書籍『東大生も学ぶ「AI経営」の教科書』

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 なぜAI経営が必要なのか、BXT思考とはなにか、AIの実践するステップとは何か、本書は東京大学AI経営寄付講座の内容を整理し、まとめた教科書です。

書籍情報

タイトル

東大生も学ぶ「AI経営」の教科書

著者

馬渕邦美

PwCコンサルティング合同会社 マネージングディレクター

 米国でスタートアップを企業し、デジタルエージェンシーの代表取締役社長を就任します。後、日本で4社のCEOを歴任しトップマネージメントを経験しました。

出版

東洋経済新報社

なぜAI経営が必要なのか

いや、四の五の言っていないで、とにかくやってください。どうしてプレゼンテーションソフトをやらなければならないのか聞く人は誰もいないでしょ?表計算ソフトをなぜ使わなければならないのか質問する人はいないでしょ?学生からビジネスパーソンまで、普通に呼吸をするようにやってください

東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター教授の松尾豊氏の学生の問いへの返答

 現代でオフィス用アプリケーションを使えない人は、ビジネスパーソンとして通用しません。同じように、プログラミングが個人のスキルとして求められているのです。

 事業の経験、経営の知識、学ぶ力、行動力、高い視座は今までも求められてきました。そこに、もっとも重要な項目としてAIやデータサイエンスの知識やスキルが必要となるでしょう。

 データドリブンは時間の短縮、説得力の向上に直結するものです。ビジネスの場では、データドリブンが無ければグローバル競争で勝てません。

AI経営の5段階

レベル1.業務のシステム化
 製造、物流、販売など基本業務のためのシステム運用とデータマネジメントを行っている

レベル2.AIの活用に着手
 外部の専門家の力を借りてAI×データの活用に着手しているが、取り組みは人間の手で行っている。

レベル3.AIの利活用を開始
 今後の成長と事業刷新のためのAI×データの活用を開始する。

レベル4.夢や課題解決がAIの活用で実現
 コア事業においてこれまで不可能だった夢や課題解決を実現している。また、一過性のものではなく投下し続けられている状態。

レベル5.常に最先端をリードする
 全ての事業がAI×データ化し、国内がの競合に対抗できる。リソースが投下されて、常に新しい試みが生まれ、世界の最先端をリードし注目されている。

 多くの企業が部署ごとにサイロ化し、システムを統合する発想を持たない現象がみられます。全社の連結決算をみようとしても、各部署がデータを持ち寄ってみないとわからないのです。

 部門最適化が進んでいるため、業績が見られないわけではありません。現時点で支障のないものは触らなくていいというマインドを蔓延させ、レベル1に押しとどめてしまっている。

AI経営に必要なBXT思考

BXTとは
B=ビジネス
X=エクスペリエンス(顧客体験)
T=テクノロジー

 今後も企業が生きぬくには、新しプロダクトやサービスを生み出さなければなりません。従業員から経営者層までその企業に所属する人によって生み出されるものです。

 しかし、個人の能力は可視化できないためため、安定的に新しいサービスを生み出せるかわかりません。次々と新しいサービスを生み出す環境を整えなければならないのですが、多くの企業はそれができていないのです。

 そのような状況で推奨されるフレームワーク、マインドセットがBXTになります。注目するのは、UX(ユーザーエクスペリエンス)に注目したフレームワークです。AIの制度は100%ではないため、技術力の進歩で開発されたものを使った人が、どのように受け止めるのかを思考していかなければなりません。

 現場の人がBXT思考するだけでは物事は動きません。経営層の人がBXT思考でビジネスを再定義しなければならないのです。

持続的なDXを実現する

AI経営を実践する6つのステップ

  1. エリアを決め、ビジョンを描く
  2. ロードマップを策定する
  3. プロトタイプを作成する
  4. データ基盤を構築する
  5. AI・デジタルシステムを実装する
  6. 組織に定着させ持続的なDXを実現する

 AIは基本的なプログラミングのコードなので、アプリケーションに組み込む必要があります。そして、AIは継続させることで精度を上げていくのです。このときのハードルは、アプリ開発のエンジニアとAIエンジニアが連携して、常に学習させる機能をアップデートさせなければなりません。日本はAIをつくれるので、運用できるスタッフを教育する必要があるでしょう。

 まだ、デジタル人材には、ある程度の自由度と権限を与えるべきです。会議などの時間で業務を滞らせることのないようにして下さい。

 開発環境を整えることはすぐにでもできるはずです。セキュリティが問題で開発ツールを入れられない企業が少なくありません。クラウド環境や開発ツール、実験的な環境も用意するとよいでしょう。

 デジタル人材を採用するには、最新の注意を払う必要があります。デジタル業務について勉強し、地に足のついた観点で採用パターンを学ぶことです。耳障りのいい言葉に惑わされず、名前や雰囲気で決めないようにしましょう。

感想

サイト管理人

サイト管理人

AIとアプリのエンジニアの育成・採用に力をいれて、継続的なAI構築を実現させましょう。そんな、書籍だったように思います。

AI×データを活用するエンジニアを育てて、顧客満足度も考えなければならないようです。さもなくば、経営競争できなくなります。オフィスのソフトを使うことに現在は抵抗がないように、AIを呼吸をするように使えなければなりません。…厳しい教科書だと思います。

AI経営において、環境を充実させたい方は読んで概念的なものを学んでもよいのではないでしょうか?

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