書籍「ビル・ゲイツの思考哲学」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 偉大な人物が単純明快な人間であることはめったありません。ビル・ゲイツは、どの人物にも劣らず複雑な人物です。

 ビジネスにおいては好戦的で、若い頃は名声や物質的な利益のために、必要とあらば容赦のない決断も下してきました。

 しかし、年を重ねてからは、個人的な資産を増やすことよりも、富の最良の使い道を考えるようになります。

 彼の人生のどの部分も、私たちに大切なことを教えてくれることでしょう。

書籍情報

タイトル

HOW TO THINK LINE

Bill Gates

ビル・ゲイツの思考哲学

著者

Daniel Smith ダニエル・スミス

ノンフィクション作家、ライター。専門は政治経済、世界史。

 著書が20か国以上で翻訳される、人気作家です。

出版

文響社

はったりでも、チャンスをつかむ

 アレン&ゲイツはMicro-Softと実態の会社に名前を付けて動き出しました。いままさに始まろうとするソフトウェア革命に乗り遅れるかもしれないという焦燥感を持っていたのです。

 ゲイツはアルテア8800を開発したMITS社の創業者、エド・ロバーツに思いきったアプローチをします。

 私とアレンはアルテア8800用に、BASICで書かれたプログラムを実行するインタプリタを開発しました

 このアプローチに興味をもたれ、6週間後に米国のニューメキシコ州アルバカーキにあるMITS社のオフィスでデモンストレーションを行う約束が交わされました。

 このとき、ゲイツとアレンはまだMITS社に披露できるようなものは何1つ作っていなかったのです。

独創的な夢に価値はやどる

 技術の限界を突破し続け、消費者の欲しがるものを真っ先に届けようとする決意こそが約40年もの長い間マイクロソフトが頂点の座を守り続けている理由と言えます。

 本当のところ、人は起業家モードになっているとき、つまり一心不乱に新しいものについて考えているときにこそ、世界を驚かせるような価値が生み出せるのです

MITテクノロジーレビュー誌ビル・ゲイツのインタビューより

 マイクロソフトの製品が世界中の働き方や遊び方を変えてしまったことは、誰にも否定できません。多くのコンピューター技術のイノベ―ジョンに対するゲイツの思いは相当に深いのです。

他社の優れたアイデアを取り入れる

 ゲイツとマイクロソフトの弁護団は長年にわたって、米国の法廷の常連でした。知的財産の不正使用で訴えられる一方で、自分たちも同様に他者を訴えることがあったからです。

 今日も使われている数多くのアイデアが生まれたとき、もし当時の人々が特許の取得方法を理解し、特許を取得していたら、この業界は昔から一歩も進んでいなかったはずだ

1991年のゲイツの社内メモ

 ゲイツは、すでにあるものをありがたく利用し、改良を加えているだけだと主張する一方で、頑として自分たちの知的財産を守ろうとする一面もあります。

不平等な格差をなくすべく力をつくす

 ゲイツは、自分がハーバード大学を中退したという話が繰り返し語られることが悩みの種となっています。

 若者たちが、私が大学を卒業していないことを例にあげて、だから大学に行きたくないと言っているのを聞くのは気がかりだ。一つには、学位を鳥には在学期間が足りなかったものの、私は十分によい教育を受けることができたからだ。もう一つには、世の中が年々、競争の激しい、専門化した複雑なものになってきており、かつて高校教育がそうだったように、いまでは大学教育が欠かせなくなってきているためだ。

1996年ニューヨークタイムズの記事より

 ゲイツは、比較的裕福な家庭に生まれたおかげで多くの機械に恵まれたという点もよく理解しており、ほかの人々にも同じ機会を与えたいと願っているのです。

 人類の大きな進歩とは、何かを発見することそれ自体ではなく、その発見を、不平等をなくしていくためにどう利用するかということにあります。民主主義、優れた教育制度、質の高い医療、幅広い雇用の機会、そのいずれを通じてであれ、不平等をなくすことは人類最高の偉業です

2007年にハーバード大学の行ったビル・ゲイツのスピーチより

感想

サイト管理人

サイト管理人

自分が天才だと感じる1人に、伊集院光さんがいます。深夜のラジオ番組で「自慰行為の最後に『昴』の曲が流れる」と投稿文に書いてあるのをみて、瞬時にイントロと歌い出しの雰囲気を思い浮かべて、それをわかるように説明できる人です。普通の方であれば、「どういうことだ?」で終わってしまいそうなところです。

そんな天才さんにありがちな、自分の学歴を理由に学校へ行きたくないと言い出す若者がいることへの懸念があります。落語やタレントとしてやっていける環境もあったから成功しているのであって、教育は大切で自分を学位を理由にするのは違うと語っているのです。

ビル・ゲイツも、それはそれは強く主張しています。

悩むところがもう違います。日銭をどう稼ぐかを頭の9割が割かれている私には、到底無理な領域に感じました。このような思想に触れることで、少しでも夢が膨らめば良いなと思っているところです。

当たり前のようで、実現できていないビジネス法則のようなものを、実現してきた人物の1人がビル・ゲイツになります。その思考哲学を学んでみてはいかがでしょうか。

おまけ…ビル・ゲイツが考える「バイブルにするビジネス書の心得」

  • ビジネス書から学ぶべきことは少ない
  • ビジネス書を読み、自らのルールを塗り替える気持ちで動く
  • 本棚いっぱいのビジネス書を読むのではない
  • 経験、知恵、自信、自己認識など、確信をついた人物の本を読む
  • 信頼のおける友人に勧められた本を読む
  • どのようなビジネスでも、経営の法則は変わらない
  • ビジネスでは、実行する人間のありようが肝心

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