書籍「世界一楽しい決算書の読み方」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 決算書は、投資家、会社の経理、経営者、優秀な学生、銀行員に読まれています。会社の実績や企業の価値算定に使われるものです。

 最短で決算書を読む力をつけるためには、実在する企業の決算書を読むのが早いと思います。販売戦略と新規の打ち手までイメージできる能力をつけましょう。

書籍情報

タイトル

会計クイズを解くだけで財務3表がわかる

世界一楽しい決算書の読み方

著者

大手町のランダムウォーカー twitter

大手監査法人勤務を経て独立し、Fundaにで会計クイズを運営しています。ほか、企業研修やコンサルティング業務も行っています。

イラスト:わかる twitter ※このページでは、本書のイラストを使用していません。

出版

KADOKAWA

ニトリのB/S

 ニトリは32期連続増収増益で純資産が貯まっていて、家具などの大きな商品を取り扱っていて工場や倉庫を自社でもっているため、固定資産が大きく流動負債や流動資産が小さいのが特徴です。

 固定資産が全体の資産の3割と大きくなっていて、固定資産の内訳は土地、建物、敷金差入保証金、その他となっています。土地や建物が資産の半分を占めているという特徴があるのです。

単位:10億円

コメダHDのP/L

 コメダHDは主要コメダ珈琲店835店舗のうち、808店がフランチャイズによる出店で、加盟店に卸売をすることで商売をしています。売上高の69%が卸売の収益です。

 販管費である人件費、運賃、手数料が低価格で抑えられています。

 原価率が高く、販管費が小さい卸売業に近い損益計算書になるのです。コメダのFCはロイヤリティをほとんどとらない共存共栄モデルなので、売上高内訳にはロイヤリティの項目がありません。

日常で見かけるものの価値

 スターバックスのコーヒーカップには、コーヒーが熱くても持てるスリーブ(断熱材)が付いています。セブンカフェではスリーブの代わりに凹凸のある厚紙が採用されており熱さを緩和しているのです。

 企業が使用する断熱材は卸売価格なので、より安いはずですが、アマゾンで調べると断熱材は100枚660円程度で売られていました。

 1枚当たり6.6円ほどです。年間のうち半分がホットコーヒーだとすると、5億杯×6.6円=33億円の原価増が見込まれます。思ったより大きな金額が動くのです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

問題形式のよい点は、最初に問題を出されるので、考えられるところです。悪い点は、単純に結論や重要な点が問題文から提示されないので、単純に解りにくいところになります。

何にも知識が無いところからの問題形式というのは、逆効果かもしれません。答えから見て知識を得た上で、さあ問題を解いてみましょう。というのであれば分かりやすかったかもしれません。

この本は、いろんな業態のビジネスがどんな商売をして成り立っているのかがザックリわかるようになっています。世の中のビジネスの仕組みを知りたい方にオススメです。

また、「実践編」という続編も出ておりますので、気になった方はチェックしてみてください。

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