ぶち壊し屋 下/著者:ペーター・ベイカー、スーザン・グラッサー

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書籍情報

タイトル

ぶち壊し屋(下)

トランプがいたホワイトハウス 2017-2021

発刊 2024年11月10日

ISBN 978-4-560-09128-9

総ページ数 437p

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出版社リンク 白水社

著者

ピーター・ベイカー

『ニューヨーク・タイムズ』のホワイトハウス主任担当記者。
MSNBCの政治アナリスト、PBSの「ワシントン・ウィーク」にパネリストとして出演している。

著者

スーザン・グラッサー

『ニューヨーカー』誌のスタッフライターで、コラム「ワシントンからの手紙」を担当。
CNNの国債問題アナリストも務める。
ワシントンポスト在職中にビル・クリントンの弾蔛ニューヨーカー』誌のスタッフライターで、コラム「ワシントンからの手紙」を担当。CNNの国債問題アナリストも務める。ワシントンポスト在職中にビル・クリントンの弾劾報道、イラク戦争、アフガニスタン戦争を取材。

出版

白水社

もくじ

  • 第3部 つかまるもんか
    • クレイジーな夏
    • クソったれのウクライナ
    • 弾劾の時代
  • 第4部 分裂すれば倒れる
    • 汝の敵を愛せ
    • ゲーム・チェンジャー
    • このままじゃまずいわよ
    • ラファイエット・スクエアの戦い
    • ぶち壊し屋
    • 何でも長官
    • トランプの祭壇
  • 第5部 トランプの黄昏
    • スチールの達人
    • 見えない着地点
    • 地獄のような大騒動
    • 決闘裁判
    • 見苦しい内戦
  • エピローグ 危機一髪

書籍紹介

 この本は、政治や社会の裏側に潜む複雑な力関係や人間ドラマを鮮やかに描き出したノンフィクションです。著者の二人は、鋭い洞察力と豊富な取材経験を活かして、読者を一気に引き込むストーリーを紡いでいます。特に、権力の座にいる人物たちがどのように決断を下し、その結果がどのように世界に波及していくのかを、臨場感たっぷりに伝えています。

 ピーター・ベイカーとスーザン・グラッサーは、ジャーナリストとしての確かな視点を持ちつつも、読者が共感しやすいように人間らしいエピソードを織り交ぜています。そのため、政治に詳しくない方でも楽しめる内容になっています。また、日本語訳を手掛けた白水社の丁寧な仕事ぶりも光っており、原作のニュアンスを損なうことなく、自然な日本語で読めるのが嬉しいポイントです。

 現代社会の混沌とした状況を理解する手がかりとして、あるいは単純にスリリングな読み物として、手に取ってみてはいかがでしょうか。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

コロナ禍でのイギリスの渡航制限解除

 パンデミックが引き起こした危機は、トランプの想像を超えていました。70年の人生で、破産、事業の失敗、負債の取り立て、不正行為や差別に対する訴訟など、気概で切り抜けてきたトランプ流が通じなかったのです。

 自分が思う経済策を実施したいので、トランプはコロナの政策に無関心でいたかった。科学的なことであるかどうかを問わず、専門家が言うことには懐疑的です。

 トランプは渋々、ヨーロッパとの渡航制限を受け入れたが、イギリスは除外していました。ブレグジットでEUから離脱したことへのご褒美として貿易をしやすくしていたのかもしれません。しかし、イギリスの感染率は他国に比べて高かったので、コロナ禍を考えればおかしな話です。

 トランプは、中国に対し宣戦布告し、コロナを広めたことを責めました。ヨーロッパから合衆国へのすべての渡航を一時停止し、莫大な量の商取引と人に措置を施すと演説していました。しかし、物品とアメリカ人は免除され、制限を受けていたのは外国人だけです。後々に、ツイッターで訂正しています。

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