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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
書籍情報
ChatGPT最強の仕事術
発刊 2023年8月20日
ISBN 978-4-86680-236-7
総ページ数 246p
池田朋弘
株式会社メンバーズ顧問
株式会社トップランナーマーケティングCOO
UXコンサルティングの株式会社ビービットに5年間勤めたのち、2013年に独立。その後、連続起業家として、計8社を創業、4回のM&A(Exit)を経験。2023年7月現在は、東証プライム上場の株式会社メンバーズ顧問、キャブ式会社トップランナーマーケティングCOO、株式会社トナリスクCPRO、グロース・キャピタル株式会社マネージング・ディレクターなどを務める。
フォレスト出版
- はじめに
- 序章 ChatGPTの基本
- ChatGPTとは
- ChatGPTに質問&依頼をする
- ChatGPTの設定
- ChatGPTのさまざまな活用シーン
- 無料版、有料版のどちらを使うか?
- スマホでもChatGPT
- ChatGPT利用時のガイドライン(セキュリティ対策や著作権について)
- 第1章 正しい質問仕方を知ろう
- ChatGPTを使う前の「4つの心がまえ」
- 質問のテクニック ~プロンプトの作り方
- プロンプト・エンジニアリングの3要素の詳細
- 3要素の具体的なプロンプト例
- 第2章 文章作成
- ChatGPTを文章作成に活用する
- 文章作成のよくある課題
- 文章作成のプロセス
- 文章作成におけるChatGPT(生成AI)の価値
- ChatGPTができないこと
- 活用例
- メールの作成
- 社内イベントの案内文の作成
- プレスリリース(新商品/サービスの案内分)の作成
- ブログや社内報の記事作成
- 企画書、提案書、プレゼン資料の作成
- 議事録の整理
- 第3章 情報収集&リサーチ
- ChatGPTを情報収集&リサーチに活用する
- 情報収集&リサーチ業務のよくある課題
- 情報収集&リサーチ業務のプロセス
- 情報収集&リサーチ業務におけるChatGPTの価値
- ChatGPTができないこと
- マイクロソフトのBingとは?
- 活用例
- 知らない事柄の調査
- 比較調査
- 業界や市場の調査
- フレームワークを活用しよう
- 第4章 企画立案
- ChatGPTを企画立案に活用する
- 企画立案業務のよくある課題
- 企画立案業務のプロセス
- 企画立案業務におけるChatGPTの価値
- ChatGPTができないこと
- 活用例
- 市場・顧客の現状整理&課題・機械抽出
- フレームワークを使って回答を構造化する
- ビジネス機会を発掘する
- 市場や顧客を分析する
- 活用例
- 企画のアイデア出し
- プランの生成(事業プラン、タスクリスト、収支プランなど)
- 第5章 ITツール活用
- ChatGPTにITツール活用をサポートしてもらう
- ITツール利用のよくある課題
- ITツール活用のプロセス
- ITツール活用におけるChatGPTの価値
- ChatGPTができないこと
- 活用例 Excelの使い方
- 用語や基本操作
- 具体的な操作方法
- 要望+操作方法
- 数式・関数の作成
- 数式・関数の解説
- エラー原因の特定
- 活用例 Excelのマクロを作る
- マクロの政策
- マクロの解説
- マクロのエラー原因特定
- ユーザ定義関数の作成
- 第6章 営業&マーケティング
- ChatGPTを営業活動に活用する
- 営業活動のよくある課題
- 営業活動のプロセス
- 営業活動におけるChatGPTの価値
- ChatGPTができないこと
- 活用例
- 顧客ニーズの理解
- テレアポ用のトークスクリプト作成
- ChatGPTをマーケティング活動に活用する
- マーケティング活動のよくある課題
- マーケティング活動のプロセス
- マーケティング活動におけるChatGPTの価値
- ChatGPTが苦手なこと
- 活用例
- インサイトの発掘
- マーケティング施策の洗い出し
- Twitter投稿文の作成
- Google広告文の作成
- 第7章 Excel&スプレッドシート
- Excel&スプレッドシートの作業効率がアップ!
- 導入準備
- Excel&スプレッドシートでのプロンプト作成(質問文作成のコツ)
- 活用例
- 情報収集の効率化
- 1人1人に合わせた文章作成
- 文章データの一括処理(分類、タグ付けなど)
- OpenAI APIへのクレジットカード登録&上限設定
- 第8章 外国語(英語)
- 多くの言語に対応しているChatGPT
- 活用例
- 自分で作った外国語文章の添削
- 日本語→外国語への翻訳
- 外国語の情報収集の効率化(要約)
- チャットでの外国語練習
- 音声での外国語練習
- おわりに
はじめに
- 事業、新規ビジネス、顧客ニーズに関するリサーチ業務
- 新たな企画の立案アイデア出し
- 数値計画の立案
- 業務分析、業務効率化のための仕組み作り
- 日々のビジネス文書の作成、チェック、添削
- 海外からの情報収集、外国語の翻訳やチェック
このような業務を実現する手段として「AIの活用」があります。AIを使うことで、時間と労力を節約して業務の効率を図り、同時に業務クオリティも向上させることで、働き方改革を実現することができます。
こうした取り組みの知見や経験から、一般のビジネスパーソンにChatGPTをご活用いただけるように情報を整理したのが本書です。進化が激しい領域であり、あくまでも現時点でのベストプラクティスではあります。けれど、考え方や活用ノウハウを知ることで、皆さんの事業・業務遂行の一条になることを願っています。
ChatGPT「4つの心がまえ」
心がまえ
●質問文が大事(プロンプト・エンジニアリング)
●手軽な質問と本格的な質問を使い分ける
●無茶ぶりしてもOK
●回答を鵜呑みにしない
AIの力をしっかりと引き出すためには「どのような質問をすれば正しい答えが得られるのか」「どのように依頼すれば独創的なアイデアを得られるのか」を知っている必要があります。
最初から作り込んだ質問を用意するのは、時間と手間がかかってしまいます。簡単な質問でもChatGPTはそれなりの回答を返してくれるので、質問を繰り返して、条件を絞り込んでいくと深い回答を得られるでしょう。
人間ではないので、無茶な質問をしても大丈夫です。
ChatGPTは、明らかな事実誤認を含む回答や、文脈がずれている回答など、適切でない回答が返ってくることがあります。間違っていても世界のごとく堂々と回答してくるのです。間違えていることもある前提で利用して、最終判断は自分で下し、数日・数時間かかるような作業を短縮するために活用すると良いでしょう。
ChatGPTができないこと
ポイント
●あくまでも一般論や過去の知見。個別の事情を完全に踏まえてくれることはなく、世の中にないような新たな提案がでるわけではない
●回答が間違っていることもよくある。ChatGPTだと根拠が不明だったり、情報が古かったりする。
●個別事情や説明する相手の嗜好性を踏まえてはいない。資料化は別途必要
ChatGPTは「何を調べるべきか」「どのような結論があるか」を提案してくれますが、過去の情報から抽出されたものなので、一般論や過去の知見です。個別の事情を完全に踏まえることはできませんし、完全に新しい提案もできないのです。
情報収集にChatGPTを活用する場合には、回答の内容に誤りがよくあるということを理解しなければなりません。情報の真偽は自分で確認する必要があります。
AIも日々進化していて、マイクロソフトのBingやGoogleのBardであれば回答の根拠や最新情報を引き出せます。ケースバイケースでAIツールを使分けるのも大切です。
マーケティングに活用
マーケティングの課題
●顧客のインサイトがわからない
●施策を思いつかない
●各施策クリエイティブ案が出ない
●コンテンツを作るのが大変
ChatGPTでは市場やセグメントを分析できます。顧客のインサイトを把握できるのです。そしてマーケティング施策の洗い出しができる施策の優先度を提案してくれます。コンテンツ案などを提案してれることでしょう。
広告案を生成してくれるため、マーケティング活動をスムーズに行うことが可能です。電通やサイバーエージェントといった広告代理店でも、ChatGPTや独自の生成AIを活用することで、作業効率をアップし、人間が考えるよりも高い実績を出す成果をすでに挙げています。
音声での外国語練習
Chromeブラウザの拡張機能を利用することで、音声入力・音声読み上げができます。この機能を活用すると、文章だけでなく、実際の会話練習も行えるのです。
おすすめの拡張機能は「Voice Control for ChatGPT」というもので、Google ChromeのWebストアからダウンロードできます。
マイクアイコンをクリックすると、音声入力が始まります。もう一度同じアイコンを押すと、音声入力された文章をChatGPTに送信されるのです。右下にある設定メニューから音声の種類やスピードを調整できます。この機能を用いることで、まるで実際に人間と会話しているかのように外国語練習が行るのです。
おわりに
本書の企画がスタートしたのは2023年3月でしたが、このわずか数か月の間でも次のようなさまざまな動きがありました。
- OpenAIがChatGPTで外部サービスを使える「ChatGPT Plugins」をリリース
- マイクロスフとがWindowsやOfficeへの生成AI(Copilot)導入を発表
- マイクロソフトが他者にも生成AIを展開しプラットフォーム化する構想(Copilot stack)を発表
- GoogleがChatGPTと同様のチャット型AIサービス「Bard」を一般公開
- AmazonがさまざまなAIベンダと組み、AIプラットフォーム「Amazon Bedrock」を発表
- イーロンマスクが新たな生成AI企業「Truth GPT」の開発を発表
- 日本の大企業(SMBC、パナソニック、ベネッセ、電通など)が社内用ChatGPT導入を発表
ChatGPTや生成AIの新たな活用方法やノウハウも日進月歩で動きがありました。書籍という形式上、これらの最新ニュースについては触れられなかったものもあります。わしのYouTubeチャンネル「リモートワーク研究所」では、ビジネスとって有益を思われる最新情報を発信していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
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