※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
母の使いぶりは小学生の私にもわかるぐらいの豪快なものでした。「コンサルタントに勧められたから」「不動産の営業マンに薦められたから」という理由でお金を使ったものが多い印象です。お金があるからと考えずに使ってしまい、とにかくその額が派手でした。高級マンション、色違いのベンツ、イタリアレストラン、挙げたらきりがありません。
こんな家の財務状況が崩壊していくさまをずっと見てきて、私が成人したあるとき、家の資産を改めて確認してみました。総額7000万円の借金を抱えていたのです。想像よりも少ない額だと思いました。消費した額があまりにひどかったため、私自身の感覚も普通ではなかったと思います。
この借金を返済するためには、売却してお金をつくり節約を心掛け、稼いで、維持しなくてはなりません。
どんなにお金をもっていようが、消費が狂っていれば破たんするのは当然です。
書籍情報
もう新品は買うな!
第1刷 2016年12月13日
発行者 久保田榮一
発行 (株)扶桑社
ブックデザイン 原田恵都子(Harada+Harada)
撮影 岡戸雅樹
イラストレーション タカハラユウスケ
DTP ミューズグラフィック
印刷・製本 図書印刷(株)
ISBN978-4-594-07639-9
総ページ数 190p
斉藤由貴生
扶桑社
売る価値のあるモノを買う
UnsplashのMetehan Gümüşdağが撮影した写真
「捨てる」から「売る」にシフトしましょう。
捨てるくらいなら売ってお金にすればよいのです。私も借金を工面するために家のモノを売却しました。売る行為は、最近はカジュアルにできるようになりました。ヤフオク、メルカリなどを活用すればできるでしょう。
正直、面倒くさいことです。交渉、梱包などをしなければならず、大抵のモノが、大した金額になりません。
そもそも売れないようなモノを買う行為自体がダメなのです。
モノを買う場合は、「ときめくかどうか」だけではなく「自分以外の誰かに高く売れるかどうか」も同時に考えて買うべきなのです。
新品の価値
UnsplashのIngmar Larsenが撮影した写真
新しいモノを購入し、封を切った瞬間、その人の所有物となり、価値が暴落します。大体のモノは箱を開けた瞬間、もう返品できませんし、同じ値段で売却することはほぼ不可能です。外車はナンバープレート付けた瞬間、何百万円も価値が下がってしまいます。
中古品は購入した時からいきなり価格が落ちることはありません。車であれば走行距離が増えた分だけ、家電であれば時間が経つにつれて、緩やかに値下がりしていくのです。
「売りのプロ」は、所有する価値あるモノのほとんどが「中古品」となっています。中古を買うのが最もお買い得な買い方なのは明白で、中古を買うからこそ売ったときの差額が少ないのです。
毎年新作が出る商品の価格変化はありますが、それでもそんなに相場が変わらない自動車やパソコンも存在します。
メリハリをつける
UnsplashのSophia Baboolalが撮影した写真
新品で高級家具を買っているような層だって、すべてを高級品でそろえているわけではありません。モノによっては安い方が機能性に優れている場合があります。重要なのは取捨選択してメリハリをつけることです。
高級品は「売れるモノ」だけに絞って買い物をしましょう。
IKEAのグラスと高級グラスの差が分かるのはソムリエくらいなものです。
企業のソファも、こうした高級家具「売れる」中古(リース)がオススメです。社員のモチベーションにもなりますし、経費にもできます。そして、要らなくなったときに同額で売ることができるのです。実質0円も目指せます。
1人暮らしワンルームの場合は難しいでしょう。無印良品などを味方につけ、1点だけ価値のある家具を取り入れるなどでも良いと思います。
「売る」インフラ
UnsplashのFirmbee.comが撮影した写真
今はブランド品を売ろうとしたら、プロに売るのが手っ取り早く、買い取り専門店まで足を運ぶ必要があります。結構な労力を使うでしょう。
ブランド品をネット経由で売買することはできますが、まだ不便な部分があり、もっと正しく整備されれば売買が活性化されます。
消費者がもっと「買う」「売る」ということを気軽に楽しくできるためにはインフラを整備しなければなりません。
中古品を気軽に売ることさえできれば、中古市場は活性化します。
売る前提で買うということが当たり前になった世の中では、「価値がない」とされてきたモノの中にも価値があるモノが登場します。気軽にモノを買うことができる社会になるでしょう。
感想
サイト管理人
新品で買うのがもったいないものがいっぱいあります。
車もそうですが、なるべくお金が戻ってくるような買い方をして、実質〇円となるべくかかるお金を少なくすることが、生活に余裕が出る第一歩だと思います。
中古で十分だし、今は安くても良いものがたくさんあります。買うときに高機能だとかに踊らされずに、どちらの方が将来お得になるかを考えるべきだと思います。
まずは中古品について学んでみてはいかがでしょうか。
下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。
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