※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。
はじめに
中東問題がわかりにくいのは、複雑なうえにウソの情報が多いからです。
また、教科書に書かれているイスラム教の記述は偏向しています。
日本はエネルギー安全保障という観点からはサウジは最も良好な関係を築かなければならない相手であるはずです。サウジを非難するメディアは、日本のエネルギー安全保障を損なわせている可能性があります。
2021年11月には、日本政府がサウジに石油増産を要請したにもかかわらず、アブドゥルアジーズ・エネルギー相が日本側からの増産要請を「直接聞いていない」と述べて、袖にしているのです。
中東の本当の姿を知り、実態を解明して理解し、熟慮する必要があると思います。
目次
書籍情報

タイトル
中東問題再考
著者
飯山陽
イスラム思想研究者。アラビア語通訳。博士(文学)。
出版
扶桑社
タリバンが変われない理由

タリバンは強固なイデオロギー組織です。首都を陥落させ実感を掌握したタリバンは自信に満ちています。今更、信念やイスラム教の世界観を捨てて、別の組織になることはあり得ません。
原理主義を変えて「女性は社会進出も政治参加もしてよし」と妥協すれば、内部分裂し内紛に陥るでしょう。そうした考えを持つ不満分子に対して「イスラム国」が勧誘を行っていることは、よく知られています。
「イスラム国」は敵である米国に協力したとして、2021年8月にカブール空港で自爆テロを起こしました。
また、2021年10月には、同宗者であるウイグル人を見捨てたとして、クンドゥーズにあるシーア派モスクで自爆テロを行っています。
米中との妥協案は、「イスラム国」から見れば神の冒涜であり、タリバンを敵視し続けるのです。だからこそ、タリバンはこれ以上変われません。
まとめ
●タリバンは強固なイデオロギー組織だ。今更、主義を変えることはない。
●イスラム国は、米国、中国に向けた声明を出し、自爆テロを行っている。
●内紛やテロの警戒もあり、執念やイスラム教の世界観をこれ以上変えられない。
世界有数の人権侵害国家イラン

イランはイスラム国家であり、イスラム法に基づく統治をおこなっています。
そこに、近代的な人権守られる素地がありません。
イスラム法学者が最高指導者として君臨し体制をとります。最高指導者の意向が「神の法」にあるのです。
イスラムに反する秩序は、国民を罰するにあたいし、彼らは容赦なく迫害し、投獄し、処刑します。
[bg_collapse icon=”arrow” expand_text=”拷問内容を開く 注意!過激な内容を含みます” collapse_text=”閉じる”]
食料や水を与えず、長時間独房に閉じ込めます。
フードをかぶせる、殴る、蹴る、鞭で打つ、水攻めにする。
手や足の指の爪を剝ぎ取る、化学物質を投与する。
模擬処刑、裸にする、罵声をあびせる、家族を脅迫する、強姦する。
性器に唐辛子を吹きかける、拷問で負った傷は治療しない。
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おぞましいまでの残虐な様子が報告されています。この拷問によって強いられた自白が証拠となり、処刑を受けた人もいるのです。
イランでは反対制派が大量に殺害されたり処刑されることは頻繁に起こります。
まとめ
●実状、イスラム法学者が最高指導者となり、指導者の意志が「神の法」なっている。
●イスラムに反するものは、容赦なく処罰する。
●処罰の内容は残虐なもの。
トルコ「価値ある孤立」の外交政策

新オスマン主義的拡張政策によって近隣諸国とことごとく対立し、中東でトルコは孤立していると批判されるようになりました。
エルドアンの下で外交政策を担当していたイブラヒム・カルンは「価値のある孤立」と答えています。
この価値は、イスラム的価値であり、被抑圧者に手を差し伸べ、正義をもたらすことによって、理想の世界がもたらされるというものです。
実際は、対立や紛争が増加しているだけで、実現されている気配がありません。
エジプトがテロ組織指定しているムスリム同胞団を被抑圧者としているため、エジプトからも嫌われています。そしてイスラエルをテロ国家と罵倒し、対立しているのです。
シリア、イラク、リビア、アゼルバイジャン西部、北キプロスの占領も被抑圧者を救うためだという「論理」は、国内向けには成立するかもしれまんが、内外の国がその身勝手を受け入れなければならない筋合いはありません。
経済不振や内政問題が明るみでて、国民の支持をエルドアンは失いつつあるのが現状です。追い詰められた結果、2021年後半以降、湾岸諸国やエジプトなどとの関係改善に取り組んでいます。
「価値ある孤立」は過去のものになるかもしれません。
まとめ
●中東で「価値ある孤立」をして、理想の世界をつくろうとトルコはしていた。
●価値ある孤立は、周辺国と対立する結果となっていた。
●経済不振が進み過ぎてしまったため、現在は他国との関係改善に力を入れている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の闇

2020年3月に外務省が公開した「中東和平についての日本の立場」という文書にも、
パレスチナ難民の経済・社会生活を向上させる国際的取り組みに貢献するため、我が国は、UNRWAを通じたパレスチナ難民真円に引き続き努力していきたい
とかかれています。
2021年6月にも日本政府は、
イスラエルとパレスチナ武装勢力間の衝突により大きな被害を受けたガザ地区に対する支援のため、1000万ドルの緊急無償資金協力を実施する
と発表しました。
うち530万ドルはUNRWAへの割り当てが決まっています。
このUNRWAという組織については、疑惑に満ちた問題の多い組織です。国際的に大問題となっています。
約500万人のパレスチナ難民に各サービスを提供するのが任務です。職員は約3万人、年間予算は12億ドルとなっています。
職員の3万人という規模は、パレスチナ難民に直接サービスと提供する、という特異な形態をとっているから多いとされています。
このUNRWAのガザ支部が実質的にハマスに支配されているのではないかという疑惑があります。ガザのUNRWA学校ではハマスのサマーキャンプ募集が行われたり、ハマスの武器やトンネルが発見されています。
UNRWAの学校で使用されている教科書について、欧州委員会が依頼した調査の報告書が独紙「ビルト」によってリークされました。古典的な反ユダヤ主義の扇動が散見され、地図の表記ではイスラエルが消し去られていることが判明しています。
2021年10月には英政府が、パレスチナ自治区の教育と医療従事者への資金提供を停止すると発表しています。
日本はUNRWAに年間3300万ドルを提供し続けているのです。UNRWAの質問について、外務省は一切の回答をしていません。
まとめ
●日本はUNRWAに資金提供をしている。
●UNRWAは、イスラム原理主義に乗っ取られている可能性が高い。
●外務省は、UNRWAの資金提供についての回答を一切していない。
感想

サイト管理人
白い牛のバラッドという映画で「神の法」に触れています。ハッキリ言うと、あまり面白くない映画ですが、この書籍を読んだ後で観るとだいぶ違う印象になるのではないでしょうか。
白い牛のバラッドがなぜ、公開中止となったのか….
サクサクと処刑されていく罪人、そして罪を決めるのが「人」であること、そしてそしてお金がない。家、子ども養育費、、、
イランの現実の表現が柔らかい版の映画だと思います。
住んでいる世界が違い過ぎて、登場人物の考えがあまりわからないのも、リアルなのかもしれません。
世の中には、異なるものが存在することを教えてくれる書籍となっています。価値観の違いは脅威にもなりうるのです。
~時間で寄付されたお金が、学校を建てるのに使われてウンナンを見させられるわけですが、その学校が存続して残ることはほぼありません。利用されることもあります。
アフリカや、中東の現状をみて、この寄付金は実際どうなるのかな?を考えて寄付する人がいるでしょうか?「社会的欲求を満たしてくれる」などを書籍に書く人もいるほどです。考えていないでしょう。
水事情を制圧するために、アフリカなどで早いうちに飲める水の提供を企業としてしていくというのであれば、日本のためでもありますし、アフリカのためにもなると思うのです。(※同じことを考える人はいるはずなので、もう競争企業はあると思います)
まずは近い環境が豊かになることに寄付したほうがよいのではないでしょうか。
ホントに再考えさせられました。
メディアを使って寄付の行動をさせるのが、本当に上手だと思います。専門家が「信頼できる理由」を述べている場合もあるのです。
ただ、中東およびアフリカなどの現状をみて、「内戦や宗教的な政治観の団体に、お金、物資、人材、情報が流れない」ことは、あり得ないように思います。
※「寄付するな」というわけではございません。
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