ビジネス書「不思議の国ニッポン」

※ニートが興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 人の家に入る時も「すみません」と謝罪します。電車の1分の遅れですら、車掌がお詫びのアナウンスをするのです。こうした謝罪は、責任の表明というより慣習の問題なのでしょう。

 自国とは異なる文化に触れたとき、人は疑問を抱きます。

 日本の文化を外国人目線で眺めてみると、視野の広がりを感じてくれるに違いありません。

書籍情報

タイトル

海外メディアは見た

不思議の国ニッポン

著者

編者:クーリエ・ジャポン

出版

株式会社講談社

生産性がG7で最低な日本

 2019年に、日本政府は時間外労働の上限を1カ月に45時間、1年につき6カ月以内の繁忙期には100時間と設定しました。しかし、日本の「働きすぎ文化」に歯止めがかかるかどうかについては疑問が残ります。

 長い労働時間で知られている割に日本の生産性レベルは比較的低いのです。1あたりのGDPを労働時間で割って算出した生産性は、G7のなかで最低です。米国の生産性は日本より約59%高いと出ています。

 少ない労働時間が生産性によい影響を及ぼすという証拠があるにもかかわらず、「働きすぎ」は多くの都市でいまだに悩みの種です。

 長時間労働が慢性化することによって休んでも充分回復できなくなる可能性があります。長期休暇や短期休暇を前もって計画しましょう。マインドフルネスを活用して頭を休めるのもよいでしょう。自分のケアを優先してください。

日本の独特の謝罪文化

 アスリートたちが、社交辞令として頭を下げる場合があります。スキャンダルや汚職に対してカメラに向かって謝罪するも、結果が伴わないも多いのです。

 アメリカの場合は、失敗したときでもいいところを探して報道することが多いが、日本では謝罪しなければならないと考えられているようです。

 金メダルを獲得できずに失望するのは、日本のオリンピアンだけではありません。アメリカの女子サッカーチームが準決勝でカナダに敗れた後、インタービューで謝罪するものはいませんでした。「ただ残念です」とのコメントをカーリー・ロイドは残しています。

 謝罪をしたいという衝動は、日本のスポーツ界に見られる厳しい指導スタイルからくるものではないかと推測されます。外国人が日本の柔道の練習を見たときに、まず驚かれるのはコーチの攻撃的な言葉使いです。
 「そんなやり方でしかオリンピックのチャンピオンになれないのであれば、金メダルなどとりたくないと思いました」海外のスポーツウェルネスを専門とするプロの感想です。

 だから、謝罪をする必要などないのです。

恐怖の義理チョコ

 日本の働く女性たちは、毎年2月14日になると、チョコレートを買って同僚の男性社員に公平に配らなくてはならりません。「義理チョコ」の慣習です。

 このベルギーチョコメーカーの演出に、恐々とさせるものがある。義理チョコを貰うと、上乗せしてお返しせざるを得ません、日本の集団心理が読み取れます。物を買うことで、承認欲求を満たそうとするものです。

 社内や近所などの人間関係を円滑にするために何か特別なことをしなくてはならない日、それはバレンタインデーではありません。女性たちを義理チョコの義務から解放してあげてください。

日本のワーキングマザー

 日本では、主婦に対する社会と義母からの期待値がとても高いと感じています。そして、食事の支度に掃除、子育て、子ども送り迎え、そのほとんどに夫が関わることがないのです。

 そんなプレッシャーがあり、キャリア志向の母親でもパートタイムの仕事を選んでいることが多くあります。

 会社員として働いている場合には、同僚に余計な仕事を押しつけているという罪悪感が拭えない人が多いでしょう。

 パートタイムの従業員とフルタイムの社員とで、同じ制度を利用できる企業が増えています。日本は人手不足ですから、パートだって歓迎されるべきです。

精神面のケアが必要では?

 自殺、うつ、孤立、経済困難、家庭問題、社会、いじめ、ハラスメントと、心理的問題が増えています。

 日本は、この数十年間、自殺の心理的側面に目を閉ざしてきました。2000年代にやっと西洋のうつ病を受け入れ、効果的な治療への道を開いたのです。

 精神性の変化は教育によってのみ起きると自殺総合対策推進センター長は話しています。

 自殺数は年々減少していっていますが、若年層に至っては依然として高いままです。

外国人労働者

 外国人労働者は単に出稼ぎにきているだけで、やがて出身国に戻っていく。いまだに日本人のほどんどが、そう考えています。

 心無い日本人に、母国に帰れと言われることもあります。

 今まで、職を失うことなく日本語も習得していないまま過ごせていた外国人労働者は、コロナや子会社化などの影響を受けて、かなりの失業数を出しました。企業が最初にリストラの対象に選んだのは外国人労働者です。

 中国人、韓国人、ブラジル人、ペルー人、と日本で暮らす外国人300万人の人のなかには日本定住を望む人が大多数です。一戸建てを買ってローンを組んでいる人もいます。20年前とは経済状況が違うのです。単に出稼ぎに来ている人という認識は、改めるべきでしょう。

感想

 謝罪は文化なのだと、受け入れてもらうしかないです。やるせない思いを受け入れる儀式としては、とても優秀な行為ではあると思います。前向きになるためのやり方が海外とは違うということです。

 確かに!義理チョコは、誰も幸せにしません。貰ったところでお返しに困り、貰えなければ悲しいという謎イベントです。どちらかというと貰えないほうが気持ちが楽ではあります。記事は深く掘りすぎだと思いますが、貰っても困るチョコは買わなくてよいと思います。
 ゴディバに対抗してチョコハラスメントなる言葉を流行らしてはくれないだろうか?チョコは自分が食べたいときに、自分で買うものです。

 海外からみると謝ってばかりの日本人が自殺するまでに追い込まれているように見えているのです。そう見えてしましまいますか。

 外国人に対し軋轢を生んでしまっているのは、外国人犯罪者も多く、マナーも日本人から見るとあり得ない行動があるという背景があると思う。日本人だけが悪いわけではないし、基本的に正確のよい日本人は多いはずです。海外の記事に載せるなら、そこも書いてくれないと困ります。
 日本で人手不足になっている職業というのは、外国人もやりたがらないということも書かないと、単に失業率といわれても???です。どこのどんな分野で何人失業といった隠された部分に、悪意を感じます。

 「勝手にそんなイメージついてほしくない」という記事と、「確かに変だな」という記事と、両方楽しむことができました。クーリエは有料の電子コンテンツで、著名人からも高評価を受けています。今月号の雑誌から目を通して、クーリエ会員になるかどうかを検討してみてはいかがでしょうか?

購入リンク

amazonは↓

amazonは↓

電子

amazonは↓

(Visited 19 times, 1 visits today)
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です