※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。
はじめに
私は自分が信じた「我が道」を貫き、いろいろな人の助けを借りて進んできました。その結果として、新杵堂があると思っています。
それができたのも、フォーカスシフト思考で常識の壁を打ち壊し、逆境が立ちはだかってもあきらめずに行動してきたからだと確信しています。
少し勇気は必要ですが、お金なし、学歴なし、コネなしの私でもファーカスシフト思考ができました。ビジネスや経営のヒントに活用いただければ幸いです。
目次
書籍情報
タイトル
非常識 社長業
~一万回断れても10,001回目に成功させる~
著者
田口和寿
株式会社新杵堂 代表取締役社長
和菓子屋の家に生まれ、高校卒業とともに上京し和菓子職人として5年間の修行を行いました。その後、単身でニューヨークへ行き、公園で知り合ったお金持ち夫婦に高級レストラン(職場)を紹介してもらいます。パリにも渡り世界中の人気店でスイーツを学びました。
数々の非常識な作戦をたて、楽天でニューヨークチーズケーキをモチーフにしたお菓子「栗ふわふわ」を大ヒットさせます。
出版
ぱる出版
100円のものを1000円で売る秘訣
企業が生き残っていくためには、自社商品の価格設定を間違えず、お客様に価値を伝えていく必要があると考えます。
大手企業であれば、1つの商品大量生産し、広告を売って、低価格で数万個のロットで商品を販売していくことが可能です。
中小企業や個人では、いいものを作り、その価値を伝え、ある程度の利益の出る高価格で販売していかなければいけないのです。いかにして「伝える」かが重要になります。
行うべきは高価格設定ができる企業との業務提携です。ロールケーキを販売するにあたって、繁華街でコーヒーとセットで売り、高価格で売りながらブランドを広告していきます。
あくまで一例ですが、売り方や売り場所をアレンジし、新しいチャネルでいかに売るかの策を考える必要があると思うのです。
高級住宅地を散歩するとヒントがみえてくる
高級住宅地にある家の玄関には総じて階段があります。これを通常の住宅メーカーを通じて既製品で作ると階段の高さが15.7㎝になるのです。
ところが、高級住宅地では高さを12.3㎝にしていたりします。将来のことを考えて、足が悪くなっても転ばないように少し低めにオーダーメイドしているのです。
特注するので、追加料金を支払ってオリジナルのものを作っています。
一般人は気づくことのできない「住みやすさ」「転びにくさ」などの面が、お客様や従業員のためと置き換えることができるのです。
他にも家の中の自動ドアが付いていたりします。自動ドアにすると、移動の際にスピードが1秒短縮できるのだそうです。工場のドアを自動ドアにすることで1秒短縮できると考えてみましょう。150人は1日に1人あたり約30回くらいドアを行き来する場合、150×30=4500秒短縮できる計算になります。年間1人頭、約3時間の短縮するのです。金額で言えば年間1000万円近い効率化になります。
高級住宅地散策もフォーカスシフト思考によってアイデアの宝庫に変わります。
カネなし、コネなし、実績なし、最強。
苦しい状況にあるひとは、ないものねだりになってしまいがちです。ないものはないので、周囲に助けてもらう必要があります。
私の場合は、お菓子を作ることとパッケージをかっこよくすることができました。世界でお菓子を売るためには、資金、広報、物流が足りていなかったのです。
サラダコスモの中田社長の所へ行って、株主になってもらうようお願いをして、世界でモノを売る方法を教わりました。
物流は尾張陸運グループの伊藤敏彦社長に、株主になってもらって、お菓子の輸送手段を手配してもらいました。
お金の面では、新杵堂の役員に専門家がいます。彼には友達が多く金融関連の人脈拡大に尽力してもらっています。
頭を下げることは、別に恥ずかしいことには思えませんでした。苦しい状況にある経営者にこそ、金なし、コネなし、実績なし、が最強だととらえ直して、フォーカスシフトしてもらいたいと思います。
日本のお菓子は世界で戦える
少し前まで、世界で日本の和菓子を売っているところは虎屋しかありませんでした。
しかし、実際に話を聞いてみるとみんな「日本のお菓子はおいしい」と言うのです。
日本の和菓子が世界で叩けることを証明したいと思っています。それが、私の経営者としての指名です。幸いなことに、体制は整いつつあります。
世界中の人々の笑顔が待っていると信じています。
感想
サイト管理人
概念だけではなく、経験をふんだ実例をもととにフォーカスシフト思考の方法を教えてくれました。
日本のお菓子は本当に美味しいので、世界に広まってくれたらなと思います。
海外のグミやトゥウィンキーが一時的に流行ることがあるのです。日本のお菓子も海外で十分に戦えることでしょう。
常識と縛られるのではなく、違う見方で物事をとらえていけたらなと思います。