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目次
書籍情報
建築と造園をつなぐ
ランドスケープデザイン入門

鈴木あるの
京都橘大学工学部建築デザイン学科教授。
一級建築士、一級造園施工管理士、米国カリフォルニア州公認ランドスケープアーキテクト。
学芸出版社
- はじめに
- ランドスケープを見方につけよう!
- Lesson1 基本を知る
- 1.1 デザインの基本
- 建築と共通する基礎
- 環境芸術やランドアートとの違い
- 隅々まで設計する
- 客観的な図面に表す
- 施工と管理まで考えて
- 1.2 プランニングの基本
- 誰のための仕事?
- 何のためのデザイン?
- 「住宅」とひとくちにいっても
- 商業施設
- 公共施設
- エスキス課題1 私の庭
- 1.1 デザインの基本
- Lesson2 敷地をわりあてる
- 2.1 敷地分析
- 接道と周辺環境
- 建築や設備との関係
- 自然環境
- 敷地の現状
- 敷地の過去と未来
- 2.2 動線とゾーニング
- まずどこから始めるか
- 自動車の進入路
- 敷地内のゾーニング
- 動線の分離と歩車分離
- 敷地内の避難通路
- エスキス課題2 住宅の外構
- 2.1 敷地分析
- Lesson3 描いて伝える
- 3.1 ドローイング基本
- 線には必ず意味がある
- 図面らしいフリーバンド
- 面の塗りつぶしかた
- ラベリングのしかた
- 着色のしかた
- 3.2 ランドスケープの描き方
- プレゼンテーション用の図面
- 地表面の仕上げの描きかた
- 樹木の描きかた
- 実施設計の図面
- 断面図やパースを描く場合
- 3.1 ドローイング基本
- Lesson4 植物をとりいれる
- 4.1 植栽の基本
- 建築的な配植
- 規則的配植のすすめ
- 植栽の素pr-ス
- 地被類
- 芝生
- 4.2 都市緑化
- 都市に連れてこられた自然
- 樹木を安定させる
- 屋上緑化
- 壁面緑化
- インテリアグリーン
- エスキス課題4 屋上庭園
- 4.1 植栽の基本
- Lesson5 植物を選ぶ
- 5.1 造園植物
- 植物学との違い
- 市場に出回っている植物
- ガーデニングとの違い
- 造園植物の分類
- 学名:名は体を表す
- 5.2 生育環境
- 日照条件
- 水やりと土壌
- その他の生育条件
- 自然の植生地を参考に
- 気候と微気象による変化
- エスキス課題5 植栽計画
- 5.1 造園植物
- Lesson6 外構をしつらえる
- 6.1 舗装材料
- 小舗装材
- コンクリート
- アスファルト砂利・砂・土
- 石・タイル、その他
- 6.2 エクステリア
- 塀、フェンス
- カーポート、サイクルポート
- デッキ、テラス
- 証明と電気設備
- 椅子、ベンチ
- エスキス課題6 エントランス広場
- 6.1 舗装材料
- Lesson7 楽しい場所にする
- 7.1 遊具
- 児童公園から街区公園へ
- 遊具の今むかし
- インクルーシブ公園
- 遊び場の安全衛生
- 水遊び場
- 7.2 休憩施設・便益施設
- ピクニックテーブル
- あずまや、パーゴラ
- ゴミ箱
- 公衆トイレ
- 簡易スポーツ施設
- エスキス課題7 街区公園
- 7.1 遊具
- Lesson8 高さをつなぐ
- 8.1 造成と排水
- 等高線を読む
- 切土と盛土
- 擁壁
- 水勾配
- 敷地内の排水経路
- 8.2 階段とスロープ
- バリアフリー
- 階段の寸法
- 待機スペース
- 手すり・踊り場・経路
- スロープの傾斜
- エスキス課題8 坂道の家
- 8.1 造成と排水
- Lesson9 機能を高める
- 9.1 視線の調整
- 古典から学ぼう
- 焦点を眺望
- 誘導と暗示
- 見え隠れ
- 縁取り
- 9.2 環境の調整
- 室温の調節
- 水のもたらす効果
- 光の調節
- 騒音と風の低減
- 鳥や昆虫
- エスキス課題9 集合住宅の共用庭
- 9.1 視線の調整
- Lesson10 命をまもる
- 10.1 防犯と事故防止
- デザインによる防犯
- 「見える化」をすること
- 公衆トイレ問題
- 避難路の確保
- 歩車分離
- 10.2 防災
- 防風林
- 防火林
- 砂防林
- 防災施設
- 緊急車両
- エスキス課題10 駐車場
- 10.1 防犯と事故防止
- Lesson11 歴史からまなぶ
- 11.1 伝統的庭園
- 日本庭園
- 中国式庭園
- ヨーロッパ整形式庭園
- イスラム式庭園
- イギリス自然風景式庭園
- 11.2 日本庭園の要素
- 見られる方向
- 庭園要素の意味
- 風景がとして、舞台として
- 抽象化されたストーリー
- 自然を際立たせる
- エスキス課題11 ポケットパーク
- 11.1 伝統的庭園
- Lesson12 近現代を生きる
- 12.1 皆のためのデザイン
- 公園の誕生
- 都市の中の公園
- 日本の造園のはじまり
- 作品化するランドスケープデザイン
- 環境意識の高まり
- 12.2 動きのデザイン
- 歩車分離のはじまり
- 自転車道とランニングコース
- 動くスピードに応じたデザイン
- 歩道も生活空間に
- 街路樹を植える心得
- エスキス課題12 歩道と街路樹
- 12.1 皆のためのデザイン
- Lesson13 つながりをつくる
- 13.1 歴史と観光
- 歴史的景観
- 日常との調整
- 映えスポット
- テーマパークとレプリカ
- 縮景
- 13.2 賑わいのデザイン
- 歩けるまち
- ヒューマンスクール
- 行動をうながすデザイン
- 使われない施設
- 持続させるために
- エスキス課題13 にぎわい広場
- 13.1 歴史と観光
- Lesson14 仕事を知る
- 14.1 海外の動向
- ランドスケープアーキテクチャーへ
- 米国の免許登録
- 米国の教育制度
- ヨーロッパの動向
- 世界的な潮流
- 14.2 日本における可能性
- アンドスケープ関連の資格
- 事務所の開設
- 緑をとりいれた建築
- さらに学びたい人のために
- 庭職人の将来
- 14.1 海外の動向
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
日本における可能性

2002年創設の登録ランドスケープアーキテクトは、受験資格も厳しく合格率2割程度の難関資格となっています。知識と実技が試される試験です。2016年から国土交通種登録資格となりましたが、日本では民間資格のような扱いを受けています。
ランドスケープの設計に関する国家資格がないので、公園などの公共事業の設計に携わるには技術史の資格で開業する必要があります。小規模のガーデニング、民間の仕事では資格を必要としないため、一級や二級建築士事務所としてランドスケープを主要としている場合もあります。
日本庭園の技術と文化は世界に認められたものですが、日本国内でその技術を活かせる案件が激減しています。後継者不足も深刻であり、このままでは貴重な技能が継承されず失われてしまうでしょう。また、希少価値もあいまって、海外では日本庭園を求める富裕層もまだまだ存在しています。庭師に興味があるなら海外市場を視野を向けておきましょう。
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