※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
ひとりのビジネスパーソンとして、フィードバックして成長することを実感しています。
社会のデジタル化が進展し、あらゆる観点で変化の激しさが増しているようです。リスキリングという言葉に代表されるように、自分のスキルを磨き、アップデートし、常に成長し続けることが求められています。
フィードバックに関心を持つ人は、これからさらに増え続けるでしょう。せっかく関心を持った方々が、間違った理解をしないようにしてほしいと考えて、筆をとったのが本書です。
フィードバックは難しいことです。フレームワークの形で体系立てて理解しておくことにより、実践で迷ったらいつでも立ち返ることができると思います。
書籍情報
第1刷 2023年2月22日
発行 (株)光文社
ブックデザイン 西垂水敦、市川さつき
撮影 西あかり、石田純子(光文社写真室)
図版 山岸全、森田洋子(株式会社ウエイド)
執筆協力 秋山基
ISBN978-4334953607
総ページ数 336p
三村真宗
マッキンゼー・アンド・カンパニーで従事し、電気自動車インフラ会社のベタープレイス・ジャパン株式会社において環境省および経済産業省との実証実験プロジェクトを主導しました。株式会社コンカー代表取締役社長に就任し、現在に至ります。
光文社
ポジティブフィードバック
作者: K-factory
相手に何か課題があり、指摘したいけれど、なかなか切り出せないことがあります。そうした時に、相手がふと「好ましい行動」をしたら、その行動を見逃さずほめることで、次回からも「好ましい行動」が定着することに繋がります。
マズローの欲求5段階説の「性的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」までは満たされている人が多いものの「承認欲求」は満たされていない人が多いのではないでしょうか。SNSの「いいね」が気になる人が多いのも、こうした傾向があるからです。
相手の強みや長所を言葉にして伝え、承認欲求を充足してあげることで、受け身になってしまったり、引っ込み思案になってしまったりするのを避けられる副次的な効果もあります。
コントロールできないこと
Image by Keith Johnston from Pixabay
いくら丁寧に教えたとしても、受け入れてくれない人がいます。世の中にはコントロールできないことの方が多いのです。ましてや相手をコントロールすることは不可能だと思います。
あいての成長を願うこと、事前に準備やシミュレーションすること、相手の言い分に耳を傾けること、こういったスキルを高める必要はあります。
けれど、「うまく仕事を教えることができなかった」と、必要以上に自信を無くす必要もありません。
自分が教えたことを受け入れるかどうかは、本人次第なのです。
ストレスを感じるのは自然
Image by jLasWilson from Pixabay
ギャップフィールドバック(指摘)を受けた時に、多少なりともストレスを感じるのは極めて自然な反応です。
受け手にしてみれば痛いところを突かれる形になりますから、ストレスを感じないのは不自然だと思います。
ストレスを感じることは当然だと認識して受け入れて下さい。受け入れた後で、前向きな対処をするべきなのです。
言い訳をしたくなるのか、直情的になるのか、他人に責任を押しつけて逃げようとするのか、自分を攻めてしまうのか、問題をすり替えてごまかしたくなるのか。自分はどの行動に走りがちなのかを把握しておくと、思考や行動を変えやすくなります。
完璧主義や欠点がないと思っている管理職、ベテラン社員は要注意です。
令和に目指すべき職場
近年、フレキシブル制度の導入や働き方改革によって、働きやすい環境があります。過酷な労働や何もさせないといった嫌がらせには、相談できる窓口が設置されています。
あとは「やりがい」だけです。
社員の「やりがい」につなげるにはフィードバックによって、成功や失敗から成長を実感させる必要があります。
褒めること、指摘すること、指摘されたことを受け入れること、これらのコミュニケーションがとれる社内風土に近づこうとして、問題意識を持つことが大切なのです。
エピローグ
30代半ばで転職したマッキンゼーでフィードバックの考え方に肌で触れました。その絶大な効果に気付くまで、自分はキャリアを遠回りしてきたと実感したのです。
仕事だけでなく、家族や友人とのコミュニケーションも、もっと上手にできていたと思います。
読んでくれた皆さまが、フィードバックを理解し、実践するきっかけになることを願ってやみません。
感想
サイト管理人
子どもを対象にした実験で、何もしないのと叱るのとで記憶の定着率がほぼ同じになったというものがあるそうです。人間を成長させたいなら褒めるしかないのです。
そういった社風があれば、指摘もしやすくなるし、コミュニケーションも多様になり「やりがい」が生まれるといった話でした。
実際は、話が合う合わないがあるから、コミュニケーションも難しいのです。なので、コントロールできないものまで、力を入れなくても良いと、私は受け取りました。
なにか、ビジネス内のコミュニケーションできることが、この本で見つけられるかもしれません。よろしければ参考にしてみてください。
下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。
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