係が厳格な職場環境や、デジタル化への抵抗感、そしてコミュニケーションの不透明さが挙げられています。これらの要素は、Z世代が求める自由度や情報の透明性、そして即時性と大きくかけ離れています。

企業がZ世代を長く雇用するためのテクニック

 書籍では、企業がZ世代を長く雇用するための具体的なアプローチも提案されています。例えば、柔軟な働き方の提供、定期的なフィードバック、キャリアパスを明確に示すこと、そして何よりも、Z世代の意見を真剣に聞く姿勢です。これらのテクニックは、単にZ世代を満足させるだけでなく、企業全体の生産性向上にも寄与する可能性があります。

退職代行サービスとの付き合い方

 また、企業側から見た退職代行サービスとの付き合い方についても触れられており、退職代行が増える背景には企業の問題点が潜んでいることを示唆しています。企業が退職代行サービスを単に退職の手段としてではなく、社員満足度のバロメーターとして捉える視点が新鮮でした。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

いじめ、パワハラ

 入社して数日後、現場に参加した際、「使えない新人って邪魔なだけなんだけど」と、聞こえるように話す人がいて、人として許せないと感じました。

 新卒者がこのような理由で辞職することは少なくありません。実際、退職理由の第3位は「いじめ、パワハラ」です。このような行為を間接的に目撃することで、恐怖を感じて仕事を辞めてしまう例も後を絶ちません。

 このような理由で辞めたにもかかわらず、退職する人々は「申し訳ない」と言います。自分の人生を支えるために働くのですから、「今まで、ありがとうございました」が自然です。退職者に「ごめんなさい」と謝らせるほどの精神的ストレスに、私はいつも納得がいきません。これが当たり前になっている日本は、仕事環境に異常な部分があると言えるでしょう。私はその現状を少しでも変えたいと思っています。

家庭環境の変化

 結婚、出産、祖父母の介護など、家庭環境はさまざまな変化を経験します。

 配偶者や子供などの家族がいると、退職理由も当然変わってきます。給料などの金銭面や長時間勤務といった不満が退職理由に繋がることが増えるでしょう。

 3年以上も同じ会社で働いていると、日常業務はそつなくこなせるようになり、トラブル対応なども任されるため、仕事量が意に反して増えていきます。「ワンオペ」という言葉が登場するように、一人で実店舗を回すような業務もあり、過酷な労働環境が働き始めた当初の意思と乖離してしまうと、突然辞めてしまうことがあります。

 人手不足が常態化している職場や、自分しかいないという状況では、強引な引き止めがあるため、退職代行サービスを利用するケースが多くなっています。

退職代行サービスを使う企業のメリット

 退職者が退職代行サービスを利用することで、企業側が得られる最大のメリットは、『退職者の本当の退職理由』がわかることです。

 退職代行サービスでは、気を使ってオブラートに包む必要がないため、退職者は本音をさらけ出します。

 退職代行モームリには、これまでに1万5千件以上の退職理由が蓄積されており、嘘偽りない退職者の生の声が残っています。

 良い関係が築けていると思っていた相手からの退職依頼だった場合、その本音は見えにくいです。しかし、企業側がそれを把握することで、「上司の配属先を変えるので、考え直してくれないか」と交渉が進む場合もあり、退職をキャンセルする方も結構いらっしゃいます。

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