※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
21世紀、AIをはじめとするハイテク技術は影響を与え、軍事にも及んでいます。
敵を圧倒する最新兵器は、これまでとはまったく異なる概念のなかから生まれているのです。ドローンに代表される最新兵器は見栄えはしないけれど、AIと結びついて戦争のありかたを一変してしまうでしょう。
兵器の大変革が、戦略・戦術の常識までをも変えようとしています。
目次
書籍情報
タイトル
戦闘を変えた最新の兵器
著者
国際時事アナリスツ
複雑に入り組む国際政治や世界経済の動向をリサーチし、過去・現在・未来を分析、要点をわかりやすく解説しています。
出版
河出夢文庫
マイクロ・ドローン
ブラック・ホーネット・ナノ
およそ10センチ×2.5センチのヘリコプタータイプの超小型ドローンです。ノルウェーのプロキシダイナミクスが開発しました。
自重は18グラムほどで、3台のカメラが搭載されています。いまのところ、飛行時間は20分程度で、2メートル程度しか飛べません。
マイクロ・ドローンは目立たないので、市街戦にあって、ゲリラの潜んでいそうな建物や路地裏に放てば、危険を事前に察知して先手を打つことができます。
やがては攻撃タイプのマイクロ・ドローンも登場するでしょう。そうなれば、建物内に隠れているゲリラを背後からでも攻撃できます。
反政府組織が手にすれば、要人暗殺への使用も可能です。各国のすぐれた特殊部隊も、的の小さいマイクロ・ドローンには手を焼くことになるでしょう。
マイクロ・ドローンの群れは、戦場の風景を変える恐れがあります。
偵察衛星
NH衛星シリーズ
有名なのはアメリカのKH-11、KH-12、KH-13などのKH衛星シリーズのスパイ衛星です。
合成開口レーダー、あるいは赤外線を含む工学を利用した装置によって画像が撮影されています。
偵察衛星は、高価ながら、じつに使い勝手のよい情報兵器です。他国の上空に偵察機を飛ばすことなく敵国の動向を監視することができます。
赤外線の合成開口レーダーで撮影するため、悪天候でも観測できます。数センチの地盤沈下さえも、水上の小さな船舶をも補足できるのです。
やかては、最前線にある敵の動向の画像が、最前線で対峙する兵士一人ひとりに送信される時代になるといいます。
歩兵の強さを支える
ランド・ウォーリアー・システム
デジタル化された歩兵装備、ヘルメットには情報通信機器が搭載されており、暗視ゴーグル、情報ディスプレイ、FPSアンテナ、軽量ビデオカメラ、レーザー測距装置などが装備されています。
アフガニスタンやイラクの辺境で兵士を支えたのは、「ランド・ウォーリアー・システム」装備です。
地図データやGPS情報などがディスプレイに行事され、敵地にあっても優位を確保できます。敵の所在と自分の位置が正確にわかれば、危険を未然に回避できるのです。
2011年、アメリカの特殊部隊がパキスタンのアボタバードという町に潜んでいた、アルカイダのウサーマ・ビン・ラーディンを暗殺しました。その時の映像をホワイトハウスの現場からオバマ大統領は一言も発せず、暗殺現場を見続けていたといいます。
マルチロール機
F/A-18E/F スーパーホーネット
旧式のホーネットは未だに西側の主力戦闘機です。
そのホーネットと姿形は変わりませんが、エンジン性能は跳ね上がります。
爆弾搭載量は最大8トンで、世界最強のアメリカ空母部隊の主力艦載機です。
マルチロール機とは、戦闘機相手の空中戦闘、対艦攻撃、対地攻撃、偵察、何でもこなす航空機のことです。
「スーパー・ホーネット」に関しては給油機にもなり、空中給油するなどの芸当もできます。
近未来、ドローンの母体になるだろうと言われていて、ドローンを大量に積んだものが空を飛ぶことになるのです。ドローンが放出され、軍事行動させることが可能になります。
感想
サイト管理人
戦闘機とドローンの組み合わせが凶悪になりそうです。
20分も起動できるマイクロ・ドローンが、武器を搭載できるようになるといいます。
戦闘というより、殲滅に近い形になるのではないでしょうか。