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Focus
話題の最新研究やニュースをコンパクトに紹介するコーナーです。
毎月いくつかの情報を紹介されています。ここでは個人的におもしろかった記事を、さらにコンパクトにしてピックアップします。
あらゆる物質を透明にする技術

ジャンル:工学
出典 Anti-reflection structure for perfect transmission through cmplex media
Nature,2022年7月13日
オーストラリア、ウィーン工科大学の大学生ホロダインスキーらは、不均質な物資の中を全ての入射光が投下できるようにする画期的な方法を考え出しました。
光が入射する物質の前面に、反射光が理論的にゼロになるように調整した補完用フィルターを置きます。
研究チームは多数の樹脂と金属の棒で不均質な物質を模擬し、保管用フィルターの性能を評価したのです。シミュレーションでは100%、実験でも90%の光が物質を透過することが確かめられました。
今後、コンピューターの能力やマイクロ加工技術が進歩すれば、複雑な構造の物質も透明にすることが可能だと述べています。
ミイラに残されたがん

ジャンル:人類学
出典 Possible traces of cancer dicovered in Egyptian mummy at The National Museum in Warsaw
Science in Poland, 2022年7月8日
ポーランド、ワルシャ医科大学のステック博士らは、1820年代にポーランドにもちこまれたミイラの頭蓋骨組織を分析しました。
若い妊婦だったことが判明し、悪性腫瘍におかされていたことがわかっています。かなり高い確率で上咽頭がんにかかっていたというのです。
古代エジプトのがん患者はめずらしくありません。不動と現代のがん細胞に特徴的な遺伝子発現パターンを比較分析することにより、これからのがん治療薬に貢献できるだろうと述べています。
話題のニュースを紹介するコーナーです。
新型コロナに有効なアルパカ抗体
ジャンル:医学
監修:髙折晃史 京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学教授
執筆:佐藤成美
アルパカ由来の小さな抗体
京都大学、大阪大学、COGNANO社、横浜市立大学、東京大学による研究チームが注目したのが、アルパカに由来する抗体です。特定の異物に対して排除する役割を持つたんぱく質のことを、抗体といいます。
アルパカの持つ抗体がコロナウイルスに高い効果をもたらすのは、抗体の分子の小ささによるものです。
これまでのヒト抗体は、スパイクタンパク質の表面に結合して感染をおさえるものが多く、分子が大きすぎて深い溝までたどり着くことができていません。一方でアルパカ抗体のナノボディ抗体は、深く結合し、ほとんどで変異がみられないのです。
ナノボディ抗体が変異種を含む全ての株に有効であることを意味しています。
新薬開発のパイプラインに
ナノボディ抗体は単純な構造です。技術を用いて改変することもできます。また、大腸菌や公募などの微生物による生産が低コストで行えます。
「今回の成果を実用化すること、ナノボディ抗体の治療薬の開発から販売まで確率したい」と髙折教授は話されています。
アルパカが人類を助けてくれる日がやってくるかもしれません。
世界各地であいつぐ干ばつ

監修:岡田将誌 国立環境研究所気候変動適応センター主任研究員
執筆:小野寺祐紀
世界の記録的な干ばつ
近年、世界各地の深刻な干ばつを報じるニュースがあいついでいます。アメリカでは過去1200年で最悪ともいえる干ばつが継続中です。
干ばつがおきて北アメリカの農作物の栽培面積が減っています。価格が高騰するだろうと言われているのです。更にメキシコ、アルゼンチン、ペルーでも同様の干ばつが続いています。
干ばつは、オースラリア、イタリア、ポルトガルでは、極端な高温をもたらす熱波が火災を引き起きているようです。日本に近い朝鮮半島でも干ばつは問題になっています。
干ばつが深刻なのは、東アフリカ、アンゴラ、マダガスカルです。食料や水を求めて家を捨て、隣国へ避難する人も増え続けています。
将来、干ばつが普通になるかもしれない
今以上に温暖化対策をとらなかった場合の予想では、2030年までに深刻な干ばつが常態化すると国立環境研究所と東京大学、韓国科学技術院らが発表しています。
南アメリカの南西部と地中海ヨーロッパ、北アフリカで2080年には絶望的といえる予測がされています。
干ばつは、生き物にとって不可欠な水分を奪う過酷な者です。干ばつする状況を受け入れて、できることをしていくことが大切です。
点滴のように水やりをする、節水型、耐寒性の品種を開発して植える、霧を採取する、海水を淡水化する、などの対策が進めれらています。
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