※このブログでは読書推薦人からみて、重要に思えた部分を紹介します。
中野信子先生はフランスの国立研究所にポスドクとして勤務して、世界中の「頭のいい人」の姿を見てきました。彼らのやってきたことは、脳のメカニズムから見ても理にかなっていると本書で語っています。
本書が皆さんの仕事、勉強、そして人生をより楽しんでいくことのお役に立つのであれば、これほど喜ばしいことはありません。
プロローグ 最後の1文
目次
書籍情報
タイトル
世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた
著者
中野信子
出版
アスコム
内容
空気を読まない
ここでいう、空気を読まないとは以下のことです。
- 自分が何が得意かを知っている
- 得意なことのために時間を使うことに徹底する
- 自分が苦手なことはやらない(しっかりと断る)
- 周囲を自分に合わせる
自分の希望しない研究を熱心にやって優れた論文を書いているが、評価をされない人がいます。自分が得意な研究に時間を費やして優れた論文を書いたひとは、周りから評価されています。この違いは何でしょうか。
実は、得意な研究に徹底して時間を使っていたひとは、苦手なところを他人にカバーしてもらっていたのです。
なんでも1人でやろうとしてしまう日本人には、抵抗があるかもしれません。ですが、ちょっと考え方を変えるだけで誰にでも実行できるのです。
自分が不得意なところを改善すると、疲れてしまい収拾がつかなくなります。得意なところを伸ばすほうが、いい結果を出せて自分が楽しめるはずです。一見、自己中なようですが、結果を残すひとには大切な要素なのです。
決まった儀式を行う
HowTo本に必ずといっていいほど書かれているルーティンのことです。この「儀式」は、「やりたくないな~」をとっぱらうために行います。仕事をする前に、コーヒーや紅茶を飲むといった簡単なものでいいのです。決まった「儀式」をすると、勉強のヤル気スイッチがONになります。
儀式の後、5分間だけ集中してやってみてください。仕事でも勉強でも、長く続けていくことができると思います。
人間は、面倒なことに対して、最初はやる気が起きないものなのです。
自分でも気づかないような疲労が溜まっている場合もあるので、諦めて休むことも必要な場合があります。
自分の得と相手の得を考える
誰かの役に立つと、脳は快感を覚える性質があります。ひとが金銭的報酬を省みずに、やりがいを求めて行動してしまうのは、このような脳の性質を持つからです。
意欲的で若々しい人はいつも新鮮でたのしくみえます。あるひとは美味しい飲食店を良く知っていて、あるひとはファッションに小物を取り入れるのが上手です。いつも新鮮で、みているほうも楽しくさせます。自分が楽しくやっていることが、誰かを楽しませることに通じるのではないでしょうか。
「嫌」を「楽しい」に変えることは難しくない
ゲームが好きなのであれば、業務作業を点数化してハイスコアを目指してみてはいかがでしょうか。
ドラマが好きなら、「嫌なひと」と一緒に仕事をしなければならないときに、「嫌なひと」を悪役に仕立てて、物語の進めるように想像をしてみていかがですか。
あたまの良い人は、簡単なことをわざわざ難しく考えたりしないのです。だって、楽しくないじゃありませんか。
皆を上手に褒められる
輝いているひとは、豊かな人材をもっています。いい友人、いい人材を惹きつけることに、ひとの何倍も心を砕いています。
みんな、褒められたいのです。
毎日、ナルシストかなと思うくらいに自分をほめてみてください。気分が良くなり、不思議といい人になっていきます。周りも褒められるようになっていきます。
結果、自分を認めていくことで、価値のある頻脈を築いていくことができるのです。
グチをまったく言わない
原因を求めて、誰かのせいにしたり、ものごとのせいにしたりして、つまらない時間を過ごすのはもったいないことです。
どんなに悪い状況でも、「何か得られるものはないか」「良くするにはどうすればいいか」を考える方がずっと楽しいはずです。希望を持ち続けることができます。
希望を持つことは、脳を若く保つうえで重要なことだと実証されています。
本から何でも吸収する
自分の味方が側にいなくても、本の中ならば必ず出会えます。世の中には本がたくさんあるのです。学校の先生も人なので、万人にとっていい先生になることはできません。本ならば、自分に合った先生が必ずいるはずです。逆境にたたされた少年が「本は君の先生です」と教えられ、今では学問の世界で成功しています。
本が読者を選ぶことはありません。少しのお金で好きな時間に読めるのが本の特徴といえるでしょう。
楽観主義者である
「なんとかなるさ」ではなく、「やればできる」ということを指しています。
才能ではなく、自分の努力を信じましょう。やることをやれば、結果がついてくると信じるのです。
何かを達成するのには時間が必要だということも、経験からわかるでしょう。「やればできる」をベースに、あったことをそのまま現実として受け入れることができます。
やらないことリストを作る
なにか目標を達成したいときに、オススメの行動があります。
- 時間制限をつくる
- やらないことリストを作成する
- 可能であれば、一日ごとに、「やるべきこと」「やらないこと」のチェックリストを作る
時間制限をつくると、自動的にやらなければならないことに集中しなければなりません。やらなければならないことを優先するためには、まず、やらないことを明確にする必要があります。できるだけ、必要なことしかやらないようにするということです。
また、毎日のチェックリストは、だんだん変わっていってもよいのです。
飽きっぽいことを知っている
脳はすぐ、一つの刺激に対して慣れてしまい、飽きてしまうという性質を持っています。そして、脳は飽きた状態を嫌い、より楽しむための答えを潜在意識が答えを出してくれるのです。
多くの趣味を持っているひとは、それが人生を楽しくするための工夫なのです。
見た目を大切にしよう
「人は見かけによらない」は嘘だとおもいます。
実際は、外見の印象の悪さで実績が減点されてしまいます。いくら努力をしても、与える印象がわるとその努力が無駄になってしまうのです。
実力が同じであれば、外見が良い方が勝つのです。
集中力は身につかない
脳は、集中できる環境を作ると、勝手にそのことに集中してしまうようにできています。雑音や騒音があると、集中すべきことに集中できなくなってしまいます。音楽、テレビ、人の話し声などが当てはまります。テレビ、音楽などは消してしまいましょう。目から入ってくる情報が気になるひとは、薄い色のサングラスも効果的です。
途中で邪魔が入らないようにすることも、集中するコツです。メールやSNSのメッセージ音がこれに当たります。気が散ってしまうと、頭を元に戻すのに30分異常かかることもあります。メールやSNSのチェック時間を決めるなどの対策を考えておくといいです。
身近な目標を作る
理想が高すぎる目標をたてると、三日坊主でおわります。やる気を継続できません。脳はすぐに怠けようとするのです。
イメージしやすい身近な目標を設定してあげることで、成功しやすくなります。何か目に見えるかたちで結果が返ってくる工夫が必要です。
予定通りにいかなくても、次の日から気持ちを切り替えて再開すればいいのです。
よく寝る
覚えたら、すぐ寝ることです。寝ないと記憶が定着しません。一夜漬けは残念な勉強方法だと言えます。
ある程度の時間をおいて、反復学習をしたほうが、記憶が定着しやすいというデータもあります。
感情をふるわせて覚える
「意味記憶」と「エピソード記憶」という記憶に強く残る長期記憶があります。認知症のNEWSが増えるなかで、耳にしているひとも多いと思います。笑ったり、悲しんだり、怖かったり、興奮したりした感情をを伴う経験は、より強く記憶に残るのです。
「意味記憶」と「エピソード記憶」を学習に活かすことができます。マンガによる疑似体験も良いでしょう。授業中に面白いエピソードを挟みながら展開していく先生は、不真面目な先生というわけではないのです。歴史の授業中に、参考書に落書きして自分なりのエピソードを紡ぐのも効果的かもしれません。どうせ、参考書は買わされるのです、汚してなんぼでしょう。
ちょっとしたコツやテクニックをうまく活用して、皆さんが楽しみながら、世界の知性と張り合える自分自身を作り上げていられることを、心から願ってやみません。
CHAPTER05 世界の「頭のいい人」にちかづくために 最後の1文
感想
確定申告の2月になって、「1年分の帳簿つけるの面倒くさいな~。」で、お金が関わってくるとはいえど、やる気が全くしないのです。
とりあえず、コーヒー飲んで5分間頑張ってみることにします。今はそんなお金はないけれども、税理士さんにやってもらうのも手かもしれません。人の手を借りることが最強の時短でしょう。
オンラインの申告ソフトはもう使いません。人や物のせいにするなと書かれていたけれど、限度があるとおもう。便利な時代になりすぎて、ちょっとのラグが、こんなにストレスになるなんて、、、いったいコーヒーを何杯飲めばいいのでしょう。最新のソフト感を感じない….
やっぱり、どんなことをしても、やる気になれないことは多々あるようです。
ブログには書かなかったこともたくさんあります。
いつも笑顔で、相手をコントロールするというものもありました。介護施設に応援で夜勤担当していたころに、笑顔を貼り付けて、性格の悪い他の従業員や利用者さんにグットモーニングしてこと思い出し、無理だなコレと思って紹介しませんでした。
ムリなものはムリです。
この本から学ばなければならないことが多い私ですが、書かれていることを素直に吸収してやろうとすると、苦しくてできないこともあります。そういうときは「そういうことなんでしょう。」受け入れつつ流す、得意技を発動します。吸収できるところから始めたいと思います。
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