一年じゅうかき氷の店 埜庵の20年/店主:石附浩太郎

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書籍情報

タイトル

一年じゅうかき氷の店 埜庵の20年

発刊 不明

ISBN 978-4-07-460090-8

総ページ数 191p

店主

石附浩太郎

出版

主婦の友社

もくじ

  • はじめに
  • 埜庵のかき氷 春夏秋冬
    • 一年を彩るかき氷
    • 冬こそ、いちごのかき氷
    • すいか「らしい」おいしさって?
    • 抹茶のこと
    • 手づくりのかき氷シロップ
    • 季節とかき氷
    • 埜庵のかき氷
  • 開店からここ10年のこと
    • かき氷との出会い
    • 行列のできる店
    • 鵠沼の店を飛び出す
    • 催事ならではのむずかしさ
    • 仕事が広がる
    • コロナの時期を経て
  • 日本のかき氷の歴史
    • あてなるもの、氷
    • 製氷業の興隆とかき氷ブーム
    • 戦後~昭和のかき氷
    • 埜庵をオープンしてから
  • 生産者とのつながり
    • 夏でも生のいちごを
    • 理想の栗ペーストを求めて
    • 山形で出会った、無花果と柿
    • 日光《三ツ星氷室》の天然氷
    • 天然水のストーリーを届ける
    • 「純氷」という存在
  • 埜庵のこれから、この先
    • 店長、千尋さん
    • 「新しい」かき氷を考える
    • 京都での新たな試み
    • 地元・二宮でイベントを行う
    • オフシーズンあれこれ
    • お客様のこと
    • これから、この先
  • 埜庵を支えてきたスタッフ
  • 埜庵の絶品シロップレシピ
    • マンゴー
    • ヨーグルトマンゴー
    • ゆず
    • りんご
    • さくら
    • 白酒
    • コーヒーゼリー
    • 黒糖しょうが紅茶
    • みぞれ氷
    • ジュースみぞれ
    • ウイスキーみぞれ
    • ワインみぞれ
    • 練乳氷
    • いちご
    • いちごみるく
    • ベリーベリー
  • シロップの保存について

書籍紹介

 かき氷と聞くと、夏の暑い日に食べる清涼感あふれるデザートを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、神奈川県の小さな町にある「埜庵(のあん)」では、一年を通じてかき氷を提供し、その独自の魅力を発信しています。石附浩太郎店主が20年間にわたり築き上げたこの特別なかき氷店の物語が、『一年じゅうかき氷の店 埜庵の20年』に詰まっています。

石附浩太郎と埜庵の歴史

 石附浩太郎さんは、かき氷に対する情熱を持ち続け、四季折々の食材を活かしたかき氷を追求してきました。彼の手がけるかき氷は、ただのデザートではなく、季節の風味を楽しむための芸術品とも言えます。本書では、石附さんがどのようにしてこのユニークな店を作り上げ、成長させてきたのか、その背景にあるストーリーが詳しく描かれています。

四季折々のかき氷

 埜庵では、季節ごとの旬の素材をふんだんに使ったかき氷が楽しめます。例えば、春には桜の花びらを使ったかき氷や、夏にはフレッシュなフルーツを使った爽やかなメニュー、秋には栗やさつまいもを使ったリッチな味わい、冬には温かい蜜をかけた温かみのあるかき氷など、それぞれの季節に合わせた工夫がされています。本書では、これらのメニューの誕生秘話やレシピも紹介されており、自宅で再現することも可能です。

石附さんの哲学と情熱

 本書を通じて、石附さんのかき氷に対する深い愛情と、食材へのこだわりが伝わってきます。彼の哲学はシンプルでありながら深遠で、「美味しいものを提供したい」という純粋な思いが、20年にわたる埜庵の成功を支えています。彼の情熱と努力が、どのようにしてお客様の心を掴み、リピーターを生み出してきたのか、その秘訣が余すところなく語られています。

かき氷の世界へようこそ

 『一年じゅうかき氷の店 埜庵の20年』は、かき氷を通じて季節を感じる楽しさや、食の大切さを再認識させてくれる一冊です。石附浩太郎さんの情熱と創造力に触れながら、埜庵の特別なかき氷の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。この本を読むことで、あなたも一年を通じてかき氷の新たな魅力に気付くことができるでしょう。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

一年を彩るかき氷

 ≪埜庵≫をオープンしてからこれまでに、300種類以上のかき氷を作ってきました。季節ごとに、さまざまな思い出が詰まったかき氷があります。

 春は桜のかき氷、夏はフルーツのかき氷、秋は栗のかき氷、冬には白酒のかき氷。

 新しいかき氷を作るには、スイカの種を取ったり、繊維を取り除いたりといった手間がかかりますが、その先にある幸せも事実です。

 これからも、新しいかき氷づくりに励んでいきたいと思います。

日光の天然水

 日本で天然氷が作られている場所は、栃木県日光市、埼玉県長瀞町、長野県軽井沢町と立科町、山梨県山中湖村と北杜市のみです。埜庵では、日光市の天然氷を使用しています。

 製氷池は山の中に3つ並んでおり、面積は約1200坪です。池の隣には、腐りにくいクリの木で作られた、築100年以上の氷室があります。良質な氷を作るためには、北西からの乾いた風が吹き抜ける、日当たりの悪い、非常に寒い場所が適しています。

 氷作りは毎年12月に始まります。保健所による水質検査に加えて、放射性物質の検査も行い、水質に問題がないことを確認します。

 氷用の水は井戸水と沢水を使用しますが、これらは温かいため、冷たい空気にさらして温度を下げてから池に注ぎます。

 晴天が続き、気温がマイナス4~5℃まで下がる日が2週間以上続けば、氷を収穫することができます。しかし、氷が十分な厚さになる前に雪や雨が降って汚れてしまった場合は、すべての氷を割って流し、最初からやり直さなければなりません。また、氷が成長している間は、毎朝早くに点検と表面の掃除が欠かせません。

 氷の厚さが15㎝に達したら、収穫の時期です。代表の方が氷を切り出し、10人以上の人々が協力して引き揚げ、氷室に運び入れます。重さ50kg以上の氷を約7000枚切り出します。引き揚げた氷は交互に積み上げ、スギとヒノキのおがくずをかぶせて保存します。

 氷は氷室のなかでこの状態のまま、夏を迎えます。

埜庵アクセス

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