書籍「テクノロジーが予測する未来」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 時代の変化に取り残されないために、テクノロジーに対する「リテラシー」と、テクノロジーによって社会がどう変わるかという「ビジョン」が必要です。そのヒントを得ていただきたいと思います。

書籍情報

タイトル

テクノロジーが予測する未来

web3、メタバース、NFTで世界はこうなる

著者

伊藤讓一

デジタルガレージ取締役、共同創業者チーフアーキテクト、千葉工業大学変革センター長

 デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、起業家、作家、学者として社会とテクノロジーの変革に取り組んでいます。
 2011年から2019年までMITのメディアラボの所長をつとめ、ニューヨークタイムズ社やソニーなどの取締役を歴任しています。

出版

SB新書

web3に移行する

 web3では、自分が取引したデジタルアートのNFTがすべてのブロックチェーンに記録されます。

 インフラ設備であるブロックチェーンはどこのアプリケーションの所有物でもありませんので、特定のアプリケーションの縛りなく、デジタルアートを持ち出せるのです。

 インフラが整うことでweb3では「トークン」が行き交います。ビットコインやイーサの他に、法定通貨に価格を固定したステーブルコインや、決済に使われるペイメントトークンが使用されるでしょう。

 トークンを使用してゲーム内のキャラクタースキン、バーチャルアイテム、芸術作品、収集品、バーチャルな土地を交換するのです。

メタバースはどこにあるか

 「バーチャルリアリティ」の意味で語られているのをよく見かけますが、本来はもっと広い意味で使います。

 語源は近未来小説からきていて、公園や自宅からアクセスし、1人称で参加した仮想空間で何の障壁もなくコミュニケーションや買い物ができることを指しているのです。

 オンライン上のコミュニケーションを通じて、何かを価値の交換が行われている空間がメタバースの姿となります。

好きだから買う

 web3のポイントは、どれだけ儲けるかではありません。個々の価値観や趣味嗜好に従って、好きなことができるというのが重要な点です。

 おすすめは、「好きだから買う」という感覚を最優先させることです。自分が持っていてハッピーになるものを買っていれば、自分が応援しているアーティストが高く評価されることを嬉しく思えると思います。

 応援しているアーティストが評価されること自体が、「代替不可能な価値」なのです。

何者なのかが関係ない世界

 大きなベンチャー・キャピタルが、偽名の人物のビジネスへの投資を決めていたします。現実社会でどのような人物であるかは問わず、実績やビジョンで評価された結果でしょう。

 Bored Apeの4人の創始者、ガーガメル、ゴードンゴナー、皇帝トマトケチャップ、ノーサスは高く評価され有名ですが、もちろん偽名です。

 購入したNFTをゲーム内で自分のアバターにできるプロジェクトなどに携わっています。

 複数のアイデンティティを場ごとに使い分け、その場所に必要な情報だけを開示して存在するようになるのです。

日本のエンジニアが流出している

 web3時代にこそ求められる優秀なエンジニアや、将来有望なスタートアップが続々と海外に拠点を移しているのです。

 つい先日も、有能なエンジニアを見つけて仕事のオファーの電話を入れたところ、「喜んでお手伝いいたしますが、なるべく早くシンガポールに移ろうと思いまして」と言われたことがあります。

 その主な理由は日本の法律です。トークンを利用した資金調達は、スタートアップするにあったて好ましい方法になります。ですが、日本ではこうした資金調達方法は事実上不可能です。

 自社保有しているトークンと投資家に売り出したトークンが全て収入扱いになり、その利益分を税金として支払わなくてはならず、トークンを発行した意味がほとんど失われてしまいます。

 スタートアップしやすい環境をつくるために税率を調整することで、海外からも有望な人材来るほか、海外への人材流出も防げるのではないでしょうか。

感想

サイト管理人

サイト管理人

自分が買ったアバターが、いろんなゲーム内で使用できるようになる未来きますね。これ。

仮想通貨も、使いやすくなるといいですね。

減税のための海外拠点は、やりすぎな人も多く見受けられるのでなんとも言えないませんが、スタート支援はあってよいかもしれせん。

ホラー映画のテラーのような見た目で、恋愛ゲームしたい。そんな個性的な要望にも応えられる世の中であってほしいと思います。

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