目次
書籍紹介
名前:ゼロ秒思考 頭がよくなる 世界一シンプルな トレーニング
著者:赤羽雄二
出版:ダイヤモンド社
概要:
毎回、ふと考えたり悩んだりしている内容は同じようなことではありませんか?
思考が止まって堂々巡りしていませんか?
日本では考える訓練がほどんどされていません。ディスカッションの様な意見を戦わせることがほとんどないのです。
どうすれば「深く考える」ことができるのか?
心の整理をし、考えをまとめ、深める方法あれば、仕事ができるようになります。
悩みが減り、不必要な苦しみから解放されて生きていくことができるのです。
「考える力」を鍛える、「メモ書き」というメソッドを編み出しました。
モヤモヤを書き出す
頭の中はモヤモヤしていることが多いです。ひたすらに考えを巡らせても、思考が進むことはありません。
「調べても調べてもアイデアが見つからない。」と、ほどんどの人は堂々巡りです。
頭の中のモヤモヤを吐き出すには、ありのままメモに書き出すことが効果的です。
頭に浮かぶイメージを言葉にしてみよう
- 頭に浮かんだものを全部そのまま書く
- 人の名前、欲望、憎しみ、悔しさを、何の遠慮もなく書き出そう
- 恥ずかしくても、無理にでも書き出す
- アイデアが生まれる時には「でも、ダメじゃないか」「無理に決まっている」「自分にはとてもできない」と反発する考えが浮かんできますが、コレも書いていく
メモに書き出していくことのメリット
- 考えを言葉にしていくと、自分の気持ちを苦労せず表現できるようになる
- メモ書きの回数を重ねることによって、相手の気分を損なわずに伝えられるようになっていく
- 気持ちが整理されていくので、進むべき方向を明らかにできる
- 大事なことがみえてくるので、優先順位が明確になる
- 「こんなこと考えていたんだ。」と発券がある。
- メモに感情を書くと、少しスッキリして腹が立たなくなる
- 必要な情報に対しての感が働くようになる
多くの人が陥っていること
具体的なプロセスが説明できない
会議の場面で「発言しない人が多いですね。出席して生産性をあげましょう。」と発言したとしましょう。
- 「生産性」てなんだろう
- 「発言しない人が多いですね。」情緒的で、良くない
- 前後の話がブレている
これでは、人がついてこなさそうです。仕事もうまく回らないでしょう。
周囲にも問題はあります。
- 1人ひとりの発言が長く、不明瞭
- 会議コストを考えていない
何かを思いついたら他人に全てを話してしまう
新しいことを思いつくことが多くメリットもありますが、思いついてもそのままダラダラと話し込んで、会話が堂々巡りしていませんか?
ある程度反応がわかったら、メモを取るモードに切り替えて、そこから仮説を深めていければ効果的です。
サイト管理人
話を途中で切ってメモを書き殴る人なんて、見たことないよね。
時間をかけて良い結果をだそうとする
ただ時間をかければ良いものではありません。インターネット・業界のイベント・本・結論のない議論など調べて過ぎてしまって、判断・決断はしていません。2倍の時間をかけて、2倍の結果が出せたことがありますか?
決断を先延ばしにしたところで、精度は上がらないのです。
調査不足でも動いてしまう
スピード重視で調査不足でまったく調べず、専門家に話も聞かず、アンテナも立てず、無防備に動いてしまう人がいます。
とても、危険です。検証する必要はあるし、情報を整理できていません。
多かれ少なかれ悩みつつ、手探りで仕事をしている
成長しなければ…
- 楽しくない
- 大企業ですら危ない。職を失うリスクがある
- 再就職のチャンスも非常に小さくなる
※と著者は述べている。
できる人とは
できる人の特徴
- 言葉にあいまいさがなく
- 率直
- 言い過ぎることもない
優れた経営者を見てみると
- 慎重にすべきことや相談相手には手続き上慎重に進める
- 事前に頭が整理されており、話を聞いた時点で、A・B・C案が頭に浮かび、気持ちとして早々に意思決定している
- 最悪のシナリオ・最善のシナリオも常に考えている。AがダメならB案でということができる
- コレはこうかな?と仮説を立てることが上手
- 間違っていれば、すぐ立て直す
仮説立て
優れた経営者のような仮説を立てることは、アルバイトでも社員でもできる人は本当にできるんです。
なぜなら、人間は本来みな頭がいいからです。
サイト管理人
できると言ったら、できるんだ!!
※こんな感じでしょうか…
ゼロ秒とは
瞬時に
- 認識
- 課題を整理
- 解決策を考える
ゼロになること
- 迷っている時間
- 悩む時間
考えたこと
出る杭は打たれる社会、慎重に考えるように釘を刺してきた先輩たちによって退化させられているのではないのか?
なんとかできないかな。と思い。
「メモ書き」を工夫し続けてきた。
ゼロ秒思考はメモ書きで身につける
「メモ書き」は、元々は私がマッキンゼーに入社した際、インタビューの仕方、分析のやり方、チームマネジメント等で役立つアドバイスを先輩から多数いただき、それを漏らさず書き留めよう、書き留めたうえでしっかり理解し自分の物としよう、というプロセスから生まれた。
第2章人はゼロ秒で考えられる 「ゼロ秒思考はメモ書きで身につける」 より抜粋
- 気軽にできる
- 性別、年齢、経験を問わない
- 3週間~1カ月続けると効果が表れる
「メモ書き」をやってみよう
「メモ書き」のルール
- 1件1ページ
- 1ページあたり1分という制約の中で書く
- フォーマットが絶対守る
- 思いついた瞬間に書く
- 毎日10ページ書く
サイト管理人
時間をかけても良いものはできないから、1分という縛りがあります。締め切り前の生産性が何倍にも上がることを多くの人が経験していまよね。
フォーマット
- A4サイズの用紙を横置きに設置する
- 左上にタイトルを書いて下線を引く
- 右上には年月日を入れて、形式は「2021-8-11」といった略式で書く
- 本文は各行ダッシュ(ー)で始め、左に寄せて書いていく
- 本文は20~30字で書き、4~6行で終える
- 本文の下位インデックスを作るときはドット(・)で始める
「メモ書き」のコツ
- 難しいことは考えない
- 各順番、構成も考えない
- 言葉も選ばずに書く
- 浮かんだ言葉をそのまま書く
- 似たようなタイトルで何度でも書いてok
- 思いついたことは、とにかくなんでも書く
- 人に見せるものではないので、遠慮はいらない
- 本文に書いたことをタイトルにして書く
- 1日10ページというのは、挫折しないで続けられる枚数、それ以上の枚数を無理して書かないこと
たくさん書いていけば自然にできるようになります。
メモの保存方法
- クリアフォルダに入れて、メモを保存する
- 自分で作ったカテゴリー別にフォルダを分けて管理する
- ラベルにフォルダ名をマジックで書く
- 下から3センチほど離れたところに貼り付ける
- 5~10個ほどのカテゴリ分けが望ましい
- メモは普段は見返さない
- 3カ月に1度フォルダを整理し、ざっと眺める
- さらに3カ月後、もう一度だけ確認する。その後は見返さない
- 机の邪魔にならない左端に使うフォルダを置いておくことがオススメ
自己流のアレンジ禁止
- 縦書きで書いていく
- 7行以上書く
- 真ん中から分けて書いてみる
- ノートに書いてみる
- 日記帳に書く
- パソコン(ワード・エクセル・パワーポイントなど)を使う
- 夜寝るまえに10ページ書く
大きく大胆に書いていくには、縦書きではダメです。
7行以上書くのは、意味のないことまで書いてしまうからダメです。
真ん中から分けて書いてみるは、どんな効果があるんでしょうか。
ノート・日記帳は時系列順で綴られてしまうため、頭の中でカテゴリで分けて整理することができません。
パソコンはちょっとした図を描こうとすると、にっちもさっちもいかなくなり、文字で書くことにしか考えなくなる。
寝るまえと限定するよりは、思いついたときに書いた方がスラスラかけます。
オススメ文房具
PILOT VCORN 直液式水性ボールペン
クリップボードを使うなら、右側に置くとこをオススメする
貼って剥がせるラベル「3M カバーアップテープ カッター付」
感情~課題解決までのレベル
どこまで整理できているかを表すレベルがある。
1.感情→2.想起→3.整理→4.文章化→5.メモ→6.課題解決の段階にレベル分けできる。
レベル0の人:感情を殺していて、普段から感情が起きにくくなってる。
レベル1の人:感情は表にでるが、考えが浮かびにくい。
レベル2の人:ある程度考えが浮かぶ。
レベル3の人:ある程度は整理ができる。
レベル4の人:ある程度、文章が浮かぶ。
レベル5の人:広い視点から考えようとする。」考えがかなり深くなる。
レベル6の人:すぐに課題解決に取り組める。成長が早い。仕事ができる。
周りを「メモ書き」に巻き込むと
チーム全体・家族でメモ書きに取り組むと、大きな成果がでる
- スピード感があがる
- 堂々巡りが大きく減る
- 責任・役割分担等での水掛け論がなくなる
- チーム内の亀裂が生まれるのを未然に防ぐことができる
- 団結力が強まる
悩みを聞きながらメモを書いてあげる
- この場合は、時間制限はなし
- 頭が整理できるのを助ける
- 書いたメモは相手に渡す
- できれば数ページその場で書いてもらう
スッキリした。などの感想を頂けるでしょう。
著者紹介
赤羽雄二 あかば ゆうじ
東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級過程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力とともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた。2002年、「日本初の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命としてブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。最近は、大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいる。
巻末より抜粋
Favebookグループ:「ゼロ秒思考」についてのディスカッション