※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
カヌーやあーふボードに乗る男女をよく見かけます。女性は臀部をだした格好をして男性を楽しませているが、男性は膝上までのゆったりとしたショーツを履いているのです。
つけ爪やまつ毛のエクステンションなどによる、日常生活の支障や健康被害も多くなっています。文化的にも有害な習慣が増えてきているといえるのではないでしょうか。
美の実践は、女性という従属階級を表すものです。しかし、それらが注目されることはありません。
目次
書籍情報
タイトル
美とミソジニー
美容行為の政治学
訳者 GCジャパン翻訳グループ(森田成也、キャロライン・ノーマ、千田有紀、佐藤律)
発行者 依田俊之
発行 慶応義塾大学出版会(株)
ブックデザイン 成原亜美[成原デザイン事務所]
組版 (株)キャップス
印刷・製本 中央精版印刷(株)
著者
シーラ・ジェフリーズ
イギリス出身のフェミニスト学者。
性の政治学、レズビアンフェミニズムなどについて多くの著書があります。国際的な女性運動にも携わっており、現在はイギリスに戻って活発な著述活動をしているようです。
出版
慶應義塾大学出版会
西洋と非西洋における有害な文化的慣行
古代中東に起源をもつ3つの家父長制的宗教文化は、全ての女性に対して頭を覆うことを強制ることから始まりました。
西洋では、女性が公共の場で性的役務を行うという、明らかに異なるルールに向かって変化していきます。
結果、東洋と西洋で女性の外見ルールが大きく乖離してしまっているのです。
一方は男性の性欲を抑えるために、一方は男性を性的興奮をさせること認めるために発展してきたニーズともいえます。
ミソジニー的なファッションショー
ミソジニー
女性に対する憎悪や嫌悪のことをいいます。日本語では、女性嫌悪、女性蔑視と訳されることが多いです。軽口で「ミソジニー」と言われるときは、女嫌いという意味合いをとります。
1980年代、デザイナーたちはショーを利用して自分たちがいかにクリエイティブであるかを誇示し、モデルを露骨にポルノ化することでメディアの注目を集めるようになりました。
服と呼ぶのも難しいような何かを着て登場して現れたモデルは、性的想像力を刺激するものになっています。ショー以外の場所では実用的な服を作っていたかもしれませんが、彼らの収入が徐々に小さくなっていったのは言うまでもありません。
ブランド企業は洋服よりも香水やハンドバッグで利益を上げるようになり、ショーはブランド名を知らせるための企画になっていったのです。
化粧
女性が職場で化粧をするよう強いられる場合が多くあります。女性側も否定的な言われ方をされるのを避けるために化粧をしていると答える人が多いのです。
職場での化粧は、肯定的な形でとらえられています。また、女性も、化粧をしていないと気になってしまったり、化粧をしていると自身が持てるようです。
スッピンで公の場に出ていくことの女性の居心地の悪さが原因ともいえます。結果として、社会の圧力となる場合があるのです。2011年に、ロンドンのハロッズで働く販売員のメラニー・スタークが、化粧をすることを拒否したことが原因で会社をやめる羽目になりました。化粧をしていなくても、非常に優秀な仕事ぶりで賞賛されていたといいます。
ポルノが求める豊胸手術
ポルノで多くの収入を得るために、誇張された乳房を強要または自ら求めたりする例は非常に多く存在します。
最近のポルノ業界で拷問のような豊胸手術を受けたのは、エリザベス・スターです。医師は彼女の命が危険にさらされないように、二重乳房切除を受けるように勧めています。
スターは家族を養う必要があり、ポルノで雇用されやすいように豊胸手術を受けました。43歳の時点で63回もの豊胸手術を受けており、次のようにコメントをしています。
私は基本的に人体実験の犠牲者であり、それ以来ずっと、その代償を払い続けている
インプラントを入れる前のバスとサイズは32Fだったが、現在はOカップです。彼女のバストは漫画のようで、それぞれのバストが彼女の頭よりも大きく見えます。
感染症などで合併症が起こり、硬貨ほどの穴が空いてしまったのです。それから豊胸手術を繰り返し、3回死にかけて、療養生活を送ったこともあります。
2014年からは常に痛みがあり、動作をするたびに体に痛みの反動がある状態になりました。それでも彼女は、唯一の収入源を失うことになるので、乳房切除術を希望していません。
男性の目を楽しませるために、女性の体が切り刻まれているのです。
感想
サイト管理人
本気で、地肌をキレイにしたいのであれば、化粧品を付けず、500g500円くらいで売られているワセリンを付けれていれば、良いと思います。コラーゲンとかうっているものは、要りません。
化粧についての研究で、十分にエビデンスが取れているものが無いのは、あったら困る人が多いからです。化粧をする人が減ると思います。
ダボダボの服のせいで、手で受け身が取れずに顔にケガをしそうになる瞬間を見たことがあります。最寄り駅の高架下での出来事です。最近のアーティストが流行らすファッションには実用性がありません。極端に流行りものが好きでない若者からみても、「変」な印象だと聞いております。
美と引き換えに、女性が犠牲にしているものが多くないでしょうか。時間、健康、生活動作、いろいろです。
それでも私の本音は、好きに買いたいものを買えばいいと思うし、好きにファッションを楽しめばいいと思うし、化粧だってスルな!とは思いません。
どう選択するにしても、美容と引き換えにするリスクをあまり極端なものにしないように、お願いします。
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